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第68回サッカードクターセミナーをオンラインで開催

2021年03月30日

第68回サッカードクターセミナーをオンラインで開催

3月14日(日)、「コロナ禍の中、サッカーを愛する皆様に、安全で安心なサッカー環境を提供する」ことを目的に、新たな知見を盛り込んだ内容で、第68回サッカードクターセミナーをオンラインで開催しました。

サッカードクターセミナーは、毎年3月と10月に2回実施してきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、1年ぶりの開催となりました。長い歴史上、初めてのオンライン開催となりましたが、全国各地より多くの医師・歯科医師の皆様にご参加いただきました。

セミナー内容はこちらをご参照ください。

JFA医学委員会コメント

武冨修治 先生(JFA医学委員会委員)
新型コロナウイルス感染症流行の影響で、首都圏では緊急事態宣言下でもあり、サッカードクターセミナー初のWEB開催としました。通常の2日間に渡っての開催ではなく、講義のみを1日にまとめたセミナーとなりましたが、コロナ禍におけるスポーツ救命や代表活動でのメディカルサポートの注意点などについて、内容の充実した講義を行うことができ、最終的には147名の受講者にご参加いただきました。次回の第69回サッカードクターセミナーは10月23日と24日に高円宮記念JFA夢フィールド(千葉県千葉市)で予定しています。次回は対面での開催が叶い、皆さんと意見交換ができることを願っています。

受講者コメント

島洋祐 先生(KKR北陸病院/整形外科)
武田聡先生のスポーツ選手救命講習会に関するご講義では、心肺蘇生の現場における窮状を目の当たりにし、たとえ医者であっても救急に関わっていなければなかなか遭遇する機会のないbystander CPRの重要性を、自分自身戒めを持って再認識させていただきました。また加藤晴康先生と土肥美智子先生からはコロナ禍における代表活動に関するご講義があり、ガイドライン作成から感染者/感染疑い者が出た場合のフロー、実際の現場での対応など、本当に多大な労力を要したであろう内容が報告され、心から頭が下がる思いでした。
現在、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非に関して色々議論が噴出していますが、土肥先生のお話にありました「出来る出来ないではなく、どうすれば出来るか?を科学的合理性と社会的合理性のバランスをとって進歩的に捻出していく」ことの重要性は、我々がサッカードクターとして活動する以外にも全てに対して言えることだと心に響きました。
今回のようなオンラインでの開催は、私どものような地方に住む人間にとって移動などの手間が省けて非常に参加しやすく、最新の医学情報を伝播する役割を持つSDSとしてはより多くのサッカードクターに参加いただける有意義なセミナーとなる可能性が高いと感じました。その一方で、地域や学閥、専門分野の垣根を越えたサッカードクターの繋がりを醸成するという、サッカードクターセミナーの持つ大きな役割を考えますと、やはり現地開催での熱の伝わる質疑応答、懇親会、実技交流の有用性を身に染みて感じた会ともなりました。毎回同じような形式にするのではなく、それぞれの位置付けを少し変えて開催するなど、今後の開催形式に関しても一石を投じる会になったのではないでしょうか。最後になりますが、本セミナーが末長く発展していきますことを祈念するとともに、コロナ禍にもかかわらず主催していただいたJFA、協賛各社、関係各位に深く感謝申し上げます。

水谷有里 先生(東京大学スポーツ先端科学連携研究機構)
今回初めてセミナーに参加させていただきました。オンライン開催ということで他の参加なさっている先生方と直接交流を持つことが出来なかったのは残念でしたが、講師を務めてくださった先生方の熱意が画面越しにも十二分に伝わり、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。特に、コロナ禍での感染対策やスポ救などは整形外科医にはあいまいになっているところも多くあり、最新の知識を得る貴重な機会になりました。次回はぜひ幕張で皆さまにお会いできることを願っています。

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