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JFAグリーンプロジェクト オンラインサロン/施設づくり情報交換会 最終レポート
2021年04月05日
JFAグリーンプロジェクトは、地域のスポーツ施設を発展・充実させることにより、サッカー・スポーツを楽しむ環境づくりに取り組んでいます。その一環として都道府県や市区町村のサッカー協会、自治体、クラブ、学校などでスポーツ施設に関わる方や整備を検討される方を対象に、2020年10月よりオンラインサロン/施設づくり情報交換会を隔週で開催し、3月31日の全11回を終了しました。
第9回(3/3)は一般社団法人奈良県サッカー協会の北野事務局長をゲストスピーカーに迎え、奈良県サッカー協会が奈良県および地元の田原本町と連携し、2010年に開場した奈良県フットボールセンターの事例を紹介しました。第10回(3/17)ではNPO法人たかはら那須スポーツクラブの鈴木理事がとちぎフットボールセンターの事例を説明。民間クラブが主体となって矢板市や栃木県サッカー協会とどう連携を取りながら進めていったのか、参加者からの質問や相談に答えました。最終回の第11回(3/31)は、これまで紹介したテーマや事例を振り返りながら、施設整備を実現するうえでポイントとなる「土地・施設・費用」の所有者・負担者は誰か、どう協力体制を築き、提案していくかを議論。多くの官民連携事業を支援する㈱日本総合研究所の佐藤氏と参加者がともに考えました。
「施設の面からスポーツ環境を向上させたい、実現に向けた一歩を踏み出すための情報提供・サポートがしたい」という想いからスタートした本企画は全11回でのべ800人を超える方々にご参加いただきました。JFA施設委員会やフットボールセンター整備事業等で関わりのある7名のゲストスピーカーからの具体的かつ事例に基づいた情報提供により、参加者は自身や自クラブに置き換えながら活発な意見交換ができました。参加者のアンケートにも「大変有意義で貴重な機会」「水曜日の朝を楽しみにしている」といった声がありました。施設を良くしたい、そのための情報やネットワークが欲しいと考える方々が全国に大勢いることと同時に、参考情報が見つからない・まとまっていないという課題や、どう動いたらよいか分からないといった方々に対するサポートの必要性を事務局では改めて認識したことから、引き続きJFAは豊かなスポーツ文化の創造に資する、施設(ハード)面のスポーツ環境の向上をJYDパートナー企業をはじめとする多くのステークホルダーとともに推進します。
参加者コメント
中野友美 様(㈱MOAY)
グラウンドが欲しい!でも何から動いたら良いか…そんなタイミングでこちらのオンラインサロンに参加しました。私はサッカー経験も無く、初めは言葉の意味も、また質問しようにも何がわからないのか…という状態でした。しかし、オンラインサロンで得た知識を毎回アウトプットし、言葉の意味を調べることで理解を深めていきました。ゲストスピーカーの具体的な事例を踏まえた話は、官民連携について、グラウンド候補地の選定や交渉について、効率の良い芝生化、一番聞きたい資金の話などなど…毎回参考になることばかりでした。さらに施設づくりの後の課題である平日の利用促進についての話や税金の話など、施設をどう続けていくのかについても、改めて考えさせられました。今回の学びを経て、ぼんやりでしかなかった自分のビジョンや取り組みの方向性がはっきりと見えてきました。水曜日の朝ということで2児の母の私はバタバタなのですが、毎回楽しみで忙しいことが全く苦になりませんでした。今後もこういった活動を通じて、日本中のスポーツ環境がより良いものになっていくことを期待しています。紹介のあった施設整備ガイドブックの完成も楽しみです。いつもあっという間に過ぎてしまう有意義な時間をいただき、本当にありがとうございました。
橘実 様(宝達志水町サッカー協会(石川県))
11月より10回参加させていただきましたが2週間おきの朝の開催はとても有意義な時間となりました。全国に自分と同じ志を持つ仲間がいることや協賛各社の支援、ゲストスピーカーのみなさんとのやり取りなど、JFAとの距離が身近に感じられるセミナーだったと思います。12年前ティフトン芝と出会い、新しい芝生文化に感銘を受け、県内の保育園や学校施設に普及させる活動も行ってきましたが、今一つ成果が上がりませんでした。しかし、昨年このセミナーでも紹介された安価で作業低減できる自動芝刈りロボットとの出会いで再度、ポット芝普及活動に希望が持てました。この施設と環境を良くしていくセミナーで学んだこと、天然芝と人工芝、双方の良い点などを考慮しながら、新しいフットボールフィールドの実現に向けて準備していきたいと思っています。また、このセミナーに参加した皆さんと夢フィールドで情報交換できる日を楽しみにしています。
第11回ゲストスピーカー兼共同主催社コメント
佐藤俊介 様(㈱日本総合研究所)
最終回はこれまで学んできた1~10回を総括するような内容となりました。サッカーグラウンドの整備プロセスをパターン化し、検討ステップを示すことで環境改善に向けた行動を後押しすることを目指し、JFAと作成しているガイドブックの骨子をご説明しました。その考えをベースにこのオンラインサロンで情報提供いただいた整備事例をあてはめながら、当事者であるゲストスピーカー本人に検討時のポイントや課題も改めてお伺いできたことで、具体性を伴いながら、全体の枠組みが理解いただけるような形がとれたのではないでしょうか。今後、まさにオンラインサロンで得た知見を活かしていただき、新たなグラウンド整備のプロジェクトが多数立ち上がることを期待したいと思います。JYDのもつサッカーファミリーのネットワークは、スポーツを軸につながった素晴らしいチームだと感じています。我々も様々なプロジェクトに対して、一緒に伴走されていただければと考えています。
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