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U-18日本代表候補 再びJヴィレッジで活動開始
2021年05月07日
U-18日本代表候補は今年二度目のトレーニングキャンプを、5月5日(水・祝)からJヴィレッジで開始しました。世界がコロナ禍の厳しい状況が続きますが、日本サッカー協会技術委員会で協議し、育成年代の日本代表活動でしか経験できない国際試合、同年代選手から得る刺激、そして何より将来のSAMURAI BLUE(日本代表)・オリンピック出場を目指す代表に一人でも多くの選手を輩出すべく、歩みは止めてはいけないという判断のもと、先週のU-15日本代表に続き、育成年代日本代表の活動は感染予防を徹底しながら継続していきます。
このチームは2003年生まれが主軸となるチームで、それぞれの所属チームでは中心的立場でJリーグ2種登録されている選手が多いですが、カップ戦含めJリーグでは出場を十分に恵まれていない状況です。今回は2018年に鹿島アントラーズの監督としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を飾り、現在はJFAでS級指導者インストラクターを務める大岩剛監督がチームを率い、引き続きU-18日本代表のテクニカル/メディカルスタッフがチームを支えます。対戦相手も大学連盟のサポートを受け、関東大学選抜と2試合を実施します。
チームは高円宮記念JFA夢フィールドにてSmartAmp法による新型コロナウイルス検査を受け、全選手・スタッフの陰性確認がとれた後、Jヴィレッジへ移動、到着後すぐにトレーニングを実施しました。冒頭のミーティングでは大岩剛監督から、「日本代表は世界と戦う場所。3月同様、当たり前の基準を上げること、そして競争。目指す所、世界基準を常に意識して取り組んでほしい。」とメッセージを受けた選手らは、移動の疲れも見せず、アグレッシブにプレーし、最後は11対11の紅白戦まで集中して取り組みました。夜には、高桑大二朗GKコーチ、内田篤人ロールモデルコーチ主体のミーティングも行われ、選手たちの胸に響く熱いメッセージが送られ、初日を締めくくりました。
翌6日(木)チームは午前/午後と2部トレーニングを実施。午前中は、パス&コントロールでプレーの質を求めるとライン突破の11対11からの紅白戦など、中盤の守備、スライドの速さ、カバーリング、ゲームコントロールを意識するトレーニングを重点に取り組みました。午後のトレーニングは、クロスゲームや、セットプレーなど、より試合を意識したミーティング/トレーニングをコンパクトに実施。充実した2日間のトレーニングを終え、翌日に控えた大学選抜との初戦を迎えます。
選手コメント
GK 西村遥己 選手(昌平高)
今回のU-18日本代表候補の活動にコロナ禍の中で、初めて参加できたことに自分が置かれている環境に感謝しなくてはいけないことを強く感じました。この2日間でも、同年代トップレベルの選手とのトレーニングの中で、「質」の違いを感じました。パスをつける足、スピード、コントロール、ポジショニング、全てがゴールを奪うためのプレーであるという高い意識が一番の刺激になっています。ここで見つけたライバルを意識し、所属チームに戻った時に成長のきっかけになるヒントを一つでも多く見つけるためにたくさんの選手、コーチとコミュニケーションをとっていきたいです。これからも日本代表に関わっていけるように、試合を勝たせるGKであることを、明日からの関東大学選抜2試合含め残りの活動で示していきたいです。
DF 大川佳風 選手(流通経済大学付属柏高)
コロナ禍の中、良い環境でサッカーができることは当たり前ではないと思うので、U-18日本代表候補トレーニングキャンプに関わっている全ての人に感謝したいです。U-17日本代表に招集されて、そのままU-18日本代表候補トレーニングキャンプに呼ばれて、素直に嬉しかったです。1個上の代表に呼ばれてそこで自分のプレーができるか不安でしたが、そこで自分のプレーができなければ呼ばれた意味が無いですし、アピールできなかったら生き残っていけないと思いました。活動がスタートして初日から強度の高いトレーニングの中で楽しくプレーできて良かったです。今回同じポジションでワールドカップにも出て活躍していた内田篤人ロールモデルコーチが帯同してくれているので、アドバイスを貰いながら、自分の得意な攻撃参加をたくさんして良いクロスからゴールをアシストしたいです。明日からの関東大学選抜との試合で個人として、自分の存在をアピールしてサイドで主導権を握りたいです。チームでは、日本の代表として絶対に勝たないといけないと思います。だから、気持ちで負けたり、諦めたりせずにチーム全員で戦っていきたいです。
DF 菊地脩太 選手(清水エスパルスユース)
今回U-18日本代表候補として初めて招集されることができ、大変嬉しく思います。そして新型コロナウイルス感染が拡大する中、代表活動ができることに感謝しています。このトレーニングキャンプでは、大岩剛監督のメッセージからも、自分達がFIFA U-20ワールドカップ2023で世界と戦い、倒さなければならないということを認識させられ、そのために全てのレベルを上げなければならないこと、日本を代表する覚悟や責任が必要だということを改めて感じさせられました。明日から関東大学選抜と2試合ありますが、高いレベルでの試合になると思います。自分の特徴である予測の早さや1対1、ビルドアップの所で相手を上回れるようにしたいと思います。そして、チーム全員で勝利のために全力でプレーしたいと思います。
MF 池田柚生 選手(サンフレッチェ広島ユース)
初招集で緊張とかもあり自分の持ち味を100%発揮できていないので、残り3日間持ち味を発揮し、多くのものをトレーニングマッチやトレーニングから吸収し自分のものにできたらなと思います。このトレーニングキャンプでは、自分の長所であるボールを奪われないところや、使える足元のテクニックをアピールしていきたいです。守備面や、ボールを奪うところ、ボランチでも点に絡むプレーをすることは、まだまだ課題も多いので、少しでも試合を通して改善したいです。相手が大学生でも落ち着いてプレーをして、チームとしては年上とか関係なく勝ちにこだわりたいです。
MF 笠柳翼 選手(前橋育英高)
やっとスタートラインに立てたというのが今の率直な感想です。ここから多くのチームメイトの良い所を吸収して、個人として全てのプレーにおいてスピード感のある選手なっていきたいです。このトレーニングキャンプで学んだことは、まず自分たちの相手は世界ということ。そこをすごく言われて、意識が改めて変わりました。そして練習の強度です。プレースピードが早く、全てにおいてプレーの質が高いです。個人としてはまずは起点を作り、そして最後は点を決めて結果を残したいです。明日からの2試合に向けて、チームとして2試合とも勝利にこだわり、個人としても自分よりもフィジカルが強い選手にも負けないようなプレーをしていきたいです。