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U-18日本代表候補 関東大学選抜との初戦を迎える
2021年05月08日
Jヴィレッジでトレーニングキャンプを実施しているU-18日本代表候補は、活動3日目に関東大学選抜と45分×3本のトレーニングマッチを実施しました。今回は大学連盟のサポートを受けて、関東大学選抜も3日間のキャンプを組み、2試合のトレーニングマッチが実現しました。大学2年生が中心ですが、関東大学リーグでも活躍している選手が多く、モチベーション高く試合に臨んでくれました。
小雨が降り少し気温が下がるコンディションで試合は開始。大岩剛監督からも「勝ちにこだわる」と熱く送り出され、年上を相手に気合十分で試合に臨んだU-18日本代表候補ですが、さすがに相手の圧力は高く、球際やボールスピード、フィジカルで押し込まれます。12分には、左サイドを崩されてマイナスクロスから決定機を与えますが、至近距離からのシュートをGK西村遥己選手が素晴らしいセーブで何とか防ぎます。しかし、その後もボールキープできず苦しい時間が長く続き、31分には守備陣の連携ミスからゴール前でのパスミスを流し込まれ先制点を許します。失点し、ようやく目が覚めたU-18日本代表候補は反撃に出ます。33分にボールを素早く逆サイドに展開し、MF鈴木奎吾選手が中央にクロスを上げるとMF豊田晃大選手の落としを、FW千葉寛汰選手が放ったシュートが相手のハンドを誘いPKを獲得。MF山崎太新選手がPKを決めて追いつきます。その後も、38分にはゲームキャプテンを努めたMF宇野禅斗選手が鋭い反転から、逆サイドへ展開、DF松田隼風選手がクロスをあげますが、僅かに合わず逆転ゴールは奪えません。すると疲れが見え始めた43分に、右サイドを連携で崩されると、鮮やかなシュートを決められ2失点目を許し、U-18日本代表候補は1本目を1-2で終えます。
2本目、反撃に出たいU-18日本代表候補は積極的に攻めます。51分、MF升掛友護選手が中央から駆け上がり、DF大川佳風選手に渡すと、相手DFに当たりながらもクロスは中央に高く上がり、豊田選手が相手GKと粘り強く競り合うと、ボールはこぼれ、山崎太新選手が押し込み同点ゴールを奪います。それでも、フィジカルと確かな個人能力が非常に高い関東大学選抜に要所で押し込まれる時間が続き、56分にはU-18日本代表候補のパスミスを素早く前へ繋がれ、ロングシュートで3失点目を許します。インテンシティの高い試合となり、その後も両チームともメンバーを交代しながら目まぐるしく攻守が変わる展開となります。しかし、両チームとも決定機は作れず、2本目は1-1で終えます。
最後の3本目、多くの選手が交代して試合に挑みます。年上の強豪相手に奮闘した1本目、2本目の試合を見てきた選手らは個性を発揮し躍動します。101分、右サイドで狭いエリアでMF山﨑倫選手が巧みに相手を交わして、前線のFW福田師王選手に繋げると、福田選手がワンタッチでMF遠山悠希選手に落とし、再びスルーパスを受けた福田選手が見事なコントロールからアウトサイドで相手GKとの1対1を制し、同点ゴールを奪います。勝利の執念が見える両チームの試合はそこから白熱します。112分には左サイドを崩されると、相手に決定機を許しますが、シュートをGKバーンズアントン選手が辛うじて防ぎ、4点目を許しません。その後は、今回初招集された山﨑倫選手やMF笠柳翼選手が巧みなドリブルで両サイドからチャンスを演出。守備陣も我慢強く相手の攻撃を耐えると、126分、ゴールが生まれます。GKからのパスに全員が関わり、鋭く左サイドにパスが展開され、DF植田悠太選手から、中央のMF鈴木淳之介と繋ぎ、ボールを受けた山﨑倫選手が左サイドから中央に果敢に切り込みシュートを決めて逆転ゴールを奪います。その後も、相手の反撃に耐えて、U-18日本代表候補は打ち合いを制して4-3で勝利を収めました。
最終日9日にも関東大学選抜と再び対戦して、この遠征を締めくくります。
選手コメント
GK バーンズ アントン 選手(大成高)
3日間をU-18日本代表候補で過ごして、コロナ禍の中で、このような最高な環境でサッカーができることに感謝をしなくてはならないと改めて感じました。やはり、日本代表は刺激的で、初めてこのU-18日本代表候補のトレーニングキャンプに参加させてもらい、同年代のトップレベルの選手たちに新しい刺激をもらい、自分の成長に大きく繋げたいと思います。今日の試合はチームとしても、自身としてもとても集中できていたと思います。日本代表の試合というのは初めてで緊張も少しあったので、ミスを怖がらずに思いきりやろうと考えていました。自信になったことも多くありましたが、課題もまだまだたくさんあるので、しっかり反省をして次の試合に切り替えたいです。今日の試合では、チームメイトに助けられる部分が多かったので、次の試合では自分がチームに勢いをつけられるようにしたいです。次の試合も勝利で終えられるように良い準備をします。
DF 舩木大輔 選手(横浜F・マリノスユース)
このトレーニングキャンプに参加できる知らせを聞いた時は本当に驚きました。所属チームでは、常に1つ上の代(U-17日本代表)のことを意識してプレーをしていましたが、2個上の日本代表に呼ばれるとは思ってもいませんでした。スタッフからも厳しいアドバイスを頂きましたが、この世代になってくると、年齢は関係なく争っていかなければならないと感じました。年齢に関係なく、2つ下とはいえ、積極的に自分のストロングポイントを出していこうとこのトレーニングキャンプをスタートしました。本日の関東大学選抜との試合では、途中からの出場となりましたが、スプリント、粘り強い守備を徹底してプレーしましたが、課題であるクロスの精度はまだまだ低いので質の高いトレーニングを積んでいかなければならないと感じます。次の試合でも、チーム全員で戦って必ず勝利で終わりたいと思います。
MF 吉田温紀 選手(名古屋グランパスU-18)
コロナ禍で厳しい状況の中、この素晴らしい環境で日本代表活動ができることにとても感謝しています。U-18日本代表候補の活動が始まり、まず大岩剛監督からのメッセージも心に響き、自分たちが目指すところは世界ということを強く感じさせられました。世界を意識したことで、今までの自分のプレーの基準の低さや、まだまだ自分の考えが甘いということを感じさせられました。関東大学選抜と試合をして、世界で戦う選手になるためには、このようなフィジカルがある相手やスピードがある相手に当たり前に勝っていかないといけないと思いましたし、相手のフィジカルを上回る技術や判断、全てにおいてもっと高い基準でプレーしないといけないと感じました。自分はCBとして、前線の選手を動かしたり、リスクマネージメントの声を出したり、チームを動かす力が足りないと感じたので、次の試合では試合中にもっとコミュニケーションをとって、失点を防いだり、より前線の選手が攻撃をスムーズにきるようにしていきたいと思います。今回のトレーニングキャンプ最終日に、再び関東大学選抜と試合ができるので、自分たち全員がプレーの基準をあげて相手を圧倒して勝てるようにしていきたいと思います。
MF 山﨑倫 選手(大宮アルディージャU18)
初めてU-18日本代表候補に招集され、本当に嬉しく思います。最初はさすがに少し緊張していたのですが、チームの雰囲気がとても良く、チームに馴染むことができました。また、コロナ禍の中で、このような充実したトレーニングキャンプができることに感謝しつつ、もっと自分のプレーをアピールしていきたいと思い参加しました。関東大学選抜との試合では、普段対戦することのない相手で体の強さだったりプレスのスピードが早い中、自分は得意のドリブルができたので良かったのですが、ボールロストだったり攻守の切り替えという部分ではまだまだ改善が必要なので、修正していきたいと思います。チームとして勝ちにこだわり、結果としては勝ち越しゴールを取ることができたので良かったです。今回は勝つことができたのですが、正直すごく難しい試合で、間違いなく次もなかなか上手くはいかないと思うのですが、明日のトレーニングから今日の課題を個人でもチームでも修正してまた次も勝てるように頑張りたいです。個人としてはまた結果を出せるようにしたいです。
FW 福田師王 選手(神村学園高)
U-18日本代表候補の活動がFIFA U-20ワールドカップ2023に向けて立ち上がったことはわかっていたので、U-18日本代表候補に選出されてとても嬉しく思います。先月のU-17日本代表候補から目指していた個人昇格ができ良かったです。しかし、ここからが勝負だと思います。そして、このコロナ禍で、このトレーニングキャンプに関わってくださっている人に感謝したいです。今日の試合は、自分の特徴である背後への動きだしや競り合いの部分などのできたところはあったのですが、ボールを収めることや、守備での中間ポジションをとるということがあまりできていなかったです。ただ、たくさんの課題がまた多く見つかりポジティブに考えています。そしてチームとして、最後まで皆が集中して試合に勝つことができて良かったです。最終日も再び大学選抜と試合ができるので、そこでは、今日できなかったことに挑戦し、そしてもっと結果を残しチームを勝たせられるように明日からのトレーニングで日々頑張りたいです。