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なでしこジャパン 「もう一度国立へ」 福島でトレーニングキャンプをスタート
2021年05月12日
なでしこジャパンのトレーニングキャンプが5月11日(火)にスタートしました。17日までの一週間、トレーニングマッチを含む活動を福島県にあるJヴィレッジで行います。初日の11日(火)は、集合後に新型コロナウイルス検査を実施。選手、スタッフ全員の陰性を確認してから福島県に移動し、到着後にトレーニングを行いました。
トレーニングの冒頭、「限られた時間、ピッチ内外での一分一秒を大切に。みんなは東京オリンピックで戦う18人の枠を争う競争の中にいる。ピッチ上で強い想いを表現して欲しい」と話した高倉麻子監督の言葉通り、ボールを使ったコンタクトのあるメニューでは初日とは思えない激しさを見せていました。選手たちはオフ明けの3月や、WEリーグのプレシーズンマッチ直前だった4月の活動時に比べ、実戦仕様に仕上がったキレのある動きを見せていました。
夜のミーティングで高倉監督は、自国開催されるオリンピックメンバーの18という限られた枠を争うという「競争」を、ピッチ上の仲間と一緒に「協力」し合いながら取り組むという、一見すると相反する重要な要素について話しました。チームスポーツであるサッカーにおいては常に向き合わなければいけないこの難しい二つの要素こそが、これからの代表チーム活動においては前提になると説明。味方の要求に応えながら自身の個性を表現し、チームの勝利に貢献するために個人のレベルアップに取り組むことで、最終的な目標である金メダルに近づくことができると話しました。サッカーは一人ではできない、チーム内のコミュニケーションを活性化させ、お互いに「伝え」そして「聞く」ことでチームの繋がりを強めること、それがサッカー、チームプレーの醍醐味だと話してミーティングを締めました。
東京オリンピックまであと71日。18の枠をめぐるなでしこジャパンの熾烈な競争が続きます。
監督コメント
高倉麻子 監督
4月の国際親善試合と、その後始まったWEリーグのプレシーズンマッチを経て、このような厳しい状況の中でも再び活動できることを嬉しく思っています。いよいよ東京オリンピックが近づいてきて、選手、スタッフ一同、緊張感も高まり、先日抽選会が行われて組み合わせが決まったこともあって本番モードも高まってきています。攻守に渡る戦術のブラッシュアップと、選手個々のコンディションや、細部に渡る技術的な部分で研ぎ澄ませていく大事なキャンプになると思っています。選手のちょっとした変化を見逃さずに、細かなところに気を配りながら、実りの多い活動にしたいと思います。
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