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U-16日本代表候補 藤枝明誠高、JFAアカデミー福島U-18とトレーニングマッチを実施
2021年05月14日
U-16日本代表候補は5月10日(月)から13日(木)まで、時之栖スポーツセンターで4日間のトレーニングキャンプを行いました。
3日目の5月12日(水)には選手を34名の選手を2つのチームに分けて、藤枝明誠高、JFAアカデミー福島U-18とそれぞれ45分ハーフのトレーニングマッチを行いました。
新型コロナウイルスの影響で海外遠征や国際戦の実施が難しい中、高校3年生を中心とする両チームの協力下、チームとして、そして各選手の現在地を確認するための試合となります。今回のキャンプの山場となるトレーニングマッチということもあり、選手たちもマッチミール(試合前の食事)やミーティング、ウォーミングアップから緊張感を持ち、試合に臨んでいました。
第1試合では東海プリンスリーグに所属する強豪、藤枝明誠高の球際の強さや切り替えの速さに、中盤でボールを奪われ、チャンスを作られます。U-16日本代表もこのトレーニングキャンプ中にも繰り返し伝えられたボールを奪い切る守備をベースに、ゲームキャプテンを務めたFW後藤啓介選手(ジュビロ磐田U-18)が何度かゴール前で決定機を迎えますが得点には至りません。54分には左SB早川隼平選手(浦和レッズユース)のスローインから後藤選手のポストプレーを起点にサイドを突破すると、折り返しにMF宮原勇太選手(興國高)がシュートを放ちます。一度はシュートをブロックされたものの、自ら押し込み先制します。その後70分、中盤で相手に囲まれてボールを奪われるとショートカウンターから失点し、同点とされます。U-16日本代表も77分にカウンターから左サイドでMF鈴木陽人選手(名古屋グランパスU-18)がドリブルでためを作り、ディフェンスラインの裏に浮き球のパスを送ると、FW磯崎麻玖選手(大宮アルディージャU15)が胸トラップから冷静にゴールに流し込み勝ち越し。しかし終了間際のラストプレーで相手にドリブルでペナルティエリアに侵入されると、相手を倒しPKを与えて失点。2-2の同点で藤枝明誠高との試合を終えます。
続いて行われた第2試合、U-16日本代表はメンバーを入れ替えて、JFAアカデミー福島U-18との試合に臨みます。
テクニックをベースに、フィジカルでも上回る相手を前になかなかボールを奪うことができず、前半は押し込まれる展開が続きます。JFAアカデミー福島U-18は、先日のU-18日本代表候補トレーニングキャンプにも招集された左SB松田隼風選手や、昨年のU-17日本代表候補に選出された10番のMF久永瑠音選手などを中心にチャンスを作ります。
前半は0-0で折り返しましたが、後半5分に中盤でのボールの奪い合いから、相手に見事なミドルシュートを決められ失点。その後はU-16日本代表も素早い攻撃から何度かチャンスを作りますが決めることはできず、逆に62分にはロングボールで相手に抜け出されるとカバーに入ったDFもかわされ追加点を許し、このまま0-2で試合は終了。
2試合を通じて様々な課題が浮き彫りになったトレーニングマッチで、選手たちも悔しさを滲ませました。
キャンプ最終日はリカバリーとともに振り返りのミーティングが行われ、各選手から自身の気づきや課題、これからの目標が発表されました。高校一年生が中心の選手たちを、森山佳郎監督は「多くの選手がまだ自チームでも主力とはいえない状況。今後も継続的に代表で招集されるためには、まずは所属チームでの競争で打ち勝ち、必ずレギュラーを取ってほしい」と送り出しました。次のU-16日本代表のキャンプまでに、また大きく成長することが期待されます。
選手コメント
石井久継 選手(湘南ベルマーレU-18)
昨年末に招集されたU-15日本代表候補のトレーニングキャンプから5ヵ月が経ちました。前回の合宿で学んだことは多く、今回の合宿までの間にとても成長出来たと感じています。
コロナ禍で色んな大会が中止となり、多くの機会がなくなってしまいましたが、そのような中でU-16日本代表候補に選出され、とても嬉しく、楽しみにしていました。
自分はFWですが、今回の合宿では守備と点を決めることを目標にして参加しました。練習では、どんなメニューでも強度が高く質の高い練習をする事が出来ました。その中で、自分はボールが浮いている時のプレーに課題が見つかりました。相手を背負っている時にボールを収めることがなかなか出来ませんでした。またチームに帰り、練習からこの課題を意識して取り組み、これからも謙虚に誠実に励んで着実に成長し続けます。
そして、自チームに貢献出来る選手となり、また日本代表に選出されるように結果を出し続けます。
4日間ありがとうございました。
田中侍賢 選手(清水エスパルスユース)
今回のトレーニングキャンプでは、4日間という短い間でしたが、チーム全体でプレーの質と強度を高め合うことができました。コロナ禍の状況で良い環境でサッカーができることに感謝の気持ちしかありません。
JFAアカデミー福島U-18との試合では守備をする時間が多く、どうやったら攻撃に繋げられるのか常に考えていました。
奪った後に背後への抜け出しや自分の武器を出してゴールを決めることを意識しました。しかし、個の力やフィジカルのところで負けてしまい、0-2という結果で何も出来ずに終わり悔しさの残る試合でした。個人的にもFWとしてゴールを決めれず、改めて自分の弱さを痛感しました。厳しい試合で違いを見せゴールを決められる選手でないと世界へ行けないと強く思いました。
自チームに戻って今の課題であるオフザボールの動きやシュートの精度、フィジカル面のところをスタッフの方々が言っていた「毎日がワールドカップ」という意識を持ってプレーし続け、チームの勝利に貢献し、こいつがいれば勝てると思われる絶対的な選手になりたいと思います。
宮原勇太 選手(興國高)
新型コロナウイルスの中、この代表キャンプに招集してもらったことに感謝の気持ちを持って参加しました。
自分としても、昨年末以来となる久しぶりの代表活動だったので、緊張ももちろんですが、ワクワクする気持ちを持って参加しました。今回もまた新しい選手、たくさんの上手い選手とプレーすることができ、多くのプレーを学び、吸収することが出来ました。また代表キャンプに呼ばれるように自チームに帰って練習して、飛び級で上の年代の代表にも呼ばれることを目標に努力を続けたいと思います。