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FC東京が浦和を破り今季2勝目 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第8節
2021年06月28日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第8節が6月26日(土)、27日(日)に行われ、順延された1試合を除く4試合が開催され、各地で熱戦が展開されました。
ピックアップマッチ
FC東京U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)浦和レッドダイヤモンズユース
東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)ではFC東京U-18(東京)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)が対戦。第5節から第7節までのリーグ戦3試合が順延されていたFC東京にとっては、4月24日(土)に行われた第4節・大宮アルディージャU18(埼玉)戦以来のリーグ戦となります。そうした背景もあり、「特に守備のところに関して、かなり慎重に入らせてもらった」(中村忠監督)ことを意識してゲームに臨むこととなりました。
対する浦和は、ここまで7試合をこなして未勝利で最下位に沈む苦しい状況で迎える一戦となります。それだけに気持ちは入っていましたが、「お互いに硬くなっていた。特に前半のわれわれは、攻守ともに腰が引けていた」と池田伸康監督が首をひねったように、チャレンジするプレーが少なく、全体に変化の少ない展開となりました。
「前半はお互いに余り決定機もなかった」(浦和GK川﨑淳選手/#1)流れから一転、後半は互いに好機を作る展開となります。55分には浦和の決定機。1年生MF早川隼平選手(#39)のシュートをFC東京GK彼島優選手(#1)が弾いたところへ、MF萩元雅樹選手(#14)が素早く詰めますが、これも彼島選手が体を張って阻止。「ボールまでの距離を素早く潰せた」と振り返った守護神が、見事なセーブを披露すると、さらに61分の決定機でもビッグセーブ。流れを渡しません。
すると65分でした。右サイドからMF宮下菖悟選手(#6)が上げたクロスボールに対し、「来ると信じて待っていたし、マークを外すところも完璧」と振り返るFW野澤零温選手(#18)が頭で見事に合わせます。「やっぱりストライカーは僕なんです」と胸を張ったエースの一発でチームは勢いづきました。
その後は浦和の反撃も粘り強く抑えたFC東京。「いま持っている力は出してくれたと思う」と中村監督も振り返るパフォーマンスで激闘を制し、久々のリーグ戦で勝点3を獲得。そして次節は中村監督が「間違いなく今年のNo.1チーム」と評する首位・青森山田高校との対戦となります。
一方、敗れた浦和の池田伸康監督は「力のなさが出てしまった。もっと積極的に戦えるように働きかけていきたい」と、大宮との“さいたまダービー”となる次節へ向けて巻き返しを誓いました。
監督・選手コメント
中村忠 監督(FC東京U-18)
今日は(ゴールを)決めるべきところで決めてくれました。野澤選手はストライカーらしいところを出してくれたと思いますし、(アシストした)宮下選手はそこだけでなく、献身性で常にチームのプラスになってくれています。中断期間に行われていた日本クラブユース選手権(U-18)大会の関東予選を通じて「このままじゃダメだ」という意識が出てきたことが大きかったと感じています。
FW #18 野澤 零温選手(FC東京U-18)
ゴールの場面は本当にピンポイントでクロスが来たので、自分は最後に当てるだけで、そこはもう『ありがとうございます』という感じでした。身長はそんなに大きい訳でもないですし、マークの外し方はトップチームに練習参加したときに教えてもらったり、自分で練習していたものを出せたと思います。ただ、今のままではプロになったとしても活躍できないので、もっと質を上げていきたいです。
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
(失点シーンは)ああいう場面でシンプルにゴール前へ入れてくるということは事前に分かっていたが、そのシンプルな攻撃にやられてしまったというのは力が足りなかったということだと思います。一方で、こちらは後半に生まれたチャンスで決められなかった形ですが、前半からもっと多くのチャンスをつくれるようにならないといけなかったと思っています。
GK #1 川﨑 淳選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
後半の立ち上がりで自分たちのチャンスが増えてきて、そこで決められなかったのが大きかったです。失点まではうまく守れていましたが、相手がクロスを狙ってくると分かっていて、それでやられてしまったのはまだ甘いところかなと思います。課題として取り組んでいるのは声出しの部分です。あまり通る声ではないので、できるだけ大きく出すようにして、練習から盛り上げる声とか雰囲気を良くする声も出せるようにとやっています。
その他の試合結果
大宮アルディージャU18 延期 横浜F・マリノスユース
流通経済大学付属柏高校 4-1(前半1-1、後半3-0)横浜FCユース
青森山田高校 2-3(前半0-1、後半2-2)柏レイソルU-18
市立船橋高校 0-3(前半0-0、後半0-3)清水エスパルスユース
流通経済大学付属柏高校(千葉)と横浜FCユース(神奈川)の一戦は、前半こそ1-1のタイスコアで折り返しますが、後半に流経大柏の攻撃陣が躍動します。64分のMF小林恭太選手(#14)のゴールなど3得点を重ね、4-1で勝利しました。青森山田高校(青森)は柏レイソルU-18(千葉)をホームに迎えての一戦。12分に柏のFW真家英嵩選手(#9)のゴールで先制を許すと、常にリードを保たれる苦しい展開に。80分に1点差に詰め寄りましたが、柏が3-2で試合を終わらせました。青森山田は開幕連勝こそストップしてしまいましたが、首位をキープしています。清水エスパルスユース(清水)は28分のMF鈴木奎吾選手(#25)のゴールを皮切りに3得点を挙げ、市立船橋高校(千葉)を破りました。大宮アルディージャU18(大宮)と横浜F・マリノスユース(神奈川)の試合は関係者1名に新型コロナウイルスの陽性反応が認められたため、選手の安全・安心を最優先とする観点から、延期が決定しています。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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