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U-24日本代表 フランスに勝利してノックアウトステージ進出
2021年07月29日
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の男子サッカー競技のグループステージ第3節が28日(水)、日本各地で開催され、横浜国際総合競技場の第2試合では、日本がフランスと対戦しました。
ここまで2連勝と好調のスタートを切った日本ですが、まだグループステージ突破は決まっていませんでした。MF堂安律選手は「試合前からみんなで『まだ何も勝ち取ってないぞ』という話をしてきていた」と明かしたように、油断することなくこの試合に臨みます。
先発メンバーには大会開幕の前日に負傷し「ショックは大きかった」と振り返るDF冨安健洋選手が復帰。しかし「過去2試合、僕も一緒に戦っている気持ちでピッチの外から見ていた」と語る通り、堂々たるプレーを見せてチームを後方から支えます。また最前線では負傷から徐々に状態を上げてきていたFW上田綺世選手が今大会初めて先発起用されました。
日本は1点差負けでも突破の決まる状況でしたが、「そういうのは関係なく、シンプルに1試合として捉えて勝ちにいく」(冨安選手)という姿勢で試合に臨みます。ただ、それは闇雲に戦うということではありません。冨安選手が「相手は別に(プレスをかけるために)出てきていなかったので、僕らが焦る必要は状況的にも起こらなかった。回しながら来たら裏を取るという感じでいって、それが上手くはまった」と語った通り、冷静に相手の出方を見極めながら戦っていきます。
27分に上田選手のシュートがこぼれたところをMF久保建英選手が蹴り込んで、先制点を奪い取ります。これが3試合連続のゴールとなった久保選手は「たまたまゴールに近いポジションの僕のとこにこぼれてくることが多いだけで、チームとしての形がすごくいい」とチームとして奪ったゴールに胸を張ります。
続く34分には、「こぼれたところからチャンスになるようにファーに打っている」という上田選手の狙いどおり、再びシュートのこぼれ球から、DF酒井宏樹選手が決めて2-0とリードを広げます。後半に入っても、70分に交代出場のMF三好康児選手が目の覚めるような左足シュートを突き刺し、アディショナルタイムには同じく交代出場のFW前田大然選手がダメ押しのゴール。堂安選手が「途中から出た選手が結果を出すというのはチームに大きなモノをもたらすと思う。いい試合になった」と語るとおり、チームの勢いを感じさせる4-0での勝利となりました。
試合後、森保一監督は「受け身になるのではなく、個々の戦いを含め、勇気を持って、勇敢に試合の入りから戦いを挑んでくれた」と選手たちを称えました。ただ、「試合のプロセスにこだわって結果をつかみとってくれたことは称えたいと思うが、ベスト8での勝利を保証してくれるものではい」と気を引き締め直しました。
グループステージを1位で通過した日本は、グループBの2位になったニュージーランドと、31日(土)の18時から茨城カシマスタジアムにて対戦することとなりました。
監督・選手コメント
森保一 監督
冨安と上田が先発し、怪我人やコンディションがトップパフォーマンスじゃなかった選手たちが戻ってきてくれて、試合でも良いパフォーマンスを発揮してくれたということは、チームにとってまたさらに厚みが出て、これからの戦いに生きると思っています。18人のメンバーの中に入れず、サポートメンバーとして一緒に戦ってくれている選手がいますが、22人の選手すべてが、誰が入っても機能するということは、練習から見せてくれています。
DF #2 酒井宏樹 選手(浦和レッズ)
始まる前は予想もしていなかったですし、厳しいグループになると予想していましたけど、そこで3連勝できたのは僕らが一丸となって戦った証ですし、とても結果には満足しています。(得点は)上田選手が打つタイミングでGKが弾くと思っていましたし、それを信じて走り込んでいたので、良いところにボールがこぼれてきました。落ち着いて決められたので、それは良かったかなと思います。ワンタッチで打ったのも良かったと思います。
DF #14 冨安健洋 選手(ボローニャFC/イタリア)
大会に「コンディションの良い状態で臨めるな」と思っていた中での怪我だったので、ショックは大きかったです。今日は最初のいくつかのプレーは怖さもありましたが、問題はありませんでした。(フランスのFWジニャック選手との対戦について)自信を持ってやれたというか、そういうストライカ−とはいつも対戦しているし、変に力が入ることもなくやれたかなと思います。試合のペースを落とすこと、後半のゲームコントロールの部分は意識してやっていました。
DF #15 橋岡大樹 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
入りの部分でドンドン仕掛けようと思っていたので、最初にうまくいって、ちょっといい流れに乗っていけたのかなと思います。相手の10番の選手が吉田選手の後ろから前に入ったり、前から後ろに入ったりということをしていたので、自分は吉田選手のカバーもしつつ、大外に来たときにはしっかりクリアできるようにと意識していたので、そこはうまくいきました。いつ出てもいいように良い準備は常にしていますし、それは次の試合に向けても変わりません。
MF #8 三好康児 選手(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)
試合に勝つために得点できたのが良かったし、後半から出たときに3点目がすごく重要になると感じていたので、決められたことは個人としてもそうですが、チームとしても大きかったと思います。チームを助けるための結果というのが一番大事だったし、それを表現できて良かったです。試合運びについては、自分が出た時のイメージすることはしていたし、前回の内容を踏まえてチーム全体で共有できていたと思います。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
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