JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > U-24日本代表 1-3でメキシコに敗れ、東京オリンピックを4位で終える

ニュース

U-24日本代表 1-3でメキシコに敗れ、東京オリンピックを4位で終える

2021年08月07日

U-24日本代表 1-3でメキシコに敗れ、東京オリンピックを4位で終える

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の男子サッカー競技の3位決定戦、ブロンズメダルマッチが8月6日(金)に埼玉スタジアム2002で開催され、日本はメキシコと対戦しました。

どちらも準決勝で失意の敗北を喫してから中2日で迎えたこの試合。フィジカル、メンタルの両面で難しさのある試合でしたが、メキシコは立ち上がりから攻守でアグレッシブなプレーを仕掛けて試合の主導権を握りにいきます。

森保一監督が「試合の入りでメキシコが良い形で来た」と振り返り、MF久保建英選手が「試合の入りが悪かった」と語ったとおり、試合序盤の攻防が勝負の行方を大きく左右することになりました。相手に主導権がある中で、逆襲を狙った攻撃をインターセプトされる流れから、日本ゴールに迫ってきたMFアレクシス・ベガ選手をMF遠藤航選手が倒したとして、PKが与えられます。

13分、これをMFセバスティアン・コルドバ選手に決められた上に、22分にはFKからDFホアン・バスケス選手にヘディングで決められ、2点のビハインドを負う展開となりました。

ただ、日本の選手たちもこのままでは終わりません。

「0-2になった後、流れを持っていかれるのではなく、選手たちは疲労がある中、難しい戦いの中でも何とか踏ん張って試合を進めてくれた。そこは監督として選手を評価したい」

森保監督がそう振り返ったように、ここから試合の主導権を徐々に奪い返して、敵陣へと攻め入る回数を増やしていきます。MF相馬勇紀選手やFW林大地選手が相手ゴールを脅かすシュートを放ち、後半に入ってもMF堂安律選手が決定的なヘディングシュートを放つなど、チャンスを作ります。

しかしここでもメキシコの「試合巧者」(森保監督)としての差を見せ付けられてしまいました。後半に入った58分、メキシコのベガ選手に決定的な3点目をCKからのヘディングで許し、日本のビハインドは3点に広がります。

日本は62分にFW上田綺世選手とMF三笘薫選手を投入し、メキシコゴールへの攻勢を強めますが、メキシコのGKギジェルモ・オチョア選手の好セーブにも阻まれ、なかなかゴールネットを揺らせません。それでも78分、三笘選手が鋭い切り返しからペナルティエリア内へと侵入。左足のシュートを突き刺し、1点を返しました。

ただ、これ以上のゴールは生まれず。1-3で日本は敗れ、2012年のロンドン大会に続く4位という結果に終わり、メキシコが銅メダルの栄光を手にすることとなりました。

メキシコのハイメ・ロサノ監督は「日本は何度もゴールに迫ってきて非常に厳しい戦いとなったが、選手たちはよく戦ってくれました。日本は非常に良いチームですが、銅メダルに関しては我々が絶対に獲りたいと思っていました。たとえ開催国であっても獲らせないと思って試合に臨み、私のサッカー人生の中で絶対に忘れられない日となりました」と振り返り、疲労困憊の中で戦い抜いた選手たちの健闘を称えました。

対する日本の森保監督は「応援をいただいている中でメダルに届かなかったのは残念に思っています」とした上で、「選手たちがオリンピックを目指す中で成長する姿を見させてもらい、非常に幸せで充実した時間を過ごさせてもらった。今日の試合も、これまでの試合も、準備の段階でも、選手たちは常に最大限の努力を尽くしてくれました。この大会でメダルを懸けて戦うところまで選手たちに連れてきてもらったことを、監督として感謝したい」と述べました。

2017年12月に始動したチームはこれで解散となりますが、キャプテンを務めたDF吉田麻也選手が「次は最終予選で会おう」と告げたとおり、すぐにSAMURAI BLUEの戦いが始まります。この悔しさを晴らすための次の世界大会、FIFAワールドカップカタール2022を目指したアジア予選が9月に再開され、また次の戦いが始まります。

監督・選手コメント

森保一 監督
このオリンピックはコロナ禍によって大会開催自体が危ぶまれていましたが、招致段階から多くの方々の努力をもって、このオリンピック開催につながったと思います。オリンピックの開催に向けて尽力して下さったすべての皆さんに感謝申し上げます。このオリンピックのゲーム、すべての経験が選手の血となり肉となり、今後の成長につながると思っています。

DF #2 酒井宏樹 選手(浦和レッズ)
まずは監督を始め、スタッフの方々に、こういう貴重な(オーバーエイジの)3枠を用意してくれたことをすごく感謝しています。同時に、9年前(ロンドン大会)と同じ悔しさをこの世代に与えてしまったことに責任を感じています。またかと思うような結果になってしまったし、勝負弱いと言われるのも仕方ないと思っています。その評価を覆すような、それを裏切るような戦いをこれから僕らは見せないといけないと思っています。

DF #4 板倉滉 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
ベンチから試合を見ていたときから、皆が力を振り絞って、メキシコに対して戦っていたと思いますし、銅メダルを最後に獲って、勝って終わりたいという気持ちを全員が持っていたと思います。この悔しさは僕たち個人個人に響いているので、世代別の大会はこれで終わりですが、次はSAMURAI BLUEにこのメンバーから一人でも多く入って、日本代表を背負って立てるようになりたいと思っています。

DF #5 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
今日に関しては完敗です。負けるべくして負けたと思うし、メキシコが勝ちに値する戦いをしたと思っています。セットプレーの脅威は試合前から分かっていましたし、それを防げなかったのが痛かった。立ち上がりに失点してしまったのも痛かったです。だめなものがすべて出てしまったと思います。ロンドンで悔しい思いをした選手・スタッフ、リオで悔しい思いをした選手・スタッフ、それらが積み重なってここまで来て、またこの悔しさを積み上げていくしかないと思います。

MF #7 久保建英 選手(レアル・マドリードCF/スペイン)
あんなに泣くこともないですが、もう終わってしまったなという思いと、メダルを最後に獲って勝って終わろうと言ったのに、獲れなかったことに対して涙が出てきたのだと思います。自分が決めていれば、自分がアシストしていたら、自分がPKをとっていたらと、いろいろなことが頭を巡っていました。メキシコのほうがいい入りをして、気持ちがあって、自分たちにはそれが足りなかったのかなと思っています。

MF #11 三笘薫 選手(川崎フロンターレ)
最後にゴールを決められましたけど、それ以外は何もできていませんし、同点まで追い付けるチャンスがあって僕自身が決められなかったので、悔いが残っています。個の力を全部高めるしかないと思っているので、ピッチで感じた違いを生かしていかないといけません。大会前のAFCチャンピオンズリーグで負傷したことは、チームのために全力でやった結果なので、後悔していません。

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)

サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー