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フットサル日本代表 連係力強化に取り組む
2021年09月10日
フットサル日本代表は9日(木)、3-0で勝利した国際親善試合モロッコ戦翌日のオフを挟んでトレーニングを再開、午前はジムでフィジカル系トレーニングをこなし、夜はアリーナで戦術的なトレーニングという2部構成となりました。
ブルーノ・ガルシア監督はトレーニングの前に多くのミーティングを実施します。この日の夜のトレーニングの際も、ホテルを出発する前に選手を集めてミーティングを行いました。トレーニングで落とし込みたい戦術的な要素を確認し共有することが狙いですが、この日はモロッコ戦の映像を使い、攻撃時の陣形やコンセプトを復習します。GKにFPが4人という少人数かつ20m40mという狭いスペースで行われるフットサルにおいては、選手の動きをパターン化しやすいという特徴があります。決められた動きを反復的にトレーニングし、再現性を高めることは、試合の主導権を握る上で重要な鍵となりますが、引き出しを増やすだけでは試合に勝つことはできません。ピッチには日本の攻撃を止めようとする相手側の守備が待ち構え、こちらがプランしたとおりに攻撃を再現することはまず不可能です。重要なことは、相手の守備陣形やプレスの強度、個々の守備能力はもちろんのこと、スコアや時間帯といった試合の状況をも把握した上で、自分たちの引き出しから最適な戦術を選択し、再現性高く実行することが求められます。ひとたびボールが入ればその瞬間から目まぐるしく状況が変わるため、選手たちには盲目的なパターンの再現ではなく“応用力”と“実行力”が求められます。日本のアクションに対して相手のリアクションがあり、それに対する次なるリアクションを瞬時に判断することと、それを実行するための技術が問われます。この繰り返されるアクションをつなぐのが日本の強みである連係力であり、その強化のためにチームは日々トレーニングを行っています。
この日の夜のトレーニングで行われたゲームでも、GKから始まるゴールクリアランスや自陣でのキックインなど、攻守が切り替わった後の攻撃のスタートの際に、選手間で声を掛け合って狙いを共有します。相手も味方同士ということで、どんな形で攻撃を仕掛けてくるのかある程度の予測ができますが、だからこそその上をいく、あるいはその裏をかく攻撃のアイデアと実行力と連動性が求められ、お互いに強度の高い集中した状態でのトレーニングになっています。
また、この日は森村孝志選手の誕生日ということでケーキが振る舞われました。「30歳になったので…モノマネします!」と切り出した森村選手は、吉川智貴選手と皆本晃選手のとある1シーンを二人になりきって再現し、そのクオリティの高さでチームを大いに盛り上げました。
10日(金)からはいよいよワールドカップ公式大会期間に突入します。まずは14日(火)の初戦・アンゴラ戦に向けて変わらず集中して準備を進めます。
選手コメント
FP #7 室田祐希 選手(エスポラーダ北海道)
夢であり、目標でもあったワールドカップがいよいよ始まります。ビーチサッカー日本代表に続き僕らも日本に良いニュースを届けられるように頑張ります。この大舞台に来られたのは僕に関わってくれたたくさんの方々のおかげです。感謝の気持ちをプレー、そして結果で恩返ししたいです。ここに来られなかった仲間の分も人生かけて戦いたいと思います。日本から応援よろしくお願いします。一緒に戦いましょう!日本フットサルを世界の主役へ!
FP #15 オリベイラ・アルトゥール 選手(名古屋オーシャンズ)
去年、念願かなって日本国籍を取得することができ、嬉しかったです。今回、フットサル日本代表の選手として選ばれ、初めて大会に参加することができるので、本当に全力で頑張りたいと思います。日本フットサルの歴史に新しく自分たちの名前を残せるような素晴らしいワールドカップにするためにも、サポーターの皆さんも是非一緒に戦ってください。
FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021
大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)
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