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北海道網走市で「夢の教室」オンライン2学期の授業をスタート
2021年09月13日
JFAこころのプロジェクトは、8月27日(金)に北海道網走市の西が丘小学校5年生1クラスで「夢の教室」オンラインを実施しました。
網走市では2014年から小学5年生を主な対象に、これまで9校1,860人の児童たちに「夢の教室」を届けてきました。
今回通算7回目の実施となる西が丘小学校の授業に登壇したのは、元ハンドボール選手、全日本ではキャプテンも務めた東俊介さんです。東さんは2011年度から夢先生として登壇していますが、網走市の授業には今回が初めての登壇となりました。
東さんは、授業の中で自らの経験と失敗から「思いやり」の大切さを子どもたちに伝えました。
「「相手がされて嫌なことをしない」これが思いやり。そのために自分がされて嫌なことをしないことが大切」と伝え、「そのためには、お互いが思っていることをきちんと伝え合う。コミュニケーションを日頃から心がけてほしい」と語りました。
夢先生コメント
東俊介 さん(元ハンドボール日本代表)
今回オンライン授業という形ではありましたが、「映像の遅延」や「音声が聞こえない」などのストレスなく登壇させて頂きました。クラスのみんなの反応もとても良かったので話しやすかったです。
自分が、夢先生として登壇する際には、児童の発言や意見を否定しないことを意識しています。
特にオンライン授業では、子どもたちの方から距離を縮めにくいと思うので、意見を言ってくれた子には拍手をしたり、受け入れたりすることで発言しやすい雰囲気を作るように心がけています。
今日の授業の中で子どもたちに伝えた「思いやり」の大切さは、普段担任の先生もおっしゃっていることだと思います。しかし、伝える人が違うことそして、1度きりの活動だからこそ、子どもたちに違った角度で届くと信じています。そのためにも自分自身が、話をしっかりと整理してから授業に臨むようにしています。
何より、夢先生である自分が夢に向かって頑張っていないと何を話しても説得力がないので、授業の最後には、自分の今の夢を必ず伝えるようにしています。今回の西が丘小学校5年生のみんなにも伝わったところがあれば嬉しいです。
自治体担当者コメント
船山結衣 様(網走市教育委員会 社会教育部 スポーツ課 スポーツ振興係)
オンライン授業という事もあり緊張している子どもたちに対し、わかりやすく等身大の言葉でお話をしてくださり、徐々に子どもたちの緊張もほぐれ、真剣に夢先生のお話を聞いている様子が伺えました。「自分を信じるために頑張ること、努力すること」「思いやりの気持ち」が大切だという事を感じ、子どもたちにもそれが伝わっている事も感じることができました。私自身、昨年度からのオンライン授業しか経験していないため、このような形式でも十分に素晴らしいものだと感じました。しかし、対面式の「夢の教室」は夢先生の熱量や、子どもたちの真剣な表情、雰囲気などを直接感じることができ、さらに素晴らしいものになるのだろうと感じています。再び対面形式での授業ができるよう期待し、今後もこの事業を続けていけたらと思います。
学校の先生コメント
小嶌優希 先生
子どもたちは昨年度から「夢の教室」を楽しみにしており、今回の実施を知らせたところ大歓声が上がりました。当日、子どもたちは慣れないオンラインでの授業に不安を抱えながら授業の始まりを待っていました。しかし、授業が始まると夢先生である東さんの魅力的な話術に引き込まれていきました。そして、選手時代の体験やその時の思いなどの話に聴き入っていました。また、東さんの子どもたちの緊張を和らげる親しみのある話し方のおかげで、子どもたちも画面を通しての会話をとても楽しんでいました。
特に、学生時代のお話の「努力の習慣をつける」という言葉や、「自分だけには嘘がばれてしまう」という言葉に子どもたちは心を動かされたようで、授業から1週間過ぎた現在も、教室の中でその言葉を耳にします。大人の私ですら胸が熱くなった東さんの話。子どもたちにとって一生の宝物となる感動を得ることができました。大変貴重なお時間をありがとうございました。