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きらぼし銀行による「夢の教室」、2021年度がはじまる
2021年09月14日
JFAこころのプロジェクトの支援企業であるきらぼし銀行による「夢の教室」が9月3日(金)、東京都町田市南第二小学校の5年生2クラスから2021年度の「夢の教室」をスタートしました。
これまできらぼし銀行と協力し、2011年から東京都と神奈川県内の小中学校に「夢の教室」を届けてきました。昨年度に引き続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインでの開催となりますが、17校39クラスの子どもたちに「夢の教室」を届ける予定です。
今回の授業で登壇した夢先生は、2008年の北京オリンピックと2012年のロンドンオリンピックに競泳で出場した伊藤華英さん。授業冒頭の「出会いの時間」では、クイズゲームで子どもたちと楽しい時間を過ごしたあと、オリンピックに出場した際の映像を子どもたちに見てもらいました。子どもたちは「行けー!」、「めっちゃ早い!」など歓声を上げながら夢中になって映像を見ていました。
「トークの時間」では、水泳をはじめてから努力を続けて日本代表になったことや、オリンピックの代表選考に落選して水泳から逃げたくなったこと、辛く苦しい経験を経てようやく掴んだオリンピックの舞台で多様な考え方に触れて前向きな考えを学んだことなど、たくさんのお話を包み隠さず話してくれました。授業の最後には「自分の信念を信じること」、「相手をリスペクトすること」の大切さを熱く伝え、子どもたちにエールを送りました。
夢先生コメント
伊藤華英 さん(元オリンピック競泳日本代表)
今回は町田市立南第二小学校の皆さんに「夢の教室」を実施させていただきました。ユメセンではいつも、子どもたちから気付かされることが多くあります。学校から夢シートが届き、子どもたちの純粋な感想や質問を読んで「この時代の中でも大人たちが知恵を絞って、子どもたちのためにできることが何かある」と奮起させられます。オンラインでメッセージが伝わるか心配な時もありますが、この夢シートを見て“子どもたちは一生懸命私たち夢先生の話を聞いている”なと感じています。
今回きらぼし銀行さんのご支援のもと「夢の教室」を子どもたちに届けることができたことに、とても感謝しています。特に現在は子どもたちも沢山の制限がある中、このような機会があることが子どもたちの非日常を生み出し、毎日の生活へのモチベーションにもなると感じます。一方で、私たち夢先生側にとっても夢の教室で貴重な時間を過ごすことが、新たな活力になっています。
夢の教室は、子どもたちが自分の人生を自分で考え行動できる人になる一助になると私は信じています。
学校の先生コメント
1組担任/2組担任(町田市立南第二小学校)
今回、夢先生について初めて聞いたとき率直に思ったことは、トップアスリートの方の話を聞くことができることに嬉しく思っていました。アスリートだからこその悩みや葛藤を生の声で聞くことができ、子どもたちにとってもよい刺激になったと思います。このような機会をいただき本当にありがとうございました。
「将来の夢というのは、職業のことだけを指すのではない。どんな人になりたいかというのも大切な夢」とお話されていました。まだ「職業」としては現実味を帯びていない子どもたちも、「なりたい大人像」はイメージが持てたようです。伊藤先生の具体的な体験や人となりは、子どもたちの希望や勇気、努力の大切さ等につながっています。