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2021年度A級コーチジェネラル養成講習会女性コース(中期)が終了
2021年09月15日
A級コーチジェネラル養成講習会初の女性コース<中期>が9月6日(月)から11日(土)までの6日間、福島県のJヴィレッジで開催されました。
前期で互いの信頼が深まった受講生同士、初日からグループワークや指導実践準備に精力的に取りかかり、本番のたびに不安・安堵・緊張・悔しさ・喜びといった様々な感情に突き動かされながらも、待ってはくれない時間との戦いの中、緊張感のある充実した1週間を過ごしました。
特に指導実践は、限られた時間の中で48セッションをこなし、ゲーム実践を通じてテーマの理解を深めることができました。
そうしたタイトな日程の中で、4つの心強いサポートをいただきました。
1つは流通経済大学女子サッカー部の15名のトレーニングパートナーです。週末に試合を控えているにもかかわらず、4日間朝から夕方まで指導実践を支えていただきありがとうございました。
2つ目はA級ジェネラル第2コースが同日程・同会場で行われたことです。男性受講者の指導実践の様子を見学し、A級で求められるコーチングスキルやスピード感等の気づきと刺激を得ることができました。
3つ目は、今回、一時帰国中の2名の海外派遣指導者が視察帯同していたため、「海外で指導すること」についても学ぶ機会が得られたことです。
4つ目は、この日イベントのため、Jヴィレッジを訪れていた元日本代表の内田篤人さんです。影山インストラクターを通じて、激励に駆けつけてくれました。指導実践最終日で心身ともに疲労困憊だった受講生の表情が一気に吹っ飛び、元気と勇気をいただきました。
女性コースということで期待されることや一方で懸念されることもたくさんあります。
中でも最も重要なことは、「A級ジェネラル」となるために目指すべきレベルは、男性も女性も関係なく同じだということです。女性用の合格ラインといったものはありません。68m×105mのピッチで男子選手を納得させるコーチングができ、チームを統率できる指導者を目指して、11月に行われる後期に向けてのラストスパートが始まります。
WEリーグ開幕やシーズン中にも関わらず送り出してくれた所属チームへ感謝しながら、それぞれがサッカーや自分と向き合う貴重な1週間となりました。
○期間:2021年9月6日(月)〜11日(土)
○会場:福島県・Jヴィレッジ
○インストラクター:影山 雅永、塚田 雄二
9月6日(月)
中期開講ガイダンス
講義:ゲーム分析②
講義:チームビルディング
講義:栄養
9月7日(火)
実技:指導実践
講義:プレゼン実習
9月8日(水)
実技:指導実践
講義:メディカル
講義:プレゼン実習
9月9日(木)
実技:指導実践
講義:スポーツ心理学
講義:スポーツの社会科学
9月10日(金)
実技:指導実践
講義:分析②発表
特別講義:海外派遣指導者プレゼン
筆記試験
9月11日(土)
実技:フィジカルコンディショニング
中期閉講ガイダンス
受講生コメント
石田美穂子 さん(スフィーダ世田谷トップコーチ)
はじめに、コロナ禍で大変な状況の中、コースを開催していただきありがとうございました。また、Jヴィレッジの宿泊施設の徹底した感染予防対策のもと、中期日程を無事終了することができました。ご尽力いただいた皆様に感謝申し上げます。
前期で学んだ課題から間の学習を経て、失敗を恐れずチャレンジすることが最大のテーマだと感じ、中期に挑みました。
中期は、指導実践、講義、プレゼンテーションとたくさんの内容が盛り込まれていました。
また視察で帯同してくださっていた海外派遣指導者の方々から、海外のサッカー現場で働くことについてお話を伺うことでき、とても興味深かったです。アジアのレベルアップを図ることで、日本サッカーの更なる成長を!という長期的プランに共感し、感銘を受けました。そしてアジアでは、女性指導者の需要があることを知りました。
今回も素晴らしい環境のもと、このコースに携わる仲間と夢中でサッカーに取り組み、大変貴重な時間を過ごすことができました。
サッカーはLIVEです。指導することの難しさを痛感するとともに、この緊張感から生まれる一瞬一瞬を逃さず、その困難を後期には必ず乗り越えたいという強い思いも芽生えました。
WEリーグが開幕し、女子サッカーの新しい時代が始まりました。華やかさの裏には必ず見えない努力があります。私たちにできることは限られているかもしれませんが、少しでも女子サッカー界を盛り上げていけるよう努力していきたいと思います。
山郷のぞみ さん(ちふれASエルフェン埼玉ヘッドコーチ兼GKコーチ)
前期講習会で気付きや学びを得て、中期を迎えました。
前期から中期までの「間の学習」の期間は、自分のサッカーに対する見方を見つめ直す時間を過ごすことができ、自分のコンセプトがぼんやりしたものから、少しずつ形になったと実感しました。
その形を持って迎えた中期講習会は、指導実践も多く、講義も大変興味深い内容で、自分のコンセプトにどんどん上書きがされていく印象でした。
ただ一番大事にしたい、ピッチでプレーする選手達を上手に、そして困っている選手に、一つでも前向きになれるアドバイスができるように、自分自身が更なる指導力を身に付けなければならないと実感しました。そのためには、中期で得たものを日々のTRに活かしていきたいと思います。
今回、コロナ禍でこのような環境を用意していただいた関係者の皆様に本当に感謝いたします。
そして、何よりも未熟な私たちに常に前向きに背中を押してくれるインストラクターの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
後期に向け、前期、中期で積み上げたものを後期で発揮できるように、更に良い準備をして迎えたいと思います。
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