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「オープンマインドで、熱い」なでしこジャパン 池田太新監督

2021年10月15日

「オープンマインドで、熱い」なでしこジャパン 池田太新監督

日本サッカー協会(JFA)は10月1日(金)、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太新監督の就任を発表した。ここでは池田監督の経歴を振り返る。

小学校3年生のときに姉の影響でサッカーを始め、中学校でもサッカーを続け、サッカーの名門である武南高校に進学する。高校3年時にはキャプテンとして全国高校サッカー選手権大会に出場しベスト8に進出した。青山学院大学では1年時からポジションを獲得し、関東大学サッカーリーグ1部昇格に貢献。その後もセンターバックとしてチームをけん引し、バルセロナオリンピック代表候補にも選出された。1993年に浦和レッズに加入。主にサイドバックまたはセンターバックとして4シーズンで53試合に出場し、1996年限りで選手を引退する。

1997年から指導者に転身し、浦和レッズユースやトップチームのコーチ、浦和レッズハートフルクラブ(サッカースクール)のコーチを歴任。2012年からアビスパ福岡のヘッドコーチに就任し、同年10月に監督代行として2試合の指揮を執った。2016年まで福岡でコーチを務めた。

2017年にはU-19日本女子代表の監督に就任。同年行われたAFC U-19女子選手権2017で優勝し世界大会への切符を勝ち取ると、翌年のFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018で日本を初優勝に導いた。この優勝により、日本は世界で初めて女子の3カテゴリー(FIFA女子ワールドカップ、FIFA U-17女子ワールドカップ、FIFA U-20女子ワールドカップ)を制覇する快挙を達成した。2018年11月にはU-17日本女子代表の監督も務め、FIFA U-17ワールドカップウルグアイ2018でチームはベスト8に入った。

選手の個性を生かしたチームづくりを得意とし、実直な人柄に由来して選手からは「熱男(あつお)」と呼ばれることもあった。また、相手GKとDFの間への速いクロスを「なでクロ」と名付けるなど、チーム内での共通言語をつくり、一体感を生み出した。また、自分自身が「コミュニケーションの見本になろう」と意識し、常にオープンマインドを心がけ、チーム内では一人ひとりの発言がリスペクトされる雰囲気づくりに働きかけていたという。

2019年も引き続きU-19日本女子代表監督として指揮を執り、同年11月に開催されたAFC U-19女子選手権タイ2019で日本を3連覇に導いた(翌年、コスタリカで開催予定だったFIFA U-20女子ワールドカップは新型コロナウイルスの世界的な流行により中止となった)。

2021年10月になでしこジャパン(日本女子代表)の監督に就任した。就任会見では「自信を持って、サッカーをする喜び、熱を伝えられる選手と戦っていきたい。強いなでしこジャパンで世界一を目指しながら、皆さんに応援されるチームになりたい」と所信表明を行った。

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