JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 大宮が市立船橋との一戦を制して残留争いで一歩リード 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第15節
トヨタ
ニチバン
モルテン
国内競技会開催事業

ニュース

大宮が市立船橋との一戦を制して残留争いで一歩リード 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第15節

トヨタ
ニチバン
モルテン
国内競技会開催事業

2021年10月18日

大宮が市立船橋との一戦を制して残留争いで一歩リード 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第15節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021EASTの第15節が10月17日(日)に行われ、各地で熱戦が展開されました。

ピックアップマッチ

大宮アルディージャU18 3-0(前半1-0、後半2-0)市立船橋高校

大宮アルディージャ練習場(さいたま市西大宮サッカー場)では、8位の大宮アルディージャU18(埼玉)と9位の市立船橋高校(千葉)による残留争い直接対決が行われました。「大一番ということを誰もが分かっている試合」(大宮・丹野友輔監督)は、独特の緊張感が漂う中でのゲームとなりました。

10月に入ってからの3試合中2試合で0-1で敗戦と、得点がどうしても奪えずに勝ち切れないゲームを続けてしまった大宮。精神的に沈んでもおかしくない状況でしたが、丹野友輔監督は「どういうチームとやっても良い試合はできている」と手応えを感じていました。「選手に自分が伝え過ぎた。言い過ぎてしまった」と反省したさいたまダービーでの敗戦後から意識してきた「指導者が与えすぎず、見守るイメージで選手たちの自発的な取り組みを促す」という方針をこの試合でも継続。その成果が問われる一戦となりました。

この試合では中盤の中央で攻守の要となっている髙橋愛翔選手(#6)が出場停止となりましたが、代わりに中盤に入った市原吏音選手(#27)が見事なプレーを見せます。「緊張はしなかったし、前の試合が終わってからずっと『やってやろう』という気持ちでいた」という1年生は、最初のチャンスをものにします。

6分、左サイドで得たFKのチャンス。MF阿部来誠選手(#14)の上げたボールに得意のヘディングで合わせます。前節・青森山田高校戦では、セットプレーでのビッグチャンスでのシュートを外してしまっていただけに、「今日は決めてやると思っていた」という気持ちの乗った一発が、鮮やかにゴールネットを揺らします。

残留争いのプレッシャーが両チームにのしかかる一戦で、この1点は大きな意味を持っていました。市立船橋の波多秀吾監督が「立ち上がりの動きが悪い中での失点。まずやるべきことをやれていなかった」と悔やんだとおり、この失点を取り返そうとする中で焦りが増していく展開となってしまいました。後半に入ってゲーム内容を修正した市立船橋でしたが、「まだ0-1なのに、全体的に前へ前へとなり過ぎてしまった」とMF太田隼剛選手(#34)が振り返ったように、この焦りを逆用されてしまいます。

57分、68分と大宮側にゴールが生まれますが、これはいずれもカウンターアタックから。FW高橋輝選手(#18)、FW山崎倫選手(#10)が見事にシュートを沈め、残留争いのライバルを突き放します。市立船橋は後方から丁寧にビルドアップして攻めようという意識は見られたものの、丹野監督が「守備をセットした状態になれば、まず崩されることはない」と胸を張ったように、しっかり守備のポジションを各人が取りながら、要所で身体を張るプレーを見せて相手の攻勢を防ぎ切りました。

その後も「ちゃんと相手を見ながらサッカーをしてくれた」(丹野監督)という大宮の選手たちは試合をそのままクローズさせることに成功。3-0の快勝で、見事に大一番を制しました。

監督・選手コメント

丹野友輔 監督(大宮アルディージャU18)
残留に向けて大事な試合だということを理解する必要がある一方で、縮こまってしまってはいけません。その精神的なバランスが重要だと思って準備してきました。このプレミアリーグで高体連のチームと試合をする中で、選手の発信する力の弱さを感じることもあり、選手たちの自発的な部分をもっと引き出そうと考えて取り組むようになっています。

DF #27 市原吏音 選手(大宮アルディージャU18)
髙橋選手が出場停止になったときから、自分の番が来るかもしれないと思って準備していました。まず守備から入ろうと意識して、うまく入れたと思います。セットプレーは、ヘディングの強い他の選手たちを相手が警戒してくるだろうから自分にチャンスが来るぞとコーチからも言われていて狙っていました。練習していた形というわけでもないのですが、ファーに来ると思って動き出したらそこにボールが来て決めることができました。

波多秀吾 監督(市立船橋高校)
今シーズン最も良くないゲームだったと思います。試合の入りが悪かったこともそうですし、試合を通じて当たり前にやるべきことをやれていなかったことが大きいと感じます。最近は良い試合もできていましたが、まだまだ力が足りないということだと思います。ただ、下を向いてばかりもいられません。残りのリーグ戦、そして全国高校サッカー選手権大会に向けて切り替えていきます。

MF #34 太田隼剛 選手(市立船橋高校)
もったいないゲームになってしまったと思います。セットプレーは全員の失点ですし、前半の途中からずっとボールを握れていたのに、カウンター2発だけで失点してしまいました。リスク管理の部分に課題が残ったと感じています。個人としてはミスがあったこともそうですが、ピッチも濡れていたので、もっと思い切ってシュートに行くべきだったと思いました。出られない3年生もいる中で1年の自分が出ているのに、この結果は本当に悔しいです。

その他の試合結果

青森山田高校 4-0(前半1-0、後半3-0)流通経済大学付属柏高校
FC東京U-18 2-1(前半0-1、後半2-0)清水エスパルスユース
浦和レッドダイヤモンズユース 1-2(前半1-1、後半0-1)柏レイソルU-18
横浜FCユース 1-3(前半1-1、後半0-2)横浜F・マリノスユース

青森山田高校(青森)と流通経済大学付属柏高校(千葉)による高体連対決は、FW名須川真光選手(#9)の2ゴールで先行した青森山田がその後も2得点を加え、4-0で快勝しました。FC東京U-18(東京)は清水エスパルスユース(静岡)とホームで対戦。12分に先制を許しましたが、後半に2得点を奪い、逆転勝利を収めました。浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)のホームに乗り込んだ柏レイソルU-18(千葉)は、22分に先制されますが、FW升掛友護選手(#11)の2ゴールで逆転。今季3勝目を挙げました。横浜FCユース(神奈川)と横浜F・マリノスユース(神奈川)による横浜ダービーは1-1で試合を折り返しましたが、後半に2得点を加えた横浜FMが勝利しました。

大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー