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清水の攻撃陣が躍動!浦和を破り優勝争いに望みをつなげる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第13節
2021年10月25日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021EASTの延期されていた3試合が10月23日(土)と24日(日)に各地で開催されました。
ピックアップマッチ
清水エスパルスユース 5-2(前半0-1、後半5-1)浦和レッドダイヤモンズユース
清水エスパルス三保グラウンドでは第13節が行われ、首位の青森山田高校(青森)を追走する2位・清水エスパルスユース(静岡)が浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と対戦。ここまで最下位と苦戦している浦和にとっても、プレミアリーグ残留のために勝点3が欲しいゲームであり、序盤から白熱した攻防となりました。
前半の早い時間帯に先手を取ったのは浦和でした。9分、MF堀内陽太選手(#16)のパスを受けたMF早川隼平選手(#39)が見事な左足シュートを突き刺し、先制点を奪い取りました。
先制されてしまった清水は、FW千葉寛汰選手(#9)が「ここ2試合勝てなくて良いイメージが持てなくなっていた結果、チームとしてチグハグでした」と振り返ったように、素早くプレッシャーを掛けてくる浦和に対して選手同士の意図が噛み合わず、攻撃が形になりません。前半のシュートはわずか1本に終わりました。
ハーフタイム、清水の岩下潤監督は選手たちに「これまでいろいろな経験をしてきているじゃないか」と語り掛け、「どこで前を向くのか、つけるパスコースは本当にないのか考えてみよう」と呼び掛けます。また選手同士もお互いに要求し合って、縦パスやクロスボールのタイミングなど意図を再確認し、擦り合わせを行って後半に臨みました。
後半の立ち上がりから攻勢に出た清水は、51分に早くも同点ゴールを奪い取ります。決めたのは「自分がゴールを取れば、みんなが自信を持って、勢いを持ってやれると思っていました」と語る千葉選手。右サイドからMF渡邊啓佳選手(#22)が上げたクロスボールが自分の手前で相手選手に当たってこぼれる難しい流れでしたが、「しっかり反応できました」(千葉選手)というストライカーらしいゴールが流れを変える同点弾となりました。
「1点取れて余裕ができた」(千葉選手)という清水に対し、浦和・池田伸康監督が「メンタル的なコントロールができなかった」と振り返ることになったのが浦和でした。「どうしても勝ちたい思いの強い試合で、早めに1-0となったことで、気持ちが守りに入ってしまった」(池田監督)という状態で受けた失点のダメージは大きなものでした。
失点直後の56分に清水MF安藤阿雄依選手(#23)がセットプレーから追加点を奪うと、71分にMF金子星太選手(#7)、そして76分と84分には千葉選手が合わせてハットトリックとなるシュートを決め、大量5ゴールが生まれます。対する浦和は交代出場のDF瀬山航生選手(#37)が意地の1点をアディショナルタイムに奪いますが、反撃もここまで。後半一気のゴールラッシュを見せた清水が、首位・青森山田との勝点差を「6」に詰めることとなる貴重な白星を獲得しました。
監督・選手コメント
岩下潤 監督(清水エスパルスユース)
ハーフタイムに確認したのは、たとえば相手が(守備の)スライドをし切る前に縦パスを打ち込もうということや、相手が戻る前にクロスを上げていくといった部分になります。前半は(サイドを)入り切ってから上げていたが、中と合っていませんでした。そういった点を選手たちが共有し、実践してくれました。
FW #9 千葉寛汰 選手(清水エスパルスユース)
ハーフタイムに「クロスをもっとふんわりファーに蹴ってくれ」という要求はしていました。前の試合までは優勝を意識し過ぎていたことが良くない方向に出ていました。あらためて目の前の試合に集中して勝つことが大事だと思いましたし、そこを意識していきたいと思います。
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
サッカーは90分でやることが大事。勝ててない分の硬さというのはあったと感じています。その中で点を取られたあとにメンタル的なコントロールができませんでした。前半から内容が良かったとは思いませんが、心の部分の問題が出たのも確かだと思っています。ただ、また次の試合が来るので、そこに向かっていきたいと思います。
DF #6 大野海翔 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
後半立ち上がりの失点は、自分が対人のところで負けたところから始まっているので責任を感じています。(そこから連続失点になってしまったが)その点も自分に責任があると思います。自分のミスであっても、自分が声を出して盛り上げなければいけないのに、できていませんでした。
その他の試合結果
大宮アルディージャU18 6-1(前半2-0、後半4-1)横浜F・マリノスユース
FC東京U-18 0-1(前半0-0、後半0-1)柏レイソルU-18
大宮アルディージャU18(埼玉)は横浜F・マリノスユース(神奈川)との第8節に臨みました。前半に2点をリードし、試合の主導権を握ると、後半はFW山崎倫選手(#10)のハットトリックを含む4得点を加えて快勝しました。FC東京U-18(東京)と柏レイソルU-18(千葉)による第7節は、互いにスコアレスのまま試合が進みます。86分にCKの流れから柏のFW真家英嵩選手(#9)が決勝ゴールを決めて0-1で柏が勝点3を手にしています。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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