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セレッソ堺が快勝するなど6チームが2回戦突破を決める 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会

2021年12月05日

セレッソ堺が快勝するなど6チームが2回戦突破を決める 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、12月4日(土)に2回戦の6試合を実施しました。日東シンコースタジアム丸岡(丸岡スポーツランド)サッカー場では、冷たい雨やあられが降る中、2021プレナスなでしこ1部リーグのチームが強さを見せました。

ピックアップマッチ1

アンジュヴィオレ広島 3-0(前半2-0、後半1-0) ディオッサ出雲FC

いずれも中国地方を活動拠点に置く、アンジュヴィオレ広島(なでしこ1部/広島)とディオッサ出雲FC(中国/島根)の対戦は、試合開始直後にスコアが動く展開となりました。

キックオフ直後、アンジュヴィオレの吉谷茜音選手から新城舞選手にボールをつなぎ、最後は神田若帆選手がヘディングシュート。1回戦のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18戦で早々に失点したアンジュヴィオレが、神田選手の2試合連続弾で幸先よく先制しました。

中国女子サッカーリーグで3連覇のディオッサは、相手ゴールに迫ることができず、シュートを放っても距離が遠いために効果的な攻撃を続けられません。するとアンジュヴィオレは左サイドの冨田実侑選手、右サイドの川﨑咲耶選手が次々と攻撃に絡み、36分には川﨑選手が右足で強烈なシュート。これがゴールネットを力強く揺らして、川﨑選手の2試合連続ゴールで2-0としました。

後半は、これまで劣勢だったディオッサが攻めの姿勢を見せます。61分に浅海早希選手が積極的にシュートを放つと、その7分後には山本早織選手が果敢にシュート。しかしアンジュヴィオレも、中盤の底で存在感を放つ本藤理佐選手を中心にバランスよく試合を進め、ディオッサに決定的なシーンを与えません。

そして77分、アンジュヴィオレがこの日初めて得たCKを神田選手が蹴り、頭で合わせた島村公美子選手が今季初ゴール。冷たい雨の中、ディオッサの反撃を凌いで3-0としたアンジュヴィオレが、中国地方対決を制して3回戦に駒を進めました。

ピックアップマッチ2

セレッソ大阪堺レディース 8-0(前半3-0、後半5-0) JAPANサッカーカレッジレディース

なでしこ1部で3位のセレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪)と、1回戦の追手門学院高校戦で3-6の打ち合いを制したJAPANサッカーカレッジレディース(北信越/新潟)の対戦は、強い雨やあられが降る悪天候でしたが、それをものともしないセレッソ堺の強さが目立ちました。

10分、セレッソ堺は左CKの流れから小山史乃観選手が左足でシュートを決めると、これがセレッソ堺ゴールラッシュの始まりでした。16分に右サイドの田畑晴菜選手が2-0とすると、続けて岩本まりの選手のシュートがクロスバーに当たったところを小山選手が押し込み、セレッソ堺が一気に3-0としました。

JSCLはカウンターで応戦しますが、相手のボール回収が早く、勢いづくセレッソ堺を止められません。1回戦で4得点を決めた高校2年の山本葉桜選手も、JSCLをけん引して積極的にシュートを放ちますが、厳しいマークに苦しみました。

後半も攻撃を緩めないセレッソ堺は、48分に岩本選手のシュートがオウンゴールにつながり4-0。その後も途中出場の中谷莉奈選手、猛烈なオーバーラップから田畑選手が続けて得点しました。セレッソ堺は最後に小山選手が左右の足でミドルシュートを決め、2ゴールを加えて8-0。なでしこ1部でベストイレブンに選ばれた、16歳の小山選手が4得点を決める活躍でセレッソ堺が3回戦に進みました。

JSCLは厳しい試合展開となりましたが、終盤でもキャプテンの兜絢香選手が相手のシュートをゴールライン際でクリアするなど、その闘志は最後まで尽きませんでした。皇后杯は敗退となったJSCLですが、開志学園JSC高等部として次のステージである第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会に臨みます。

監督・選手コメント

MF #7 本藤理佐 選手(アンジュヴィオレ広島)
ディオッサは同じ中国地域で何回も練習試合をしている相手なので、お互いに手の内を知り尽くしている中、いかに自分たちのサッカーができるかにフォーカスしてきました。1回戦は立ち上がりに失点したのでその反省を生かし、今日は試合の序盤で点が取れたのが大きかったです。監督が変わって新鮮な練習が増え、チームもこれまで以上にいい雰囲気で3回戦に臨めると思います。

堺陽二 監督(ディオッサ出雲FC)
戦うという強い意志をもう少し見せてほしかった前半でしたが、後半は修正してアクションを起こして戦うことができていました。本来はそれを最初からできるチームなので、そのようにマネジメントできなかった自分の責任だと思っています。今季はなでしこリーグ参入を逃しましたが、これも自分たちの力と認めざるを得ません。敗戦を糧にいろいろな人に誇れるチームにしていきたいです。

FW #10 小山史乃観 選手(セレッソ大阪堺レディース)
序盤でゴールを決めることができて、勝利に大きく近づくことができました。でもまだ試合中に波があって、点が入らない時間帯もありました。今季はなでしこ1部3位でしたが、自分がゴールしていたら勝てた試合もあったので、それを考えるとさらに上位にいけたと思います。今日は点が多く入ったけど、それを次につなげないと意味がないので、次も見ている人を楽しませる試合をしたいです。

繁田真名美 監督(JAPANサッカーカレッジレディース)
なでしこ1部チームと真剣勝負できる機会は多くないので、そこにチャレンジしようと臨みました。1回戦は6得点しましたが3失点もしたので、クロスの対応やクリアなど守備を重点的に練習してきました。負けて泣いている選手もいましたが、90分走れましたし、いい部分もありました。1カ月後の高校女子選手権では、しっかりとした守備を根底に、スピーディーな攻撃を目指して戦います。

開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【1回戦】11月27日(土)、28日(日)
【2回戦】12月4日(土)、5日(日)
【3回戦】12月11日(土)、12日(日)
【4回戦】12月25日(土)
【準々決勝】12月29日(水)
【準決勝】2022年1月5日(水)
【決勝】2022年2月27日(日)

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