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U-15年代の日本一を懸けた戦い!大会概要&橋本拳人選手(FCロストフ/ロシア)インタビュー 高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会

2021年12月09日

U-15年代の日本一を懸けた戦い!大会概要&橋本拳人選手(FCロストフ/ロシア)インタビュー 高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会

高円宮杯 JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会が12月11日(土)に開幕します。

9地域から選出された32チームが出場し、ノックアウト方式で27日(月)に味の素フィールド西が丘で開催される決勝戦を目指して激突します。大会にはJクラブの育成組織や街クラブ、中体連のチームが出場可能で、U-15年代の真の日本一を決する舞台になっています。

過去には多くのSAMURAI BLUE(日本代表)選手を輩出してきたこの大会。関東や関西のチームが上位を占める傾向にありましたが、近年は第30回大会で準優勝したツエーゲン金沢U-15や第29回大会と前回大会を制したサガン鳥栖U-15などの躍進が目立ちます。今大会で日本一に輝くのはいったいどのチームか。ぜひともご注目ください。

インタビュー

ここではFC東京U-15深川の一員として第20回大会(2008年)で優勝を経験した橋本拳人選手(FCロストフ/ロシア)にご登場いただき、大会の思い出や中学時代について聞きました。

○オンライン取材日:2021年11月2日

――大会の印象はいかがでしょうか。

橋本 Jクラブの育成組織、街クラブ、中体連と全ての中学年代のチームが出場できる全国大会ということで、真の日本一を争う大会でもあります。中体連や街クラブと対戦するときは、Jクラブとしてのプライドを持って戦っていましたね。絶対に負けられないという気持ちでプレーしていたのを覚えています。
また、自分にとって初めての全国大会で、普段のリーグ戦などでは対戦できないいろいろな選手と戦えるというのも楽しかったです。準決勝はレオーネ山口U-15(現レノファ山口FC)と対戦して、その中には原川力選手(現セレッソ大阪)がいました。各地域に有名な選手がいて、そういう選手と戦うときは一層燃えていました。

――見事にチームに初優勝をもたらしましたが、当時のチームはどのような強みがあったのでしょうか。

橋本 泥臭さしかないですね。走り込みなどきつい練習はたくさんやりましたし、きれいに戦うというより走って戦う、それがベースでした。当時は気持ちで戦っていましたね。

――Jクラブの育成組織に泥臭さをイメージする方は少ないような気もしますが。

橋本 中学時代にメンタル面を徹底的に鍛えてもらったのはすごく良かったです。技術ももちろん大事ですが、中学時代に戦えない選手はプロになっても戦えないという印象があります。自分も今は何があっても乗り越えてやるという心の持ちようができているのも中学時代があったからだと思っています。

――その他に中学3年間で培ったものは。

橋本 人間性も含めて自分の土台をつくれた3年間だと思います。あの3年間がなければ今の自分はありません。僕はけがも多くて、ユースに上がれるかどうかというギリギリの選手だったので、周りに負けたくないという負けず嫌いな性格になったのも、激しい競争があったからこそだと感じています。

――現在はロシアで2シーズン目を迎えましたが、海外でプレーする難しさは。

橋本 サッカーのスタイルもそうですが、文化や言葉も異なるので慣れるには時間が必要でした。チームにはロシア語を英語にしてくれる通訳がいますが、ロシア人選手は英語を話せない選手もいるので、ロシア語と英語の半々でコミュニケーションを取っています。
海外でプレーするには性格的な部分も大事だと考えています。実際に移籍してみて、自分は意外と適応しやすいタイプだと気づきました。もちろん苦しいこともたくさんありましたが、そういうこともやりがいに感じることができる性格なので、常にポジティブに過ごせています。

――SAMURAI BLUE(日本代表)への思いを聞かせてください。

橋本 FIFAワールドカップに出場したい気持ちは強くあります。次の大会まであと1年の段階で定期的にメンバーに選ばれていない状況で、焦りを感じることもあります。ただ、クラブで良い結果を残し続けなければ日本代表に入ることは難しいと感じているので、まずは目の前のことに集中したいと思います。ただ、代表に選ばれないことに落ち込むというよりも、1年後を見据えて自分を強化していくことしか考えていません。ポジティブに過ごせていますし、常に日本代表で活躍するためにと考えているので、それがいつか形になればいいなと思っています。

――最後に今大会に出場する選手たちにメッセージをお願いします。

橋本 中学3年生にとっては最後の大会ですから、悔いなくプレーしてほしいです。勝負事なので勝ち負けは付いてきますが、全力で戦えば結果に関わらず最高の思い出になると思います。今のチームメートとプレーするのは最後なので、仲間と一致団結して頑張ってください。

※本対談の全編は、試合会場などでご購入いただける大会プログラムに掲載しています。

大会期間:2021年12月11日(土)~12月27日(月)
会場:
1回戦~2回戦
コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)、J-GREEN堺(大阪府)、維新みらいふスタジアム(山口県)、山口県維新百年記念公園 ラグビー・サッカー場(山口県)
準々決勝
前橋総合運動公園 群馬電工陸上競技・サッカー場(群馬県)、アースケア敷島サッカー・ラグビー場(群馬県)
準決勝~決勝
味の素フィールド西が丘(東京都)

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