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32チームが熱戦を展開 第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2022年01月04日
第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が1月3日(月)、兵庫県内で開幕し、1回戦16試合が行われました。
ピックアップマッチ1
暁星国際高校(千葉) 2-2(前半1-1、後半1-1、PK5-4)常葉大学附属橘高校(静岡)
大会常連の常葉大学附属橘高校(東海2/静岡)と、2度目の出場となる暁星国際高校(関東4/千葉)の対戦は、開始4分で動きました。最初に得たCKを常葉橘の稲葉菜々香選手が押し込んで先制に成功します。暁星国際も前への推進力を強めますが、常葉橘が何とか阻止しながら個々のドリブルなど鋭いカウンターを仕掛ける展開が続きました。19分には常葉橘が高い位置でボールを奪い、最後は秦菜々実選手のシュートがクロスバーをたたきます。
1点を追う暁星国際はシュートまで持ち込むシーンを徐々に増やします。すると32分、一度ははね返されたCKの流れから、長山綾花選手が放ったミドルシュートがクロスバーをたたいてゴールの中へ。この一撃で暁星国際は勢いを得ましたが、一方の常葉橘も攻勢の意志を強め、互いにチャンスをつくります。52分、常葉橘が稲葉選手のゴールで再びリードを奪います。暁星国際は下を向かずに果敢に攻めると、75分に細矢貴鼓選手が豪快にミドルシュートを決めて試合は振り出しに。2-2でもつれ込んだPK戦、5人全員が成功した暁星国際が2回戦への切符を勝ち取りました。
ピックアップマッチ2
聖和学園高校(宮城) 0-1(前半0-0、後半0-1)神村学園高等部(鹿児島)
聖和学園高校(東北2/宮城)と神村学園高等部(九州1/鹿児島)の一戦は、互いに高い守備の意識を見せる展開が続きました。聖和学園は神村学園のキャプテン愛川陽菜選手にマンマークをつけ、チーム全体で球際の強さを発揮。対する神村学園は、前線から相手のパスコースを限定して守り、自由な組み立てを許しません。
前半から共にハードワークで譲らない両チームの戦いは後半開始6分に動きました。聖和学園に生まれたスペースを突いてパスを受けた神村学園の黒岩沙羽選手が、ゴールネットを揺らします。神村学園が攻め切るプレーが増え、時間とともにCKのチャンスも増えます。1点を追う聖和学園は選手を交代し、さらにポジションを入れ替えながら反撃を狙います。中央からサイドに移った柳原希帆選手はドリブルを活用し、両チームを通じて最多4本のシュートも放ちましたが、それでもスコアは動かず、緊張感のある試合は神村学園が制しました。
大会2日目の1月4日(火)には2回戦が行われ、ベスト8が出そろいます。
監督・選手コメント
北見汐 選手(暁星国際高校)
相手は全国大会の常連校なので厳しい試合になると話をしていました。その中で練習してきたことを出して、勝とうと考えていました。いきなりの失点は痛いなとは思ったのですが、皆が点を決めてくれると信じていたので、それほど焦りはしませんでした。私は昨年はベンチで応援していたので、これが最初で最後の選手権のピッチになりますが、どのチームよりも長くて、一番熱い冬にします。
後藤亜弥 監督(常葉大学附属橘高校)
フィニッシュを決め切れないという課題を、ここまで引きずってきてしまいました。いろいろと策は練っていましたが、やはり相手は全国大会に出てくるチームなので分析してもうまくはいきませんでした。相手は少ないチャンスでも決め切っていましたし、そういう勝負強さがまだ足りないのかなと思います。選手は頑張ってくれましたし、この舞台でサッカーできて良かったと思います。1、2年生には、この悔しさを忘れないでほしいです。
愛川陽菜 選手(神村学園高等部)
自分たちがやってきたことをうまく出せず、自分たちできつい状況にしてしまいました。前線に体格が良い選手や、1人で何かをやり切れる選手がいるわけではないのに最終ラインから蹴ってしまいました。この大会では優勝というより、目の前の試合で力を出し切るよう監督から何度も言われています。次の試合も相手がどうこうではなく、自分たちのサッカーをもっと皆に見てもらえるように、やってきたことを出し切りたいと思います。
曽山加奈子 監督(聖和学園高校)
前半からもう少し良いプレーができればよかったなと思うので、そこは反省点ではありますが、皆よく頑張っていたと思います。今年のチームはよく頑張って、きつい練習もしっかりやっていたので、本当に勝たせてあげたかった。勝てなかったのは私の責任であり、選手たちは本当によく頑張ったと思います。負けはしましたが、内容的に押している部分もありましたし、練習してきたものも出せました。よく頑張ったと選手たちには伝えます。
第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2022年1月3日(月)~2022年1月9日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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