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なでしこジャパン、韓国戦に向けグループに分かれ調整

2022年01月26日

なでしこジャパン、韓国戦に向けグループに分かれ調整

1月25日(火)、AFC女子アジアカップインド2022を戦うなでしこジャパンは午前に1回のトレーニングを行いました。

前日24日(月)に行われたベトナム女子代表との一戦に3-0で勝利したチームはこの日、リカバリー組とトレーニング組に分かれて練習。またこの日は岩渕真奈選手がチームに合流し、約2週間前に国内で集合したチームはついに、23人の選手全員が顔を揃えました。

リカバリー組の選手がウォーキング、ランニングで有酸素運動を行う一方、トレーニング組はこの日も熱の入った練習に打ち込みます。ウォーミングアップの後、3対3にフリーマン1選手が入るポゼッションを行い、続けてシュート練習。その後はオフェンス数的優位でのゴール前での対敵に取り組み、最後は繰り返しスプリント要素が入るクロスボールからのシュート練習を行いました。特に最後のクロスシュートはプレシーズンでのトレーニングさながらに各選手が自身を追い込み、前日に満たせなかった運動量を補いました。ゴールキーパーも続けざまに飛んでくるシュートに対し、3選手が替わりながら身体を張ってゴールを守りながら、同じく強度を高く設定しトレーニングに励みました。

午後は休息に充て、夕食後にはチームミーティングを行いベトナム戦の振り返りを実施。2日後に迫る韓国戦に向け、まずは自分たちの成果と課題を整理し改善点を共有しました。日本と韓国がそれぞれ2勝を挙げ、すでにグループステージ突破を決めていますが、「1位突破のためにまたしっかり準備していこう」と池田太監督は力強く選手に語りかけました。多くの選手が「これまでとは違った戦いになる」と見立てる韓国戦に向け、チームは準備を続けていきます。

選手コメント

DF #12 乗松瑠華 選手(大宮アルディージャVENTUS)
ベトナム戦はしっかり勝点3を取れたことはプラスに捉えていますが、ちょっとしたミスでゴールに迫れないシーンが多かったですし、個人的にも左サイドバックとしては縦への突破やチャンスメイクのところで、もうひとつ足りないかなと感じています。
個人的に久々の女子アジアカップの出場となり、ピッチに立つ時というより、その日のバスの移動や自分の荷物を準備しているときに、すごくワクワク感というか、この代表チームの一員としてプレーできることが嬉しく、幸せだなと感じていました。サイドバックとしてはカウンターが相手のストロングでもあったので、守備の部分で1対1で相手に自由にやらせないことは意識しました。センターバックにポジションを移してからはいつも通り、常に声をかけながら、自分たちでボールを動かせる時間が長かったので、リスクマネジメントを意識していました。
8年前の女子アジアカップはチーム最年少で大会に参加していて、先輩についていくので精一杯で、自分のプレーを100%出すことにいっぱいいっぱいでした。今はそこから時間が経って見えることも変わってきたので、よりチームのためにということを考えながら、ピッチ内外で振る舞っていければと思います。
日韓戦がすごく激しく難しい試合になることは分かっていますし、だからこそ絶対に球際で負けてはいけないと思っています。フィフティフィフティのボールやこぼれ球をいかに拾って主導権を握るかが大事になるので、気持ちのところはこだわりたいと思います。

DF #22 宝田沙織 選手(リンシェーピングFC/スウェーデン)
ベトナム戦は、引いてくる相手に対して勝ち切れたことはすごく良かったです。ただもっと得点を奪うチャンスがありましたし、そこを決めきることが課題だと思うので、次の試合でもどんどん攻撃して得点を奪えればと思います。
途中出場するときに、サイドバックでバランスを取りながらリスク管理をしつつも攻撃に参加していこうと言われていました。相手がマンツーマンで守ってくるということもあったので、攻撃では自分が動いてスペースを空けたり、自分が高い位置を取って味方の動きを作ったりということをすごく意識していました。成宮唯さんともコミュニケーショを取りながら、その点はできたのかなと思います。守備では、アジアの選手は欧米の選手と身体の大きさが違うので、当たり方やタイミングは少し考えながらプレーしています。個のところで負けないようにしていきたいですし、勝負どころではしっかりこだわっていきたいと思います。韓国戦も消極的にならずに積極的に奪いに行くときは奪いに行きながら、ただ技術もある相手なので、そこは気をつけていきたいと思います。
右だったり左だったりと違うポジションで試合に出る難しさは多少ありますが、それぞれのポジションでやるべきことはまとまっているので、しっかり頭の中で整理して試合に臨んでいます。

MF #7 隅田凜 選手(マイナビ仙台レディース)
グループステージ2戦目のベトナム戦は、1位通過するために絶対勝って、次の韓国戦に勢いを持って繋げるためにも良い内容でと考えて試合に入りました。自分自身も久しぶりのアジアでの戦いでしたし、普段とはやり方、メンバーも違い、少し難しい部分はありました。結果的には試合に勝ててよかったですが、昨年のオランダ遠征でできなかったことをやろうと思っていたので、自分自身の前半の戦い方には少し課題が残ったと感じています。
ベトナムがマンツーマンで守ってくるという情報があったので、中盤は自分が後ろで(猶本)光さんが前の縦関係でやろうという話はしていたのですが、試合の中でサイドにボールが入ったときに少しサポートが遅れたりという状況があったので、それを試合中にお互い行ける方が前に行こうと話して、改善しながらプレーしました。
韓国戦はこれまでの2戦ほど自分たちが主導権、ボールを持つ時間が長くはならないと思います。ただ相手にボールを持たれても、奪いに行くことを狙う守備をこの2戦とは違うやり方でできると思うので、逆に自分はそこを楽しみにしています。試合に出るチャンスがあればそういう部分を積極的に出していきたいと思います。
誰がスタメンで誰がサブ、ということは全く気にしていなくて、誰が出ても100%の力を出せるということが大事だと思っています。グループリーグを勝って次につなげていくためにも、出たら絶対に自分がチームを勝たせるという思いでみんなやっていると思います。もちろん中2日の試合でコンディションはすごく大事だと思うので、そこは一人ひとり意識を高く持って、次の試合でも力を出せるようコンディショニングしていきたいと思います。

AFC女子アジアカップインド2022

大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)

ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)

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