ニュース
フットサル日本代表候補 Y.S.C.C.横浜との初の対外試合を3-2で勝利
2022年01月27日
AFCフットサルアジアカップを想定し対外試合を組みながら活動を実施することになった今回の国内トレーニングキャンプで1月26日(水)にY.S.C.C.横浜を招きトレーニンングマッチを行いました。先制点を許し、追いつき追い越されのシーソーゲームとなったもののフットサル日本代表候補が3-2と制し、チーム始動後初の対外試合に勝利しました。
試合開始前のチームミーティングで木暮賢一郎監督は選手たちへ映像を用いて攻撃のコンセプトとセットプレーの最後の確認を行い、最後は日本代表のエンブレムを身にまとって試合をする上での心構えを伝え、選手たちは気合十分にピッチへ入っていきました。対戦相手となったY.S.C.C.横浜はサッカーから転向してきた選手が多く、フィジカルコンタクトが強く、仮想AFCフットサルアジアカップの対戦相手としてまたとないシミュレーションマッチとなりました。
朝9:30よりキックオフした試合は通常の大会と同様に20分プレーイングタイム方式を2本行いました。1stピリオドのスタ-ティングメンバーとして毛利元亮選手・堤優太選手・金澤空選手・山田凱斗選手・高見政顕選手がピッチに送り込まれました。試合は開始早々から両チームが相手ゴールに再三迫るオープンな展開となりました。1分、コーナーキックを金澤選手が蹴り、毛利選手がシュートを放ちます。これは惜しくもクロスバーを超えてしまいましたがチームとして受けに回らず積極的な攻撃姿勢を見せます。その後、フィールドプレーヤーの4人組を交代しながら得点を狙いましたが先制点を奪ったのは相手チームでした。7分、キックインからボールをキープした相手選手が日本代表候補の選手を交わして振り抜いたシュートがゴールに吸い込まれ、0-1となります。しかしベンチメンバーを含めて失点に慌てることなく同点ゴールを狙っていくと、10分に相手のペナルティエリア内でボールをキープした毛利選手がファウルを受けてPKを獲得。キッカーはクレパウジ・ヴィニシウス選手が務め、狙いすましたシュートはゴールの左サイドネットを揺らします。同点ゴールを奪い勢いそのままに相手ゴールへ攻め込む展開が続くと14分、日本代表候補が勝ち越し点を奪います。吉田圭吾選手のコーナーキックに合わせたヴィニシウス選手のシュートは相手に当たってしまいますが、こぼれたボールに詰めた本石猛裕選手が強烈なシュートをゴールネットに突き刺し、2-1で第1ピリオドを折り返します。
2ndピリオドはGKには矢澤大夢選手が交代で入り、FPのオープニングの4人組には本石選手・金澤選手・ヴィニシウス選手・樋口岳志選手が送り込まれました。ハーフタイムで木暮監督は公式大会を想定してリードした状態での残りの20分をどう闘うかを考えながらプレーして欲しいと伝えて臨んだチームでしたが、21分に自陣で攻撃に転じようとしたところでボールを奪われてしまい逆に同点ゴールを許してしまいます。しかしながら失点後も動揺を見せずここまでのトレーニングで取り組んできたものをピッチで体現しようと全員で相手ゴールに迫ります。GKの矢澤選手がドリブルでハーフラインまで駆け上がり、深い位置でパスを受けた堤選手が得意のカットインから思い切りのよいシュートを放ちます。これは相手GKが体を張ってセーブしますが日本代表候補の攻撃の時間が増えていきます。すると30分、右サイドを快速のドリブルで駆け上がった金澤選手がマイナスのクロスを入れると齋藤日向選手がシュートを打ちます。このシュートは相手選手に当たってしまいますが跳ね返りの浮き球を本石選手が左足で技ありのボレーシュートを決めてついに勝ち越します。その後は互いに一進一退の攻防が繰り広げられましたが、そのままタイムアップとなり木暮監督新体制での最初の対外試合を3-2で勝利を収めました。
チームは引き続きトレーニングを行い、30日(日)にバルドラール浦安とトレーニングマッチを実施します。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
本来であればFIFA International“A”Match Windowを活用した海外遠征にて強化する予定でした。コロナによる状況の変化により国内合宿へと変更になり、さらにはいくつかのプラン変更をしながらもトレーニングマッチを行えた事に感謝します。対戦して頂いた横浜の関係者、選手の方々に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
我々にとってはAFCフットサルアジアカップ予選に向けて非常に重要なゲームとなりました。初のゲームを行えた事で、次のステップへと移行する事が出来ます。また明日から30日のゲームに向けて良いトレーニングを重ねていき、コンセプトの共有を深めていきたいと思います。
GK 高見政顕 選手(シュライカー大阪)
今日は新しくなった代表での初の練習試合でした。対戦相手の横浜は以前の代表チームに勝利していることもあり、高いモチベーションで前からハイプレスをかけてきました。自分がこのゲームに入るにあたり意識した事は、ゲームを作ること、そしてその中で自分の特徴を出すことです。キーパーを使ったプレス回避から、ボールを敵陣に運び、マイボールの時間を増やす事が出来ました。しかし、先制点を取られてしまったので、ゲームを作るという点では課題が残る結果になりました。
最終日にも練習試合があるので、今日の反省点を踏まえ、個人・チーム共にレベルアップし、より良い形で今回の合宿を終えたいと思います。
ALA 吉田圭吾 選手(バサジィ大分)
この状況下で国内合宿を行えていることはたくさんの方々のご理解やご協力あってのことだと思います。
本当に感謝しています。
短期目標のAFCフットサルアジアカップ予選が控えている中での今日、YSCC横浜さんと試合させていただきました。個人としては、課題がたくさんありますが、仲間とのコミュニケーションで新しい発見があり楽しく取り組めています。この合宿期間中は残り1試合なのでさらにチームの完成度を高めて試合に臨みたいと思います。
ALA 金澤空 選手(立川・府中アスレティックFC)
まず、このコロナ禍の中でトレーニングキャンプが実施できていることにとても感謝しています。
新体制となって初めてのゲームということで、必ず勝利するという強い気持ちを持って試合に臨みました。
試合序盤から、自分たちが取り組んできたゲームモデルを使って相手陣内に押し込むことはできていましたが、最後の決め切るという部分で課題が残りました。自分自身、ゴールを決め切るという課題に対して毎日の練習から高い意識を持って取り組んでいきたいと思います。
ですが、自分の特徴であるスピードを生かして逆転ゴールの起点になれたことは良かったです。最終日に行われる浦安戦に向けて3日間あるのでまずはしっかり回復し、さらにチームとしても個人としても成長していきたいと思います。
PIVO 本石猛裕 選手(ペスカドーラ町田)
まずはコロナ禍の中、この代表合宿が行えることに幸せを感じています。代表合宿に関わる全ての方に感謝しながら、毎日高い強度でトレーニングしています。
今日は新体制初の対外試合となりました。チームとしてしっかり勝ちきったという事はすごくポジティブだと思います。ただ、もっと味方同士でのコンビネーションなど課題は沢山出たと思います。このように勝って反省して行くことが1番いいことだと思うので、これからもっともっと突き詰めて、結果を出して、日本の勝利のために全力で頑張りたいと思います。