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青森県八戸市で「笑顔の教室」から「夢の教室」オンラインへ
2022年02月07日
2021年11月から12月にかけて、八戸市内の小学校4校8クラスで「夢の教室」オンラインを実施しました。
八戸市では2012年度から、東日本大震災で被災した「全ての子どもたちのこころの回復」を支援するために、日本スポーツ振興センター(JSC)の助成で、日本スポーツ協会、日本オリンピック委員会、日本サッカー協会、日本トップリーグ連携機構の4団体が協力して行ってきたスポーツこころのプロジェクト「笑顔の教室」の授業が行われていました。しかし、東日本大震災から10年を経過した2021年3月に「笑顔の教室」は終了。今年度から、八戸市が2010・2011年度に引き続き独自に予算化し「笑顔の教室」から未来に向けて「子どもたちに夢を持つことの大切さ、その夢に向かって努力することの大切さ」を伝える「夢の教室」として、市内の子どもたちへ継続的に授業を届けることになりました。
実施した学校の先生のアンケートからは、「これからも『夢の教室』により、夢を持つこと、挫折を乗り越える勇気と希望、諦めないことなど多くを学ぶ機会をたくさんつくっていただきたいと思います」と感謝の言葉とともに感想をいただきました。
実施校:夢先生
・11月18日実施 白銀南小学校2クラス:落合真理(バレーボール)
・12月10日実施 三条小学校2クラス:蛯沢大輔(バイアスロン)
・12月13・14日実施 根城小学校3クラス:市川快(ダブルダッチ)佐藤久佳(競泳)
・12月14日実施 町畑小学校1クラス:佐藤久佳(競泳)
自治体担当者コメント
黑坂豪壽 様(八戸市教育委員会)
これまで八戸市では、東日本大震災の被災地を対象とした「笑顔の教室」を実施していましたが、平成30年度をもって事業が終了となりました。しかしながら、子どもたちの健全な成長や育成を図るため、また「笑顔の教室」を実施した学校から事業の継続を望む声が多かったこともあり、今年度から「夢の教室」を実施することとしました。
我々としては、対面授業の素晴らしさを実感していることもあり、オンラインでの開催にいささか不安を感じていましたが、オンラインにもかかわらず、夢先生ととても良くコミュニケーションが取れ、距離感も対面形式とさほど変わらず感じることができました。また、子どもたちが真剣に、楽しそうに授業を受けている姿も印象的でした。
今回、オンラインでも「夢の教室」を実施できたことで、トップアスリートである夢先生のお話を聞くことのできるかけがえのない機会を得られました。またそれだけでなく、多くの行事や活動等が中止・縮小・延期となり先行きが見通せないコロナ禍において沈みがちな子どもたちの心を揺さぶり、諦めない気持ちや夢を持つことの素晴らしさを伝える貴重な機会になってくれたと思っています。