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2022年度 JFAアスレティックトレーナーセミナーをオンラインで開催

2022年02月21日

2022年度 JFAアスレティックトレーナーセミナーをオンラインで開催

日本サッカー協会(JFA)は、2月11日(金・祝)、2022年度JFAアスレティックトレーナーセミナーをオンラインで開催し、JFA加盟団体のトレーナー、JFAトレーナー総勢約130人が参加しました。本セミナーは年に1回、各地域/都道府県協会から推薦された方とJリーグ以外のリーグおよび連盟の方を対象として実施しており、最新の医学情報を提供し、トレーナーとしての更なるレベルアップの一助としていただくことを目的として開催しています。今回は、「アスレティックトレーナーの役割~過去への感謝、未来への決意~」をテーマに、震災で休止していたJFAメディカルセンター再開のご報告や、アンチ・ドーピング、また、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する現場での対応について講演を行いました。その後、各カテゴリーで分科会を実施。情報共有や意見交換が行われました。

主催者コメント

菊島良介 氏(JFAアスレティックトレーナー/SAMURAI BLUE(日本代表)トレーナー)
今回のセミナーテーマは「アスレティックトレーナー(AT)の役割~過去への感謝、未来への決意~」で行われました。今回も昨年に続きオンラインでの開催となり、128人の方にご参加頂きました。
講演では池田JFA医学委員長からは歴史を変えてきたゲームチェンジャーへの感謝と、メディカルスタッフとして選手を守っていくことへの決意に関してお話いただきました。特に外傷・障害予防・脳振盪・熱中症に関しては重要な項目であり、ドクターとアスレティックトレーナーとが両輪となって業務にあたることが重要であると、ATにとっては有難いお言葉を頂きました。並木トレーナーからは、現場トレーナーへのニーズの変化を感じ取り、今後はテクノロジーを駆使してチーム・選手の管理を行うことが重要になるとお話をして頂きました。また、特別講義ではパラリンピックの報告に加えて、パラ競技者の実際のトレーニングの様子を動画など踏まえての紹介がありました。パラ競技者のトレーナーに対する要望なども聞くことができ、参加者からはパラ競技者の方を身近に感じることが出来たと好評でした。分科会ではそれぞれのカテゴリーに分かれて、コミュニケーションを取りました。47FAの分科会では、千葉県と大阪府の代表の方に活動報告をして頂きました。5時間に及ぶセミナーになりましたが質疑応答なども活発にしていただき、充実したセミナーとなりました。
最後に、開催にあたりご尽力頂きましたJFA関係者、講師の先生方、参加者の皆様には改めて感謝申し上げます。

講師コメント

並木磨去光 氏(株式会社スポーツマッサージ・ナズー)
トレーナーの業界に入り、運良く1年目からJFAの仕事に関わらせて頂き32年目を迎えました。バブルの時代に逆行しこの世界に入り、それでも大きな夢を膨らませながらサッカー界の成長と共に歩ませて頂きました。しかし、近年の不況・業界内の資格や組織の増加・トレーナーの業務の多様性により、トレーナーも個人で活躍できる時代になりました。しかし、トレーナー業界としての社会貢献は見えなくなりつつあります。「今こそサッカー界のトレーナーが、トレーナー業界の道標的な行動を起こす時」という思いで、ATセミナーでお話しさせて頂きました。今後もJFAのトレーナーをサポートする立場として、トレーナー業界の発展に貢献する所存です。是非、皆さんにもご賛同頂ければ幸いです。

参加者コメント

阿部穂乃花さん(立教大学体育会サッカー部女子チーム)
普段なかなか聞くことのできない代表現場等の貴重なお話を伺うことができ、とても有意義な時間となりました。
また、パラ選手がトレーナーに求めることの中の「経験が浅い事を前置きせず選手と向き合って欲しい」という言葉を受け、もっと選手やチームに対して出来ることを増やし、選手を100%の状態でピッチに送り出せる人間にならなければと痛感しました。
私は大学時代にも暑熱対策やコンディションチェックについて授業を受けた経験がありますが、忘れていた事出来ていない事も多かったため、知っているつもりだった事を改めて認識し直すことが出来た点も良かったです。
このセミナーで得たものを、所属チームに還元していきたいと思います。ありがとうございました。

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