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ビーチサッカー日本代表候補 トレーニングマッチに勝利しキャンプを締めくくる

2022年05月20日

ビーチサッカー日本代表候補 トレーニングマッチに勝利しキャンプを締めくくる

5月16日(月)に始まったビーチサッカー日本代表候補のキャンプは3日目に入り、セットプレーの確認を行いました。

FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021では、なかなか得点につなげることが出来なかったセットプレーを課題の1つとし、今合宿で取り組みました。特にコーナーキックやスローインは貴重な得点源となるため、サインプレーをチーム全体に共有しました。

タイミングが合わない場面も見られましたが、その都度選手同士で会話を多く持ちながら、改善策やより試合に近づける工夫をしつつ、ワールドカップでの成功に向けてイメージを膨らませていきました。

最終日となった19日には、東京ヴェルディBSとヴィアティン三重BSにご協力頂き、トレーニングマッチを行い、チームはセットプレーや攻守の切り替えをメインテーマとして試合に臨みました。

開始早々に2失点し、入りの部分には課題もありましたが、齋藤凱也選手(ソーマプライア沖縄)がGKに積極的にプレッシャーをかけパスミスを誘発し、茂怜羅オズ選手(東京ヴェルディBS)がダイレクトで得点、その後獲得したFKをオズ選手が一度は阻まれるも押し込み、1ピリオド(P)のうちに追いつくことに成功しました。

2Pでは、自陣深くからロングボールを齋藤選手がダイレクトで蹴り込み逆転。続いて、GKの檜枝賢護選手(東京ヴェルディBS)が課題として取り組んできたGKのシュートを決め追加点を入れました。直後のゴールクリアランスで齋藤選手が相手コート深くのスペースに走り込み、ダイレクトで折り返し赤熊卓弥選手(ラソアペーゴ北九州)が押し込み、2Pは3-0と、しっかりとゲームをコントロールすることが出来ました。

3Pも、齋藤選手が相手DFを背負いながらも入れ替わり追加点をいれました。更に、取り組んできたコーナーキックでサインプレーからフリーを作り出し、直接シュートはできなかったものの、赤熊選手が自らスコップでボールを挙げ、オーバーヘッドを叩き込みます。しかし、3P終了間際に、取り組んできたはずのカウンターを受ける形となり失点してしまいました。

この試合では、変則的に4Pを行いましたが、4Pでは相手エリアに押し込んだ状態の横パスを奪われ、そのままロングシュートを打たれ決められてしまいます。

その後、シュートをブロックされ、そのこぼれ球を相手選手に運ばれて失点、さらにGKの選手交代のタイミングミスにより立て続けに3失点してしまいます。

最後は、高い位置からタイミングを合わせスペースに動いた齋藤選手が受け、連動した赤熊選手が相手DFとの駆け引きからマークを外し、そのままオーバーヘッドで決めて試合は終了。

合宿初日、2日目に取り組んだ動きでの得点で締めくくることが出来ました。

失点の形には課題が見えたものの、合宿で取り組んできた形を出すことができました。

TRM VS 東京ヴェルディBS・ヴィアティン三重BS混合チーム

1p  6分 失点
  7分 失点
  8分 茂怜羅オズ
  10分 茂怜羅オズ
2p  1分 齋藤凱也
  8分 檜枝賢護
  9分 赤熊卓弥
3p  6分 齋藤凱也
  8分 赤熊卓弥
  10分 失点
4p  1分 失点
  3分 失点
  5分 失点
  9分 赤熊卓弥

トレーニングマッチ後には茂怜羅オズ監督、田畑輝樹コーチが「各リーグに視察にいくので、しっかりとアピールを続けて欲しい」と伝え、4日間のキャンプを締めくくりました。

これからビーチサッカーのメインシーズンとなり、各地域リーグが始まります。

各選手は自チームに戻り、課題への取り組みと自身の持ち味の強化に向け、それぞれが活動していきます。

選手コメント

GK 宜野座寛也 選手(ソーマプライア沖縄)
ビーチサッカーでは昨年にGKに関わるルールの変更がありGKの役割が更に重要になってきました。
今回のトレーニングキャンプでも攻撃時のGKの関り方や必要な判断に新たな課題があり、ビーチサッカー日本代表が結果を残すためにはGKの成長が必要不可欠だと感じました。
課題をしっかりと理解し、体現できるように日頃のトレーニングから取り組んでいきたいと思います。

FP 木船祐樹 選手(アヴェルダージ熊本BS)
まだまだ続くコロナ禍の中でトレーニングキャンプが行えたことに感謝申し上げます。私自身初のJFA夢フィールドピッチカリオカでのキャンプとなりました。最高の環境の中でトレーニングが出来たことにも感謝したいと思います。
今回のキャンプでは、前回のロシアワールドカップでの振り返りから『守備から攻撃への切り替え』と『セットプレーからの得点』の部分がトレーニングの内容として入ってきました。
運動量やパスの精度など自分自身の武器でもあるので、さらに磨きをかけて日本代表の武器になるようにレベルアップしていきたいです。
2023年にワールドカップが開催されますが、まずはアジア予選突破が第一目標になると思います。日本代表としてのプライドや戦う気持ちという部分を再確認できた機会にもなったので、クラブに戻っても日本代表としての自覚を持ってトレーニングに励みたいと思います。

FP 見山龍之介 選手(東京ヴェルディBS)
今回の合宿内容は、昨年から続けている戦術の確認に加えて、新しいセットプレーなど細かい点にまでに及びました。来年のアジア予選を突破してワールドカップで優勝するには、一人一人のレベルアップはもちろん、チームとして戦術を徹底することもカギとなってくると思います。自分としては、監督とコーチをはじめ、チームメイトから求められるプレーの理解度を上げていくことの必要性を痛感しました。自分の所属するチームに戻ってからは、今回感じた課題に取り組み、世界一のチームに相応しいレベルに自分自身をもっていきたいと思います。

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