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J2の東京VがJ1王者・川崎Fを破り4回戦へ 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

2022年06月23日

J2の東京VがJ1王者・川崎Fを破り4回戦へ 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会は6月22日(水)、各地で3回戦16試合が行われました。

等々力陸上競技場では、川崎フロンターレ(J1)と東京ヴェルディ(J2)が対戦しました。昨季のJ1王者に挑む格好の東京Vは、試合開始からパワー全開でした。前線から果敢にプレスを掛け、相手の隙も逃しません。開始3分には高い位置でボールを奪った佐藤凌我選手が、ドリブルで突進。ファーサイドへ送ったクロスボールにバスケス・バイロン選手が詰めますが、ここは川崎FのGKチョン・ソンリョン選手が体を張ってセーブしました。

東京Vのアグレッシブなプレーは続き、良い流れを途切れさせません。すると39分、相手の短くなったバックパスを佐藤選手が逃さず拾って、ゴールに迫ります。周囲の仲間も一気に攻め上がってきましたが、選択したのは自らのシュート。ペナルティエリア手前からゴール左に豪快に突き刺し、東京Vが先制しました。

ハーフタイムに、両チームは選手交代でてこ入れを図ります。川崎Fは、中盤や前線の選手を一気に3人交代。対する東京Vは、サイドバックを交代させました。「ラインの上げ下げがセーフティーな判断になっていたので、フレッシュな選手を入れて『守り切るんじゃない』というメッセージ」(城福浩監督)は、しっかり選手たちに伝わったようでした。城福監督がラインを上げるよう大きな身振りで繰り返し、コンパクトな陣形で前線からのプレスと、集中力高くパスコースを消す守備を続けました。川崎Fの個人技で抜け出される場面もありましたが、GKのマテウス選手がビッグセーブを連発。最後まで積極性と懸命な走りを失わなかった東京Vが、1-0で4回戦へと駒を進めました。

監督・選手コメント

城福浩 監督(東京ヴェルディ)
自分たちが取り組もうとしているものへの手応えがほしいという意味で、腰が引けたような試合だけはしたくありませんでした。私の就任から時間は短いのですが、選手たちはやろうとしていることを90分間よくやってくれました。アウェイに来てくれたサポーターの方々は、難しい時間にもヴェルディを支えてくれた人たちで、彼らに喜びを与えたいと思っていました。今日は素直に彼らと一緒に喜べて良かったです。

佐藤凌我 選手(東京ヴェルディ)
得点の場面では、後ろから仲間が走ってきているのは分かっていましたが、相手のDFがそちらに気を取られて下がったので、相手との距離を見てシュートを選択しました。打ったら良いコースに飛びました。相手は本当にうまいチームなので、プレスに行っても取れないと分かっていましたが、行かないとズルズル下がってしまいます。やれることをやるだけでしたし、全員がチームのために走って戦ったことが、この結果につながったと思います。

鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
自信を持ってボールを動かし続けて、ゴールへ向かう姿勢をもっと出さなければいけませんでした。もっと強気に行かないと、天皇杯では非常に難しい試合になってしまいます。失ったものは大きいのですが、それ以上に飛躍するしかありません。それがチームが強くなるのに必要なことだと思います。負けを受け止めて次につなげていかないと、意味のない敗戦になってしまいます。

車屋紳太郎 選手(川崎フロンターレ)
短くパスをつなぎながら進入していくところはすごく良いのですが、最後の質の部分でなかなか合いませんでした。最後に完結せず、一気にカウンターを食らうシーンもあったので、精度を上げなければいけません。敗退は本当に悔しいです。切り替えるのは難しいのですが、時間は待ってくれません。中2日ですがしっかり休んで、次の試合に向けてやれることをしっかりやらないといけないと思います。

【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)[予備日:7月20日(水)]
【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]
【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)

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