高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTは9月4日(日)に第13節を実施しました。トヨタスポーツセンター第2グラウンドでは名古屋グランパスU-18（愛知）と東福岡高校（福岡）が対戦しました。

ピックアップマッチ

名古屋グランパスU-18 0-1（前半0-1、後半0-0） 東福岡高校

暫定で6位につける東福岡と11位に位置する名古屋の勝ち点差は3。東福岡のMF下川翔世選手（#10）が「勝ち点を取りに行かないと順位が厳しくなる。今節は絶対に落とさずやろうという意気込みで戦った」と振り返った通り、気合十分で試合に挑みました。

序盤から技術で上回る名古屋が試合の主導権を握る中、東福岡のGK須田純弥選手（#1）が「クロスの対応と相手のワンツーに対する対応をこの1週間練習してきた」と話す守備対応で失点を阻止。奪ってからは素早いカウンターでゴールを目指しました。14分には「前節のガンバ戦は立ち上がりが良くなかったので、今日はしっかり自分がCKを取ったり、シュートを打って、流れを変えようと思っていた」と振り返る下川選手が相手陣内にドリブルで運んでCKを獲得。DF秋一星選手（#13）が右から入れたボールをMF今吉心絆選手（#38）が頭で合わせ、東福岡が均衡を破りました。

18分には左クロスから放ったMF西田頼選手（#19）のシュートが相手に当たって再びCKを獲得。下川選手のキックは相手にクリアされましたが、自ら拾って再びゴール前にパスを入れると、フリーの今吉選手が反応しましたが、GK北橋将治選手（#1）に阻まれました。対する名古屋も、23分と26分にMF鈴木陽人選手（#15）が個人技で得点を狙いましたが、ゴールを奪えず前半を終えました。

後半は反撃を狙う名古屋が攻勢を強めました。「後半は相手が引いていたので、センターバックのどちらかが絶対にフリーになる。ハルくん（DF稲川暖大選手／#4）より自分が前に出て行こうと意識していました」と話すDF大田湊真選手（#20）が積極的な持ち運びと、サイドを変えるロングボールを繰り出し、東福岡の陣内で試合を進めます。62分には大田選手の前進から鈴木選手へとつないだボールが相手DFの背後に展開。抜け出したDF西凜誓選手（#7）がシュートを放ちましたが、タイミング良く前に出たGK須田選手がストップ。こぼれ球もゴールカバーに入ったDFがクリアし、東福岡が難を逃れました。

以降も名古屋が押し込みましたが、東福岡は選手同士が声を掛け合うことで集中を切らさず対応し、逃げ切りに成功。「最後の粘り強さが今年の持ち味の一つ。最後の仕事をさせないとか、打たれた後のカバーなどが徹底して出せました」と下川選手が胸を張る試合内容を見せた東福岡が1-0で勝利しました。

監督・選手コメント

古賀聡 監督（名古屋グランパスU-18）
今日の試合では相手にグッと来られたときに慌てていました。相手に寄せられて準備や判断、技術がぶれているのが現状です。選手には試合で負けて悔しがるのではなく、トレーニングで上手くいかないことを悔しがってほしい。それを見逃しているというか、まだまだ追及しきれていないところがゲームに出ています。この先も自分たちはアグレッシブに個の力の領域を広げるために挑戦しながら、勝利を収めていきたいと思います。自分たちの武器と強みを伸ばし、勝負していきます。

DF #20 大田湊真 選手（名古屋グランパスU-18）
試合後に、古賀監督からトレーニング＝ゲームと言われましたが、今日の試合はまさにその通りだと思いました。トレーニングで得点が取れなければ、試合でも取れないので、もっとクオリティーを上げるしかありません。ここ数試合は勝ちがなく連敗が続いていますが、自分たちのやりたいことを変えたら終わりです。ぶれずに自分たちを信じるのが大事。もう1回自分たちのやりたいサッカーを全員で共有して、次節に挑みます。

森重潤也 監督（東福岡高校）
今日は1点リードしているのと、グランパスの選手は技術が高いので不用意にボールを奪いに行けませんでした。簡単にははがされたくない気持ちもあったので、守備ラインが下がる中でも、選手たちは自陣ゴール前でよく粘ってくれました。前期と比べて何も変わっていなければ勝ち点3は取れません。選手たちが本当に一生懸命頑張っている中で、これまでとは違う競争も生まれたことで、チームのレベルが上がっています。

GK #1 須田純弥 選手（東福岡高校）
前節は先に2点を失ったので、今日は前半の入りから先制点を取ろうと前からプレスを掛けました。前半をゼロで終えるのをテーマに練習してきた守備も、失点がなかったので良かったです。外を崩されても最終的には中へクロスが上がってくるので、しっかりブロックをつくって弾こうと徹底できました。今シーズンは無失点の試合が少なかったので、無失点で抑えられてチームとしての自信になります。練習での強度も上がるはずで、チームとして成長できた試合でした。

その他の試合結果

清水エスパルスユース 延期 ジュビロ磐田U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 2-1（前半2-0、後半0-1） 履正社高校
サガン鳥栖U-18 4-0（前半1-0、後半3-0） 静岡学園高校
ガンバ大阪ユース 延期 セレッソ大阪U-18
大津高校 2-2（前半1-0、後半1-2） ヴィッセル神戸U-18

ホームに履正社高校（大阪）を迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は、前半に奪ったMF越道草太選手（#11）とFW妹尾颯斗選手（#13）のゴールによって2-1で勝利。暫定首位のサガン鳥栖U-18（佐賀）と3位の静岡学園高校（静岡）による上位対決は、FW木戸晴之輔選手（#8）の先制点を皮切りに4点を奪った鳥栖が勝ち点3を手にしました。大津高校（熊本）はヴィッセル神戸U-18（兵庫）から奪った2度のリードを生かせず、2-2で勝ち点1を分け合う結果となりました。なお、清水エスパルスユース（静岡）とジュビロ磐田U-18（静岡）、セレッソ大阪U-18（大阪）とガンバ大阪ユース（大阪）の2試合は延期となりました。

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大会期間：2022年4月2日(土)～2022年12月4日(日)

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