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劇的ドラマで、J2甲府が日本一 絶体絶命のPK、GK河田が阻止 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

2022年10月17日

劇的ドラマで、J2甲府が日本一 絶体絶命のPK、GK河田が阻止 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会

120分の激闘でも決着せず、1-1でもつれ込んだPK戦。甲府の5人目は42歳のベテラン、山本英臣選手でした。在籍20年で、チームの象徴と言える背番号4のキックはゴール左上へ。スタジアムに響いた歓声に包まれながら、山本選手は両手をめいっぱい広げて喜びを表しました。J2のクラブが格上のJ1勢を撃破し続けてたどり着いた日本一でした。
ドラマのような展開でした。不利とみられた甲府は、前半26分に見事なCKからの連係で先制に成功。しかし、地力に勝る広島が84分に追い付いて延長に突入しました。そして延長後半の112分、交代でピッチに入ったのが山本選手でした。過去に甲府のJ1昇格や、J2降格などクラブの歴史とともに歩んできたベテラン選手です。しかし、直後にペナルティーエリア内でボールが腕に当たってしまい、広島にPKを与えます。絶体絶命のピンチに、山本選手も「人生が終わった」とぼうぜんとした表情を浮かべました。

ここでGK河田晃兵選手が奮い立ちます。「彼はずっと甲府を支えてきた。ここまで来たらタイトルを取らせてあげたいというか、一緒に取りたい」。ゴール左を狙った広島の満田誠選手のキックを横っ跳びではじきました。
PK戦では再び河田選手が相手のキックを1本阻み、成功すれば優勝という場面で山本選手に回ってきました。落ち着いてタイトルを引き寄せるキックを成功させた同選手は「若い選手をはじめ、いろんな選手がこの舞台に僕を連れてきてくれたことに感謝している。ただそれを思い切りぶっ壊しそうになったんですけど(笑)、河田選手に助けられて良かった」と仲間に感謝しました。

J1の広島は、またしても頂点に届きませんでした。Jリーグ発足後、天皇杯の決勝に進んだのは6度目でしたが、今回もはね返されました。かつて甲府に所属した主将の佐々木翔選手は「勝つつもりで来たので、悔しいの一言。言葉が見つからない」と、無念そうに言いました。

監督・選手コメント

吉田達磨 監督(ヴァンフォーレ甲府)
まずは全てのヴァンフォーレ甲府に関わる皆さま。これまで多くの危機を乗り越え、さまざまな種類の苦しさを乗り越え、ここでカップを掲げて日本一になった全ての皆さまの道のりに、おめでとうございますと言いたいです。広島は最後に倒せるか倒せないか、よろけさせることができるかどうかわからないくらい、巨大でまさにラスボスというような相手でしたが、われわれが1年やってきたことを選手は忠実に実行してくれました。

GK #1 河田晃兵 選手(ヴァンフォーレ甲府)
延長戦のPKはギリギリまで待って、相手のプレースタイルも考えて、こっちかなという方に飛びました。(山本英臣選手が)ハンドをしたときはやりやがったなと思いましたけど、彼がこのクラブをずっと支えてきている選手なのは間違いないですし、もう42歳なので、ここまで来たらタイトルを取らせてあげたいという気持ちがありました。

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
甲府さん、優勝おめでとうございます。前半は甲府さんたちの方が自分たちがやりたいサッカーをやっていた印象があります。後半になって自分たちの速くボールを動かすところがうまくいくようになってシュートまで行けるようになってきました。さらに延長戦では自分たち方が完全にペースを握っていたと思います。PKに関しては、勝つか負けるかのところで、全ての運が甲府さんの方に転がっていったと思います。

MF #7 野津田岳人 選手(サンフレッチェ広島)
まだ信じられないような気持ちです。タイトルを取るつもりで臨んだ試合だったので、まだ整理がついていない現状です。前半に甲府のペースになったとき、ラインが下がった部分もありましたし、セットプレーで失点してしまったので、そこからすごく難しい展開になりました。それ以降は甲府がブロックを組んできたので、ボールは持ててもなかなか崩すのは難しい状況でした。

【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)、20日(水)

【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]
【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)

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