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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第71回 土田哲也 ウズベキスタン・アカデミーダイレクター

2022年10月31日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第71回 土田哲也 ウズベキスタン・アカデミーダイレクター

日々の活動内容

2022年2月初旬に就任してから、約8か月が経過しました。いまは、ウズベキスタンサッカー協会が運営するアカデミーの改善と強化に着手しています。

ウズベキスタンは日本の約1.2倍の大きさですが、アカデミーは首都のタシケントに2カ所、他の12地域にそれぞれ1カ所の合計14カ所あります。日本に例えると、北海道から九州・沖縄の各地域に配置しているイメージです。各アカデミーには、11歳~17歳までそれぞれ22名ずつ、合計154人が寄宿しています。

就任直後から各アカデミーを訪問し、現状を把握した上で、それぞれの問題点や全体に共通する改善点を見定めました。9月からは、各アカデミーにある程度の期間滞在しながら、指導者養成・選手育成・システム等の土台作りの取り組みをスタートしています。

ウズベキスタンのサッカー事情

この国ではサッカーはとても人気のあるスポーツで、街のいたるところにあるサッカーコートやフットサルコート、街角の路上などで子どもや大人がサッカーを楽しんでいる姿が見られます。6月に行われたAFC U23アジアカップウズベキスタン2022では、35,000人収容のパフタコールスタジアムや34,000人収容のブニョドコルスタジアムが満席で溢れかえるほど盛り上がりました。

また、この国の人口3,500万人のうち、65歳以上は4.6%で、男女ともに最も人口が多いのが0~2歳、続いて24歳~27歳と、若い世代が占める割合が多く、今後ますます発展していくポテンシャルを備えていると感じます。しかし、首都タシケントのように高層ビルが次々と建設されて開発が進む都市がある一方で、水も十分に出ないような地域もあり、その激しい地域格差がサッカーにも影響している現実があります

イスラム文化、旧ソ連特有のシステム、言語やパーソナリティの違いなど、まだまだ慣れないこともありますが、それらを受け入れる姿勢と進化のためのアプローチのバランスをとりながら、この国のサッカーの発展のために最善を尽くします。

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