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JFAエリートプログラム女子U-14 活動を終える ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~

2022年11月14日

JFAエリートプログラム女子U-14 活動を終える ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~

11月6日(日)に集合し、翌7日(月)の午後からJ-GREEN堺でトレ-ニングをスタートしたエリートプログラム女子U-14は11日(金)、大きな怪我人を出すこともなく5日間の活動を終了しました。

全国9地域から集まった20名の選手たちは、韓国との2回のトレーニングマッチ、JFAアカデミー堺とのトレーニングマッチ、韓国との合同トレーニングを実施。オフ・ザ・ピッチでは、事前に調べてきた韓国の文化、食事、言葉、観光地、サッカーについてのグループで発表、最終日の夜には韓国チームと一緒にBBQと、多くのスケジュールをこなしました。

9日(水)午前の合同トレーニングでは、日本と韓国の全40名の選手で、4人チームに分かれリレー形式の対抗戦を実施。身振り手振りでルールを説明し合ったり、応援の声をかけ合い、協力してコミュニケーショを取りトレーニングを行うことができました。ミニゲームでは、日韓合同スタッフチームも参戦し、スタッフ・選手共に、言葉が通じなくても、笑顔で有意義な合同トレーニングができ、サッカーの楽しさを改めて再確認することができました。

10日(木)の夕食は、日本・韓国全員の抗原検査で陰性を確認した上で、日韓合同のテーブルでBBQを実施。ジェスチャーで伝えたり、英語で会話したり、翻訳機を駆使したりと、選手間で工夫して積極的にコミュニケーションをとっていました。食事が落ち着いた頃には、日韓それぞれ3グループの全6グループで、順番に活動期間中に練習してきたダンスを披露。この短時間の中で曲を編集するなど、各グループが完成度の高い仕上がりを見せて大いに盛り上がりました。選手同士でお土産交換をし、会が終了すると、韓国チームがバスに乗り、バスが見えなくなるまで日本チームの選手たちは走って追いかけ見送っていました。この交流は、サッカーだけでなく選手にとってとてもいい経験となりました。

トレーニングマッチ

2022年11月8日(火) 15:30キックオフ 試合時間(35分ハーフ)@J-GREEN堺
U-14日本女子選抜 4-0(2-0、2-0) U-14韓国女子代表
得点
26分 高松希(U-14日本女子選抜)
29分 梅月万優子(U-14日本女子選抜)
46分 オウンゴール(U-14日本女子選抜)
53分 福島望愛(U-14日本女子選抜)

2022年11月9日(水) 17:10キックオフ 試合時間(35分ハーフ)@J-GREEN堺
U-14日本女子選抜 2-4(1-2、1-2) JFAアカデミー堺U-15
得点
7分 失点(JFAアカデミー堺U-15)
16分 須長穂乃果(U-14日本女子選抜)
28分 失点(JFAアカデミー堺U-15)
45分 高松希(U-14日本女子選抜)
48分 失点(JFAアカデミー堺U-15)
60分 失点(JFAアカデミー堺U-15)

2022年11月10日(木) 15:00キックオフ 試合時間(35分ハーフ)@J-GREEN堺
U-14日本女子選抜 2-0(2-0、0-0) U-14韓国女子代表
得点
2分 福島望愛(U-14日本女子選抜)
32分 須長穂乃果(U-14日本女子選抜)

監督・選手コメント

木村リエ 監督(JFAコーチ/JFAアカデミー今治)
新型コロナウィルス感染拡大のために実施できなかった日韓交流を、3年振りにJ-GREEN堺で行うことができました。
今回は日本がホスト国となり、このような状況の中で韓国との合同トレーニングや文化交流、そしてトレーニングマッチを行えたことに感謝いたします。
今回も20名(FP18名、GK2名)を招集し、前回のタイ遠征で課題の一つであったフィニッシュの質やオフ・ザ・ピッチを含めた自主性とコミュニケーションを意識して取り組みました。
また、事前に韓国について調べたことを実際に交流する中で、身振り手振りを交えて積極的にコミュニケーションをはかり、またピッチ上でもお互いに声を掛け合いながらプレーをする姿が見られ、約2か月の間に大きく成長した姿を見ることができました。
韓国女子U-14との初戦では、相手の勢いに押されて自分たちの思うようなプレーが出来ずに判断が遅くなってしまいましたが、徐々に慣れはじめ課題であったフィニッシュで関わることを意識しプレーすることが出来ていたと思います。またJFAアカデミー堺U-15とも試合をし、あらためてフィニッシュの精度だけではなくインテンシティのある中での判断の質を向上させる必要があると感じました。
今回の活動では、前回から多くの良い変化を見ることが出来ました。これを習慣化できるよう、日常での取り組みを意識・行動し続けて欲しいと思います。
新型コロナウィルス感染がおさまらない中、選手を快く派遣して下さった関係者の皆様方に、本活動にご理解・ご協力を頂いたことに感謝致します。

平川陽菜 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
私はエリートプログラムに参加するにあたり、プレー面では常にゴールを狙う、粘り強い守備、仲間とコミュニケーションをしっかり取ることを個人のテーマとし、オフ面では自分から何事も進んでやるだけでなく、周りにも声をかけながら積極的に行動することを意識して参加しました。
韓国代表とのトレーニングマッチでは、相手の声の出し方や活気あふれるプレーに、絶対に勝ってやる!と強く思いました。チームとして勝つことはできましたが、もっともっと韓国代表チームの様に仲間と声をかけ合いながらプレー出来る様に自分自身が成長しなくてはいけないと思いました。また、韓国との合同トレーニングやレクリエーションでは言葉が思うように通じなくても、とても楽しく過ごすことができ、改めてサッカーの楽しさを感じました。
今回、この様な貴重な経験をさせていただいたことに心から感謝しています。今後もひとつひとつ出来ることを増やし、積み重ねていきたいと思います。

須長穂乃果 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
今回のエリートプログラム日韓交流は、わたしにとって初めての経験となりました。この6日間で韓国選手とトレーニングマッチ、合同トレーニング、BBQをしました。試合中の攻撃では、相手の動きを見て中から攻めていけるのか、外から攻めていけるのかを自分たちで判断し、これらの判断がうまくいけば点に繋がったり、チャンスになりました。守備では、攻撃から守備に変わる時の切り替えの速さだったり、後ろから声をかけてコースを限定させながらボールを奪うことができました。最終的には勝利できたので良かったですが、ボールを奪った後サポートが遅れたり判断が遅くなり、ボールを失うことが多くあったことが課題となりました。
BBQでは、韓国選手とサッカー以外のことを話しました。言語が違うので自分の気持をうまく伝えることは難しかったけれど、英語や翻訳機を使用することでコミュニケーションをとることができました。これらの貴重な経験を元に、これから毎日一歩ずつ確実に成長してきたいと思います。

早坂優来 選手(FC今治レディースNEXT/JFAアカデミー今治)
私は今回のエリートプログラムで、コロナ禍でも日韓交流が開催でき、参加できたことに感謝しています。私はこの活動でたくさんのことを学び、課題を見つけることができました。オン・ザ・ピッチでは、一つ一つのプレーに集中して取り組むことを意識しました。ですが、プレーする中ではミスをすることの方が多かったです。それでも、目の前のことに集中し取り組むことで、ゴールへ向かうパスや守備で体を張って守ることなどできたこともありました。また、韓国とJFAアカデミー堺とトレーニングマッチをし、仲間とコミュニケーションをとりながら戦うことができ、よい試合ができたと思います。オフ・ザ・ピッチでは、食事やストレッチを特に心がけました。栄養バランスを考えたり、疲労が少しでもたまらない様にストレッチをして試合に備えました。また韓国の選手と交流して、なかなか言葉が通じず思うように伝えられなかったけど、通じた時は嬉しかったです。今まであまり興味がなかった韓国でしたが、今回の交流で興味をもつことができました。そしてこのエリートプログラムで学んだことは、日々の日常の取り組みの意識を変えることです。どこにいっても、自分の思っているプレーを発揮できるように、毎日のトレーニングの強度を上げ、しっかりと意識して取り組み、夢に近づいていきたいです。

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