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【Match Report】U-18日本代表 U-18ベルギー代表との第2戦を勝利しスペイン遠征を終える
2022年11月14日
11月3日からスペインのマルベーリャで海外遠征を行っているU-18日本代表は、11月12日にU-18ベルギー代表との第2戦に臨みました。10日に行った第1戦を2-0で勝利している日本は、この日も「絶対に勝って遠征を締めくくろう」と声を掛け合って試合に入ります。
序盤からリズムよくボールを動かし主導権を握ると日本がチャンスを作ります。14分には右サイドのDF稲垣篤志選手(浦和レッズユース)の縦パスにFW木下慎之輔選手(セレッソ大阪U-18)が裏に抜け出して先制。
しかしその後は徐々にベルギーがプレスの圧力を強め、日本も危ないボールの失い方が増えてきますが、デニス・ジュン・パーキンソン選手(ポルトガル/FCファメリカン)の中盤での体を張った守備などで主導権を渡しません。28分には稲垣選手が右サイドを突破するとそのままドリブルで持ち込み、角度のない所からニア上に強烈なシュートを決めて2-0。さらに勢いに乗る日本は39分に右サイドからのマイナスのクロスに木下選手がヒールで角度を変えると、最後はMF冨永虹七選手(ヴィッセル神戸U-18)が押し込み3-0として試合を折り返します。
後半立ち上がり、前線からの圧力を強めるベルギーに、日本は自陣ゴール前でのパスを奪われ失点してしまいます。試合はその後も互いに緊張感を切らさずに進みますが、75分に日本が前線からプレスをかけると、FW内野航太郎選手(横浜F・マリノスユース)がボールを奪い、パスを受けたMF石渡ネルソン選手(セレッソ大阪U-18)がシュートを決め4-1として試合を決めます。
スペイン遠征を3連勝で締めくくったU-18日本代表。多くの選手にとって初めてとなる海外遠征でしたが、自信を深めた様子でした。また今回は高橋センダゴルタ仁胡選手(スペイン/バルセロナ)、デニス・ジュン・パーキンソン選手(ポルトガル/FCファメリカン)など海外育ちの日本代表選手たちとの活動を通じ、ピッチ内外で互いに刺激しあう姿が印象的でした。
監督・選手コメント
冨樫剛一 監督
U-18日本代表としては2年振りの海外遠征でした。
予定していたU-19インドネシア代表との試合が先方の都合でキャンセルとなったことは非常に残念でしたが、その分トレーニングの回数を増やせたことでチームの共有が増えました。
迎えた初戦のALGACIRAS CF戦ではスペイン3部のプロの強度に、本能を呼び起こしてもらう様な試合でした。その基準を持った選手達はその後のベルギーに対して、臆する事なく戦えました。そうする事で表れるパススピード、コントロール、ターンなどの技術やプランの戦術から相手が変化してきた時の個人戦術など、まだまだ改善の余地があると感じさせられました。何を課題として持ち帰って日常を過ごすか?これからの選手の成長に期待します。派遣して頂いたチームの関係者の皆様、ありがとうございました。
DF #19 稲垣篤志 選手(浦和レッズユース)
まず、今回U-18日本代表に選出していただいたこと、日頃より多くのサポート頂いているスタッフの方々や応援してくださる方々皆様に心より感謝申し上げます。
自分は4年ぶりの海外遠征で楽しみと不安を抱えながら参加しましたが、トレーニングが始まるとあっという間に時間が過ぎていく日々でした。参加メンバー全員が高い能力、質を発揮しており非常に高いレベルの中でプレーできて楽しかったです。試合では3試合ともに勝利することができ楽しい試合ができ良かったです。試合を重ねるごとに連係や課題が上がり、かなりチームとしてレベルアップしました。最終日に行われたベルギー代表との試合は、とても印象に残る試合になりました。個人としては1得点1アシストという結果に終わりましたが、パスの質やコントロールの質、良いポジショニングを取ることなど課題はたくさん出ました。ベルギー代表の選手はスピード、技術ともに素晴らしい選手ばかりで学べるものがたくさんありました。海外レベルの強度を体験でき、非常に良い経験になりました。この遠征を通してまた大きな目標もでき、ライバルも増えました。自分の通じるプレーもわかりましたし、自チームに帰ってからはチームに経験したことを還元するとともに個人としてもさらにレベルアップをしたいと思います。
MF #10 石渡ネルソン 選手(セレッソ大阪U-18)
久しぶりの海外遠征に参加させてもらって、たくさんの刺激を受ける事ができました。
日本とのレフェリングの差や食事の面などで多くのことを経験する事ができ、とても良い遠征になりました。
海外でプレーしているニコやデニスもすごくレベルが高く、一緒にサッカーができてとても楽しかったです。最後のゲームでもゴールを奪う事ができ結果を残せたので良かったです。チームに戻ってもこの基準を忘れずに頑張りたいです。
MF #18 冨永虹七 選手(ヴィッセル神戸U-18)
今日の試合はサイドハーフでの先発だったのでどんどんゴール方向に仕掛けることを意識してプレーしました。
1戦目よりベルギーの選手の圧力が下がった様に感じたものの、ゴール方向に仕掛けることは意識できていましたが、味方へのパスの質、トラップの精度も低く、課題が残る試合となりました。でも得点という部分ではチームに貢献できたのは良かったです。この合宿で出た課題と通用した部分をチームに持ち帰ってもっとレベルアップできるように頑張りたいです。