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審判交流プログラムが再開、イングランドへ審判員と審判指導者を派遣

2022年11月22日

審判交流プログラムが再開、イングランドへ審判員と審判指導者を派遣

2017年の実施以来中断していた海外との審判交流プログラムが再開し、審判員3名と審判指導者1名がイングランドでの交流プログラムに参加しました。現地での審判経験だけでなく、毎試合後の振り返りとディスカッション、審判関係者とのミーティング、施設見学や試合観戦なども実施しました。

担当試合

コメント

荒木友輔 審判員
イングランドでの生活はとても充実したもので、毎日が新しい発見の連続でした。試合毎にPGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)のコーチから、分析・コーチングが行われ、普段とは違った観点の気づきを得ることができました。また、EPL(English Premier League)やEFL(English Football League)の試合を観戦し、現地のフットボールを肌で感じました。PGMOLのコーチ陣やEPLレフェリーと食事やディスカッションを行い、現地の審判システムや両国の現状を意見交換しました。イングランドの素晴らしさと、日本だからこそある日本フットボールのいい面を感じることができたので、この経験を今後の活動に生かしていきたいと思います。

小泉朝香 審判員
今回、初めて審判交流プログラムに参加させていただきました。担当した試合は、アグレッシブで、一つ一つのプレーの見極めが重要な場面が多くありました。また、選手とのコミュニケーションが求められ、チームと審判が協力してエキサイティングな試合を運営していると思いました。PGMOL審判員の方とも交流する機会を頂き、その後観戦した試合では、歴史のあるスタジアムと満員の観客と、フットボールの持つ力やその素晴らしさ、その中でレフェリングする強さとマネジメント力を肌で感じました。今回得た貴重な経験を今後の審判活動に生かし取り組んでまいります。

長峯滉希 審判員
PGMOLの指導者及び審判員の方々からのお話は、自分の「Referee」に対する価値観、考え方をピッチ内外で見つめ直す機会となり、肌で感じることができたこの経験は今後の自分の活動に良い影響を及ぼすことは間違いありません。
その中でも印象的であった言葉は「Decision is second」です。事象を白と黒で区別せず、ファウルともノーファウルとも考えられるグレーな事象が起きたときに試合や選手の状況を考えた「Game management」を最優先した判定と行動がレフェリーには求められます。この言葉は、世界最高位のプレミアリーグの魅力を最大にしている一つの要因であり、私自身のレフェリングの向上に生かしていきたいと思います。

廣瀬格 審判マネージャー
現地ではプロリーグの試合を視察し、その試合を担当する審判員と交流しました。そして、日本の審判員が担当した試合を、現地のコーチと振り返る場面に立ち会いました。また、多くの審判指導者と審判員の強化・育成について議論する時間を通して、世界最高峰のリーグの1つであるイギリスのプロリーグを担当する審判員がどのようにその力を育んできたか、その一端に触れることができました。「正しさと同時に受け入れられる判断の追求」、「ゲームを正しい方向に導くための選手との関わり方」など、審判指導者としての視野や考え方をさらに広げ、深める貴重な機会になりました。

交流プログラムは、異なる文化や試合環境での審判経験やトレーニングの機会を相互に提供し、将来のレフェリング向上を目指すとともに、両国間における友好関係の促進を目的としています。

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