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勝点で並ぶすみだと立川は1-1のドロー。湘南が3試合ぶりの勝利を収める【Fリーグ2022-2023 ディビジョン1 第13節】
2022年11月22日
11月18日(金)から21日(日)の3日間にわたり、Fリーグ ディビジョン1の6試合が行われました。
今季唯一の大田区総合体育館開催では、勝点19で並ぶフウガドールすみだと立川アスレティックFCが対戦しました。3年ぶりのプレーオフに向け、例年以上の混戦模様を見せている今シーズン。両者とも集中した入りを見せ、激しい攻防を繰り広げました。序盤にすみだがセットプレーからいくつかチャンスを作ると、立川も自陣からのビルドアップやカウンターからシュートを放ちますが枠をとらえることができません。GK黒本ギレルメ選手の好セーブにも助けられる立川は10分、FKを獲得すると、上村充哉選手が短く後ろに流したボールを中村充選手が前に送りボラ選手がシュート。これはすみだGK檜山昇吾選手がはじきますが、こぼれ球を新井裕生選手が押し込み先制に成功しました。1点ビハインドのすみだはチャンスを作りながらも決めきれず、0-1で第1ピリオドを折り返します。第2ピリオドでも両者が次の1点を狙い、拮抗した展開がつづきます。スコアが動かないまま終盤に差し掛かった34分、細かくパスをつなぐすみだは中央の清水和也選手がヒールで左サイドに送ったボールを畠山勇気選手が突き刺し同点に追いつきました。前節も引き分けで終えている立川は勝利を狙い、4分弱を残し新井選手をGKに置くパワープレーを開始。しかし、得点を奪うことができずに時間が経過します。ホームでの勝利がほしいすみだが栗本博生選手をGKに置くパワープレーを仕掛けると、立川がパワープレー返しのチャンスを作る目の離せない展開に。残り50秒で立川が6つ目のファウルを犯し、すみだは第2PKから逆転のチャンスを得ます。ここでGKの西滉太選手をピッチに送り出した立川は、この采配が功を奏し清水和也選手の強烈なシュートをブロック。試合終了の瞬間まで両者一歩も譲らぬ攻防を見せた一戦は1-1のドローで終了し、勝点1を分ける結果となりました。
ここ2試合、勝利から遠ざかっていた湘南ベルマーレは、ホームにシュライカー大阪を迎えました。3分、大阪のキックインをカットした本田真琉虎洲選手が自らゴールを突き刺し先制に成功すると、6分にはGKフィウーザ選手のロングスローを堀内迪弥選手が落とし、内村俊太選手が叩き込んで一気に2点をリードしました。2点を追う大阪は7分、齋藤日向選手が起点となり計盛良太選手が1点を返します。ここから巻き返したい大阪に対し、18分には湘南の津田京一郎選手が追加点。3-1で第1ピリオドを折り返しました。第2ピリオドでも湘南の勢いは止まらず、25分には本田選手のアシストからロドリゴ選手がゴール。さらに31分にはセットプレーから堀内選手がゴールを奪い、点差が開きます。4点を追う苦しい状況となった大阪は、9分を残し磯村直樹選手をGKに置くパワープレーを開始。しかし、開始37秒で湘南にパワープレー返しを浴びてしまいます。タイムアウトを取り、パワープレーのポジションチェンジや通常攻撃との組み合わせで湘南ゴールに迫る大阪は、残り30秒で野村悠翔選手が1点を奪いますが追撃及ばず6-2で試合終了。湘南が3試合ぶりの勝利を挙げました。試合終了後には、Jリーグ・湘南ベルマーレ所属の谷晃生選手、平岡太陽選手がサプライズで登場し、試合で活躍した津田選手、本田選手を表彰するプレゼンターを務めました。
11連勝中の名古屋オーシャンズは、Y.S.C.C.横浜との対戦を2-2で終え、今季初めて白星を逃しました。ボルクバレット北九州とバサジィ大分の九州ダービーは、2-1で接戦を制した北九州が勝点3を獲得しています。
監督・選手コメント
伊久間洋輔 監督(湘南ベルマーレ)
前節、今節とホームゲームでしたが、前節は負けてはいないものの勝ちゲームを落としたような雰囲気で今週のトレーニングを迎えました。前節もゲームの内容は良かったので、最後のゲームを締めるところに注力してトレーニングをした結果、第1ピリオドから先制をすることができました。今シーズン、先制をした試合はすべて負けていないので、選手たちもおそらくそれを理解しながら試合を進めることができました。2点を取ってからの1失点は、前節でもそうだったので改善しないといけないと思いますが、追加点を重ねられたことは非常によかったと思います。取る選手が取ることにより、チームの雰囲気も上がります。大阪はパワープレーなどの戦術が得意ですが、最後までしっかりと守備もできたと思います。
永井義文 監督(シュライカー大阪)
湘南ホームでの試合は、クラブ全体として素晴らしいものがあったと思います。まずは湘南におめでとうと言いたいです。自分たちのことでは、今やるべきことが何もできなかったかというとそうではありません。ピッチに出ている選手たちが一番悔しいと思うので、そういった思いをさせてしまったところに責任を感じている、そういったゲームでした。負傷で離脱していた選手たちが戻ってきたことで、自分たちが勝てていたときのセットも戻ってきます。まだコンディションの部分で長い時間起用して2セットで回すことはできませんが、そこが固まってくればもう片方のセットも安定するので、時間が経てばもう少しボールと人を循環させる攻撃や相手の陣地でボールを奪う守備などが増え、自分たちのフットサルを届けられると思います。
清水誠也 選手(フウガドールすみだ)
(北九州へ)移籍する前にすみだに在籍していたときは、大田区で試合をしたことがありませんでした。今シーズンはこの会場でスクールを担当していて、普段教えている子どもたちや保護者の方たちがたくさん見に来てくれているなか、勝ち切れなかったことが一番悔しいです。勝点が並んでいるチームとのこういった試合を勝っていかないと、もっと上の順位に上がることは難しくなります。勝点を落とさなかったことはポジティブに捉えていますが、プラス3にしていかないと自分たちが苦しむことになるので、次のペスカドーラ町田戦もしっかりといい準備をして臨んでいきたいです。できたこと、できなかったこと、いろいろな課題が浮き彫りになったので、どれだけ修正していけるかが大事だと思います。
上村充哉 選手(立川アスレティックFC)
チームとしても個人としても、プレーオフを狙っているパフォーマンスではありませんでした。失点シーンも自分のところで打たれてしまったので、そこは修正しないといけないです。ですが、勝点1で終われたことをポジティブに捉えたいです。前半戦ではバルドラール浦安、フウガドールすみだに2敗しているので、ここでの勝点2が後々「必要だった」「あそこで負けなくてよかった」と思えるように、ここから勝ち続けてプレーオフに進みたいと思います。
Fリーグ2022-2023 ディビジョン1
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