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東洋大やオルカが大量得点で3回戦へ! 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
2022年12月05日
皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会は、12月4日(日)に2回戦の2試合を実施しました。朝から雨が降る日東シンコースタジアム丸岡(丸岡スポーツランド)サッカー場では、大量点で勝利した2チームが3回戦に進みました。
ピックアップマッチ1
アンジュヴィオレ広島 0-4(前半0-2、後半0-2) 東洋大学
今大会後にチームの解散が決まっているアンジュヴィオレ広島(なでしこ1部/広島)は、1回戦でノルディーア北海道(北海道1/北海道)に5-0の快勝を収めた東洋大学(関東1/群馬)と対戦しました。
アンジュは立ち上がりから積極的にボールを追い、右サイドの新城舞選手や前線の神田若帆選手を起点に攻めます。しかし、なでしこリーグチームからの2連勝を狙う東洋大も効果的に攻め、6分に門脇真依選手のパスから北川愛莉選手がゴールを決めて東洋大が先制しました。アンジュはその後も攻めの姿勢を崩しませんが、次にスコアしたのも東洋大。稲山美優選手がこぼれ球を押し込んで、0-2の東洋大リードで後半に入りました。
後半立ち上がりにも東洋大の門脇選手がゴールを決めて0-3とし、67分にも村岡由梨選手にゴールが生まれ、東洋大がさらにリードを広げます。苦境に立たされたアンジュは終盤もボールを追い、東洋大を上回る13本のシュートを放ちましたがゴールは遠く、全4得点に絡む門脇選手の活躍で東洋大が0-4で勝利しました。
タイムアップの笛が会場に響いた瞬間、2012年に誕生したアンジュにとって最後の公式戦が終了。選手たちは一列になってサポーターの前であいさつし、惜しむようにピッチを離れました。
ピックアップマッチ2
オルカ鴨川FC 5-0(前半1-0、後半4-0) ディオッサ出雲FC
なでしこ1部5位のオルカ鴨川FC(なでしこ1部/千葉)は、なでしこリーグ参入を目指すディオッサ出雲FC(中国3/島根)の挑戦を受けました。
試合はオルカが主導権を握りながら進みますが、D出雲もビルドアップから丁寧に攻撃を組み立てます。19分にはD出雲の市原佳菜選手から清野彩選手にボールが渡りますが、これはオルカの山幡あや選手がカット。オルカは徹底した守りでD出雲の攻撃の芽を摘むと、24分に河野有希選手のアシストから齊藤彩花選手のゴールで先制しました。
両チームとも積極的に選手交代やポジションチェンジを行い、D出雲は56分にラウラ・スペナザット選手、フェヘ・タイス選手のブラジル出身の2選手を投入して打開を図ります。しかし、オルカのボランチ吉良知夏選手がD出雲のクロスボールをカットするなど、攻守で集中を切らしません。オルカはなでしこ1部ベストイレブンの浦島里紗選手がドリブルシュートなどから2点を挙げ、19歳の渕上野乃佳選手、途中出場の並木千夏選手が次々にゴールネットを揺らしてD出雲を圧倒。90分で24本のシュートを放って5-0でD出雲を退けたオルカが、2大会連続の3回戦進出を決めました。
監督・選手コメント
FW #10 神田若帆 選手(アンジュヴィオレ広島)
なでしこ1部として、意地を見せられなかったのは本当に悔しいと思っています。これでチームが解散となるのは実感がないですが、本当にここまで地域に愛されて広島のサッカーを盛り上げてきたチームの一つだと思うので、ここで戦ったことを誇りに思います。「アンジュが生きがい」と言ってくださる方がいて、広島出身者としてまだまだここでプレーしたい思いはありますが、アンジュで培ったものを生かして今後も頑張りたいです。
FW #9 門脇真依 選手(東洋大学)
ビルドアップで苦戦して何度かピンチもありましたが、少ないチャンスを決め切れたのが、この点差になったと思います。ゴールシーンは、自分が得点を決めたいという気持ちで前に走り、良いポジショニングを取れたので流し込むだけでした。皇后杯は上位カテゴリーのチームと対戦するいいチャンスですし、次のスフィーダ世田谷FC(なでしこ1部/東京)戦もチャレンジャーとして臨みます。個人的には得点を決めることに集中して、良い準備をしていきたいです。
野田朱美 監督(オルカ鴨川FC)
丸岡会場までは長旅でしたし、この1週間で気候の変化が大きかったこともあり、相手をスカウティングしても実力差は分からないという難しい状況でした。D出雲戦はカテゴリー的にチャレンジャーなので、苦しい展開になると思いましたが、前半で1点は入れられたのはプラン通りです。守るチームの崩し方も今シーズン取り組んできたので、次につながります。次戦の早稲田大学(関東2/東京)も良いチームですが、なでしこ1部の意地を見せたいです。
MF #8 友近真那 選手(ディオッサ出雲FC)
去年も丸岡会場で戦ったときに引いてしまったので、今年は自分たちらしくボールをつないでいこうと臨みました。FIFAワールドカップカタール2022でSAMURAI BLUE(日本代表)が逆転したように、私たちもそれを狙って後半に入りましたが、次の得点も相手に決められてしまいました。今シーズンはなでしこ2部入替戦まではいきましたが、そこで勝ち切れなかったので、来シーズンはもっと全員でハードワークするチームをつくっていきたいです。
開催期間:2022年11月26日(土)~2023年1月28日(土)
【1回戦】11月26日(土)、27日(日)
【2回戦】12月3日(土)、4日(日)
【3回戦】12月10日(土)、11日(日)
【4回戦】12月17日(土)、18日(日)
【準々決勝】2023年1月15日(日)
【準決勝】2023年1月22日(日)
【決勝】2023年1月28日(土)
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