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AC福島は前橋育英に破れ、プレミア残留はならず 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第22節

2022年12月05日

AC福島は前橋育英に破れ、プレミア残留はならず 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第22節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは12月4日(日)に最終節となる第22節が開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。前橋育英高校高崎グラウンド(人工芝)では、前橋育英高校(群馬)とJFAアカデミー福島U-18(静岡)が対戦しました。

ピックアップマッチ

前橋育英高校 4-2(前半3-0、後半1-2)JFAアカデミー福島U-18

AC福島は前節終了時点で勝ち点21、降格圏の11位。プレミア残留のためにはこの試合での勝利が必須となります。

立ち上がりは風上に立ったAC福島が優勢でした。MF牧田拓樹選手(#10)が再三にわたって左サイドを突破し、鋭いクロスでチャンスをつくります。MF花城琳斗選手(#13)が立て続けにシュートを放つと、17分には相手CKのブロックからカウンターを発動させ、ロングフィードに抜け出したFW鈴木吏玖選手(#15)がダイレクトシュートを放ちますが、惜しくもクロスバーを直撃します。

その後は前橋育英がポゼッションを高め、素早くボールを動かしながらペースを握っていきます。そして24分、左サイドからのパスワークで敵陣を崩し、MF青柳龍次郎選手(#19)が左足で鋭いシュートをたたき込んで先制に成功します。前橋育英はその後も攻勢を続け、30分には再び青柳選手、34分にはFW小池直矢選手(#9)と続けざまにゴールを奪い、前半だけで3点のリードを奪います。

後半はAC福島がやや盛り返しますが、選手交代で勢いを取り戻した前橋育英は71分、途中出場のMF井上駿也真選手(#11)が右サイドから入れたクロスボールを、「サイドからの入り方はいつもトレーニングしている」という小池選手が飛び出してきたGKよりも一瞬早く合わせて追加点を奪います。

負けられないAC福島はここから粘りを見せ、79分には相手のハンドで得たPKをMF齋藤晴選手(#7)が決めて1点を返し、90+4分にはFW植田陸選手(18)が追加点を奪いますが、さらなる反撃の時間は残っていませんでした。

勝利した前橋育英は8勝5分け9敗の6位でフィニッシュ。一方のAC福島は6勝3分け13敗の11位でプリンスリーグ降格となり、キャプテンを務めたDF西眞之介選手(#2)は「この悔しさを忘れずに成長したい」と決意を語りました。

監督・選手コメント

山田耕介 監督(前橋育英高校)
前半は良かったですが、後半の2失点はちょっとクエスチョンマークですね。相手は絶対に負けられない試合なので、気合いを入れて全力で挑んでくるということを伝えていたのですが。プレミアリーグの高いレベルで年間を通じて戦うことができたので、選手もチームも成長したところはあると思いますが、ミスや「こんな形で失点するのか」というのがありますし、競り合いで負けることが多いので、そこは来シーズン、改善させていきたいです。

FW #9 小池直矢 選手(前橋育英高校)
冬の選手権前の最後の公式戦だったので、絶対に勝って勢いに乗って選手権に臨もうという話を試合前にしていました。結果としてしっかり勝てて良かったです。自分の1点目は(高足)善が運んでいって、自分で打つと思ったのですが、準備をしていたら良いボールが来たので冷静に相手を見て流し込みました。2点目は、練習でもサイドからの入り方はしっかりトレーニングしているので、その通りに良い形で決めることができました。

船越優蔵 監督(JFAアカデミー福島U-18)
立ち上がりはいい入りができてチャンスもつくれましたが、決め切ることができなかったのは甘さが出た部分です。毎回、本気で勝つつもりでやってきて、その積み重ねを出すべき試合でしたが、気合いが入り過ぎていたのかもしれません。初めてのプレミアリーグは選手にとっても私にとっても未知の世界で、最初はレベルの高さを痛感しました。日々のトレーニングで差を埋めることはできましたが、もっと質を追求しなければならないですね。

DF #2 西眞之介 選手(JFAアカデミー福島U-18)
勝たないといけない状況下での試合でしたが、気合いが空回りして前半に連続失点をしてしまい、それが勝負を分けました。後半は自分たちのプレーができるようになりましたが、決め切る力、守り切る力は相手のほうが上回っていました。シーズン前から厳しい戦いになるのは分かっていて、実際に相手のレベルが高く、どうすればいいのか分からない時期もありましたが、勝ち点を重ねていくごとに自信もつき、この1年間ですごく成長できました。

その他の試合結果

桐生第一高校 3-2(前半2-0、後半1-2)FC東京U-18
流通経済大学付属柏高校 0-0(前半0-0、後半0-0)市立船橋高校
川崎フロンターレU-18 1-2(前半0-1、後半1-1)青森山田高校
横浜F・マリノスユース 1-2(前半0-1、後半1-1)柏レイソルU-18
横浜FCユース 1-2(前半0-1、後半1-1)大宮アルディージャU18

桐生第一高校(群馬)はMF岡村葵選手(#7)の2得点などでFC東京U-18(東京)を破り、勝利でリーグ戦を締めくくりました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と市立船橋高校(千葉)のゲームは最後まで得点は生まれずスコアレスドローとなりました。EAST王者の川崎フロンターレU-18(神奈川)は青森山田高校(青森)と対戦。15分に先制した青森山田に軍配が上がりました。横浜F・マリノスユース(神奈川)と対戦した柏レイソルU-18(千葉)は、68分にMF中村拓夢選手(#8)のゴールで勝ち越し、今シーズン7勝目を挙げました。横浜FCユース(神奈川)と大宮アルディージャU18(埼玉)の一戦は、89分のMF種田陽選手(#14)のゴールが決勝点となり、大宮が勝ち点3をつかみました。最終節の結果、9位に順位を上げた柏がプレミア残留。10位となった市立船橋がプレミアプレーオフに出場、11位のAC福島と12位の桐生第一のプリンスリーグ降格が決まりました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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