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スポーツ救命ライセンス講習会を関西医療大学で開催
2022年12月23日
12月18日(日)に関西医療大学(大阪府)にて、「スポーツ救命ライセンス講習会」を実施し、看護師、理学療法士、アスレティックトレーナーを含む14人が参加し、12人がライセンスを新規に取得、2人がライセンスを更新しました。
スポーツ現場で起こり得ることが多い事象(脳振盪、熱中症など)についての対処法の講義を受け、その後、心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送について実践訓練を行いました。活発な質疑もあり、一人ひとりがしっかりと学ぶ様子が伺えました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
インストラクターコメント
小泉勇佑 インストラクター/看護師(日本アスリートライフサポート協会)
関西医療大学で講習会を開催しました。今回は アスレティックトレーナー、フィジオセラピスト、鍼灸師、看護師やトレーナーの学生といった様々な職種の方々にご参加いただき、出身地も東京都や宮崎県と関西以外からもご参加頂きました。更新コースの受講生からは積極的に質問があり、こちらも学ぶところが多くありました。新規コースでは、一次救命処置や搬送の基本的な流れをおさえながら、和やかな雰囲気で講習会をすることができました。
これからも日本全国に救命の輪を広げていき、スポーツ界全体で安全にスポーツができる環境づくりを目指していきたいと思います。
受講者コメント
衣川琴子 さん(関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科1年)
以前学校でPUSH講習を受講し、その際には日常生活で起こるような基礎的な1次救命措置について学びましたが、今回の講習会では実際のスポーツ現場で起こりうる心停止・脳震盪・アナフィラキシーなど、さらに詳しく学ばせていただきました。
午前での講義を踏まえ午後の実技を学ぶことで、より理解を深めた上で行うことができ、大変勉強になりました。いざという時、倒れている人のそばに救命に関して知識のある人がいれば、その人の命を救えるかもしれない。逆に救命の知識のある人がいない、または誰も勇気が出ずに処置できなかったら最悪の事態になるかもしれない。
複数回練習しても、実際の現場に立ち会ったら慌ててしまい、頭が真っ白になると思います。
そうならないためにも、私自身今後も講習会に参加したいと思いましたし、1人でも多くの人が救急救命に興味を持ち、身の回りの誰かが倒れた時、「助かったのが奇跡」ではなく、「また助かってよかったね」という考え方の社会になればいいなと思います。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
出井公耀 トレーナー(みやぞの鍼灸整骨院)
人の体に関わる仕事をしていたり、自転車や車に乗ったり、常に目撃者・被害者加害者になることがあり、最悪を想定する上で人命救助は絶対に必要で最大限理解を高めるべき分野だと思います。
頚部損傷後の運搬についてはまだまだ理解が浅く、運搬用のボードの使い方などは特に苦戦しました。また、倒れている際に頚部が回旋位になっているときどうするべきかなどは再勉強になりました。むしろ周囲が安全で綺麗に仰向けに寝ているケースは稀でしょうしいろんなケースで実技を行えて良かったです。これからも自分の仕事の責務を含め救える命を救う為にも定期的に学びたいと思いました。
濵中恵汰 トレーナー(株式会社ライズクリエーション)
今回初めてJFAスポーツ救命ライセンス講習会を受講しました。救急対応はあたりまえにできないといけないことではあると思いますが、いざというときにあわててしまい冷静に対応しづらいと思います。なので何度も何度も練習し新しい情報をアップデートしていくことが大事であると常日頃から思っているのですが、なんだかんだアップデートできていませんでした。今回わかりやすい講義と現場を想定した実技を交えご指導いただいたので大変勉強になりました。参加して良かったなと思える充実した内容でした。冷静にあたりまえに対応できるようにこの講習で学んだことを今後生かしていきたいと思います。