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神戸が13年ぶり2度目の日本一に! 高円宮杯 JFA 第34回全日本U-15サッカー選手権大会
2022年12月28日
高円宮杯 JFA 第34回全日本U-15サッカー選手権大会は12月27日(火)、味の素フィールド西が丘で決勝を行い、ヴィッセル神戸U-15(関西1/兵庫)がサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国1/広島)に3-0で勝利して、13年ぶり2度目の日本一に輝きました。
決勝
サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース 0-3(前半0-0、後半0-3) ヴィッセル神戸U-15
序盤から神戸がボールを動かす時間が続きましたが、広島の守備陣は集中力高く守り、攻撃に移ればロングボールも有効に使ってセカンドボールの回収から畳み掛けるように前に出る、あるいはサイドバックの裏のスペースを狙ってと、神戸ゴールを脅かしました。17分には、縦パスを受けた広島のFW野村陸路選手が、遠目ながら素早い反転からシュート。ボールはゴール右隅へと飛びましたが、神戸GK亀田大河選手が横っ飛びの好セーブで弾き出しました。
広島は前線から連動したプレスで奪いにかかる場面もあるなど、攻守にメリハリのあるプレーを展開。神戸は高い技術でボールを動かすものの、なかなかシュートを打つまでには至りませんでした。
前半34分に、神戸はクロスボールから広島ゴール前で混戦を誘発し、里見汰福選手がわずかに枠を外れるシュートを放ちました。すると、そこから神戸の惜しい場面が続きます。ハーフタイムを挟んでも、神戸の良い流れは続きました。サイドバックも長い距離をドリブルでゴール前まで運ぶなど攻撃の迫力を増すと、その勢いが50分に結実。素早くゴール右へし展開し、最後はクロスボールを渡辺隼斗選手がしっかりと決め、神戸が先制しました。
リードを得た神戸は、試合をコントロール。後方でボールを回していたかと思えば、相手の隙を見逃さず、見事なパスワークでシュートに持ち込みました。広島の粘り強い守備に防がれる場面もありましたが、67分にはゴール前の混戦から大西湊太選手が追加点を蹴り込みました。その3分後には、逆サイドから展開されてきたボールを、左サイドバックの森岡怜央選手がミドルシュートで3点目に変え、勝利の行方を決定付けました。
監督・選手コメント
遠藤真仁 監督(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
立ち上がりから、前向きにボールを奪うという自分たちの積み上げてきたスタイルを出そうとしました。燃費の問題で徐々に苦しくなることは分かっていたので、あわよくばあの時間帯に得点できればという思いもありました。ヴィッセルさんとは今年3度目の対戦で、今回のようにやられていたのですが、下がって守るのは選手にとって良いことではないので後半もチャレンジを続けました。3点取られたのは力の差だと思っています。1年間やり続けてきたことを出せたので、何も悔いはありません。選手はよくやったと思います。
DF #5 林詢大 選手(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
前から守備をしてパスコースを限定して、後ろで狙って取るという僕らの強みが最初ははまっていたのですが、徐々にはがされ始めると体力も冷静さもなくなっていき、相手のうまさと賢さがより際立ったと思います。チーム立ち上げの頃は、ここまで来られるとは思っていませんでした。僕らは特に仲が良い学年と言われていて、一つになれたからこそ決勝の舞台に立てたと思います。笑顔で終わりたかったのですが、実力不足でした。個人的にはユースに昇格して、このエンブレムをつけ続けられるありがたさと責任感を感じて、中心選手となれるよう、厳しく上達を追い求めていきます。
山道高平 監督(ヴィッセル神戸U-15)
前半は相手のハードワークやセットプレーに押されて怖い場面があったのですが、前半残り10分くらいから、いけるなという感触がありました。やはり後半からがらりと変わって我々のサッカーができるようになり、しっかり決めるべき選手が決めてくれたので良かったです。私から指示をせずピッチの中で選手が試合の流れを考えてやってくれたので、素晴らしいなと思います。1チームにしか与えられない日本一を1月から目標に掲げてきて、選手たちとの約束を果たせました。この自信が彼らの今後につながればいいなと思います。
MF #10 藤本陸玖 選手(ヴィッセル神戸U-15)
立ち上がりはみんな、決勝という舞台なので緊張していたと思います。今大会ここまで守備陣が本当に素晴らしい守備をして無失点で来ていたので、全員で一丸となって守り、ここを乗り切れば自分たちの流れになると思っていました。僕たちは、誰かが良いプレーをしたら、自分も自分も、とみんなが思って、流れに乗っていけます。僕自身も緊張はありましたが、良いプレーができたと思います。この大会は無失点で全試合3得点以上でき、決勝も最高の試合にできました。
大会期間:2022年12月10日(土)~12月27日(火)
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