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共に初出場の日体大柏と飯塚が3回戦へ進出 第101回全国高校サッカー選手権大会
2023年01月01日
第101回全国高校サッカー選手権大会の2回戦16試合が、12月31日(土)に各会場で行われました。
ピックアップマッチ1
丸岡高校 0-2(前半0-1、後半0-1) 日体大柏高校
県立柏の葉公園総合競技場で行われた丸岡高校(福井)と日体大柏高校(千葉)の一戦は、1回戦で初出場初勝利を飾った日体大柏のペースで試合が進みました。「相手チームの前線には良い選手がいるので自由にさせないようにと思っていた」と根引謙介監督が振り返った通り、日体大柏は守備陣が丸岡の攻撃をきっちり跳ね返し、植木笙悟選手ら中盤の選手がセカンドボールを回収。マイボールにしてからはターゲット役のオウイエ・ウイリアム選手を起点にサイド攻撃から見せ場をつくりました。
22分には相手CKを守護神の原田眞透選手がはじくと、セカンドボールを拾った相原大翔選手が相手ゴール前にロングボールを展開。このボールが相手のクリアミスを誘発し、いち早く反応した古谷柊介選手が無人のゴールに流し込みました。
後半も日体大柏の流れが続きます。「今日はオウイエと吉田(眞翔)の所で優位に立てていた。チームとして勝っている部分をうまく使いながら攻撃ができた」(根引監督)と2トップを起点とした攻撃を披露。50分には古谷選手、植木選手と素早くパスをつなぎ、平野伶選手がシュートを打ちますが、丸岡の山田健太選手がスライディングでこれを阻みます。丸岡は粘り強い守備で対抗していましたが、日体大柏は77分、森田修士選手が放ったシュートのこぼれ球を片野拓久選手が決めて勝負あり。2-0で勝利した日体大柏が3回戦に進みました。
ピックアップマッチ2
明桜高校 0-1(前半0-1、後半0-0) 飯塚高校
県立柏の葉公園総合競技場での第2試合は、共に1回戦がシードされた明桜高校(秋田)と飯塚高校(福岡)が対戦しました。立ち上がりから均衡した展開が続きます。原美彦監督の「われわれのようにスーパーな選手がいないチームは、総合力とモビリティを生かして全員でカバーし合わなければならない」という言葉通り、明桜は飯塚の鍵となる池田悠夢選手と芳野凱斗選手を複数人で囲い込んで対応し、自由にプレーさせません。攻撃では小野亮輔選手の展開力と佐藤拓海選手の推進力を生かしてゴールを目指します。しかし、「最後の笛が鳴るまでアラートに集中している」と話す片山敬介選手を中心とした飯塚の守りを崩し切れないまま試合が進みました。
リスタートから徐々に見せ場をつくったのは飯塚でした。27分にはFKから坂本海凪太選手がヘディングシュートで、32分には片山選手が左CKを頭で合わせましたがゴールネットは揺らせません。均衡が崩れたのは前半終了間際の40分。左サイドを抜け出した池田選手のパスをファーサイドに走り込んだ原翔聖選手が合わせて飯塚が先制します。
後半、「今日の出来からいえば1点を守り切るしかない。あとは守ってカウンターしかないと思っていた」(中辻喜敬監督)という飯塚は集中した守備を継続しつつ、68分には原選手の右クロスから大園治慈選手がヘディングシュートを放つなど、相手エリアでうまく時間を使ってリードを守り抜き、初出場初勝利を果たしました。
監督・選手コメント
根引謙介 監督(日体大柏高校)
先制点はラッキーな部分もありましたが、われわれは相手のCKからのカウンターを常に狙っていました。ある意味、狙い通りの形で得点が奪えたと思います。1年間継続してきた部分が、こういうゲームでの結果につながり、運を引き寄せることができました。2点目は片野らしい特長を発揮し、素晴らしいゴールを決めてくれました。中1日の連戦が続くのでコンディションをしっかり整えて、次に向けて良い準備をしていきます。
山田健太 選手(丸岡高校)
夏のインターハイでは全国の強豪と対戦し、ベスト16まで進みました。それによって以前より相手に警戒されていた気がしました。今大会はそうした相手に勝ち切る力が、夏に比べると落ちていました。明確に課題と成果が出た試合だったと思います。大学でサッカーを続けるので、この悔しさをぶつけて必ず試合に出たいです。チームとしては1、2年生に来年この場所に必ず帰ってきてほしい。この敗戦に意味があるようにしたいです。
片山敬介 選手(飯塚高校)
今大会は吹奏楽部の演奏や声出し応援があり、会場の雰囲気が県大会とは全く違うと感じました。最初は緊張もあってか選手たちは自分たちのペースでプレーできませんでしたが、後半は全員が声を出して、アラートにプレーすることができました。1点を守り切れてよかったです。全国大会は一つ一つが難しい試合であり、簡単に勝てる試合はありません。3回戦は日体大柏高校が相手とアウェイの試合になりますが、一戦一戦が決勝という気持ちで挑みます。
原美彦 監督(明桜高校)
負けはしましたが、私たちは一切引くことはありませんでした。ボールを奪いに行く、ゴールに向かって行く姿を見せてくれたことは良かったです。私は0-1で負けるのが嫌いなので1点でも取って勝ちたかった。そういう拘りが選手たちにすごく伝わり、最後までゴールを目指し続けてくれました。この敗戦を生かし、自分自身と向き合ってやっていくことが大事だと思います。秋田に帰ったら雪の中での戦いになりますが、そこで地道に積み上げていくことが全国の1勝につながっていくものと信じています。
第101回全国高校サッカー選手権大会
大会期間:2022/12/28(水)~2023/1/9(月・祝)
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