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新シーズン開幕に向けてVAR審判員研修を実施
2023年02月06日
2023年のJリーグ開幕に向けて、VAR担当審判員の研修が千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで実施されました。
今シーズンからオフサイド判定の際に導入される3Dラインテクノロジーに対応するオペレーション手順や、明確な判断基準の確認等のプラクティカルトレーニングを行い、終了後は映像を見ながらの振り返りやディスカッションを通じて審判員間の共通理解を深めました。今回は並行して、長いシーズンを通じて良いフィジカルコンディションを保つためのフィジカルトレーニングも実施されました。
VARのトレーニングはより精度を高めることを目的にシーズンを通じて継続的に実施されます。
インストラクターコメント
東城穣 Jリーグ担当インストラクター
VARがJリーグに本格導入されて3シーズン目を迎えます。今シーズンは新たに「3Dオフサイドライン」が導入され、私達にとっても新たなチャレンジのシーズンとなります。
フィールド上で的確に判定する力、それを支えるフィジカル能力を高めつつ、その新たなチャレンジとなるVARとともに多くの方々に受け入れられる“納得感の高いレフェリング”を目指して努力してまいります。
最後に今回も私達の研修会にご協力頂いた流通経済大学サッカー部の皆様に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
佐藤隆治 VAR担当インストラクター
今回の研修会の最大の目的は、今シーズンからJリーグに導入されるオフサイド3Dラインの習得です。3Dラインの手順の理解から始まり、デモ機を使ってのシミュレーターTRやピッチを使ってのプラクティカルトレーニング、夜は振り返りと改善点の確認などタイトなスケジュールにも関わらず、参加した審判員は真剣かつ積極的な姿勢で取り組んでくれました。「accuracy and speed」の実現に向けて審判チーム一丸となって取り組んでいきます。
中村大輔 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト
VAR研修の合間にフィジカルトレーニングを行いました。開幕に向けて審判員の皆さんは日々トレーニングを行っているようでしたが、このフィジカルトレーニングのパートでは、そのコンディションをさらに高めるためのトレーニングについて情報提供を行いました。具体的には、VAR研修前のオンライン講習会で持久力を高めるための理論について学び、持久力を高めるためのトレーニングの実践を今回の研修会で行いました。実技では持久力強化に重要な役割を果たす最大心拍数の計測を、漸増的に負荷を高めながら行いました。今回得られた心拍データを活かし、限られた時間でのトレーニングであっても、トレーニング効果を効率よく導き出すことを目指して日々トレーニングに励んで欲しいと思います。