高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EASTは5月20日(土)と21日(日)に第7節が開催され、各地で激闘が繰り広げられました。流通経済大学付属柏高校グラウンドでは、流通経済大学付属柏高校（千葉）と旭川実業高校（北海道）が対戦しました。

ピックアップマッチ

流通経済大学付属柏高校 5-0（前半1-0、後半4-0）旭川実業高校

「最初の入りは悪くなかった」と旭川実業のMF柴田龍牙選手（#11）が振り返ったように、立ち上がりは旭川実業がチャンスをつくる場面もありました。しかし、4分に流経大柏のFW柚木創選手（#16）がドリブルシュートでGKを脅かすと、ここから流経大柏がペースを握ります。

22分にMF道白優斗選手（#14）がシュートを放ち、GKが弾いたこぼれ球をMF亀田歩夢選手（#21）が押し込んだシーンはオフサイドとなりましたが、直後の23分、流経大柏陣内からのロングパスを旭川実業のGK越後紀一選手（#1）が思い切り蹴り返そうとしたところ、そのボールがDF岡本染太郎選手（#30）に直撃。こぼれ球を柚木選手が冷静に流し込み、流経大柏が先制しました。

このゴールでペースをつかんだ流経大柏は、相手のボールホルダーにプレスを掛け、セカンドボールも確実に回収して自分たちの攻撃につなげるなど、ゲームを支配したまま前半を終えます。

後半に盛り返したい旭川実業でしたが、「悪いタイミングでの不運が続いて流れが途切れてしまった」という富居徹雄監督の言葉どおり、次々にアクシデントに見舞われます。開始早々の48分、相手のシュートがゴール前にいた岡本選手の手に当たってPKの判定に。岡本選手は決定機阻止で一発退場となります。このPKをFW中村大翔選手（#11）に決められリードを広げられると、61分にはDF庄司羽琉選手（#7）が足を痛めて交代することに。

ここから流経大柏が猛攻を見せ、71分にDF塩川桜道選手（#4）がヘディングシュートを決めると、73分と86分には途中出場のMF堀川由幹選手（#20）が連続得点。旭川実業も終盤に粘りを見せ、84分にFW三上僚太選手（#2）が連続シュートを放つなどしましたが、流経大柏のGK土佐昂清選手（#1）の好セーブもあり、ゴールを奪えないまま試合終了となりました。

5-0と快勝した流経大柏の榎本雅大監督は「ここから乗っていけるように、連勝を目指して戦っていきたい」と語りました。

監督・選手コメント

榎本雅大 監督（流通経済大学付属柏高校）
体調不良者が多く、選手がそろっていなかったのですが、この暑さの中で最後までよく足を使ってプレーしてくれました。旭川実業さんの戦い方を見る限り、カウンターがかなり強烈だったので、それを受けないようにしながらできるだけサイドから、という形でやりました。選手たちがポジションチェンジなどを繰り返しながらボールを握ってくれました。ここから乗っていけるように、連勝を目指してチーム一丸となって戦っていきたいです。

DF #4 塩川桜道 選手（流通経済大学付属柏高校）
前節は負けていて、チームのコンディション的にあまりよくなかったのですが、しっかり勝ち切れたので良かったです。個人としては、ボランチやトップ下などいろいろなところに動き、ボールにたくさん関われたのは良かったですが、運動量などが課題として出たので、もっとチームを引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います。次の試合も勝って、しっかりいい流れで第1クールを終わらせて、今後につなげていきたいです。

富居徹雄 監督（旭川実業高校）
前半はしのいで後半、と思っていたのですが、退場者が出てから暑さもあってちょっと苦しくなり、さらにケガ人と悪いタイミングでの不運が続いて流れが途切れてしまいました。先制点も不運な形でしたが、そういった隙が失点につながるのがプレミアリーグの特徴だと思います。良くも悪くも交代カードを多く切らなければいけない試合になり、交代で入ってパフォーマンスを確認できた選手が何人かいたので、それは収穫だと思います。

MF #11 柴田龍牙 選手（旭川実業高校）
最初の入りは悪くなかったのですが、途中から相手のペースになり、勢いにのまれて盛り返すことができず、そのまま自分たちのミスで自滅しました。後半はいい形で入れていたんですが、退場者が出て1人少なくなってからは全然うまく進められなかったです。自分自身のパフォーマンスも前半の途中までは良かったんですが、相手の守備が賢くてうまくて、最初は持たされて、ちょっとドリブルをしたら潰されるという場面が多かったです。

その他の試合結果

大宮アルディージャU18 1-1（前半0-0、後半1-1）横浜F・マリノスユース
市立船橋高校 2-0（前半1-0、後半1-0）前橋育英高校
FC東京U-18 1-1（前半0-0、後半1-1）柏レイソルU-18
尚志高校 2-1（前半1-0、後半1-1）昌平高校
川崎フロンターレU-18 2-2（前半1-0、後半1-2）青森山田高校

大宮アルディージャU18（埼玉）と横浜F・マリノスユース（神奈川）、FC東京U-18（東京）と柏レイソルU-18（千葉）の2試合はいずれもホームチームが先制するも、1-1の引き分けで勝ち点1を分け合いました。市立船橋高校（千葉）は前後半に1点ずつを挙げ、2-0で前橋育英高校（群馬）から勝ち点3を奪取しました。尚志高校（福島）と昌平高校（埼玉）の一戦は1-1で迎えた79分にMF安齋悠人選手（#7）が勝ち越しゴールを決めて尚志が勝利。2位に浮上しました。川崎フロンターレU-18（神奈川）と青森山田高校（青森）は、両者譲らず2-2で引き分けました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間：2023年4月1日(土)～2023年12月3日(日)

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