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履正社が米子北との僅差のゲームを制して連敗をストップ! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第7節

2023年05月22日

履正社が米子北との僅差のゲームを制して連敗をストップ! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第7節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは20日(土)と21日(日)に第7節を開催し、履正社茨木グラウンド(人工芝)では履正社高校(大阪)と米子北高校(鳥取)が対戦しました。

ピックアップマッチ

履正社高校 2-1(前半1-0、後半1-1)米子北高校

5月に入ってからの履正社は大津高校(熊本)、神村学園高等部(鹿児島)の九州勢に2連敗。「今日はインターハイ前でもあったので、ここで負けていたら全国に行っても勝てない。悪い流れのまま予選に入ったら、一発で負けてしまうので、どんな勝ち方でも良いから勝って、インターハイにつなぎたかった」というFW河野朔也選手(#9)の意気込み通り、気合十分で試合に挑みました。

2試合で10失点を許した守備を立て直すべく今節は4バックから3バックにシステムを変更。奪ってから素早く前線にボールを入れる米子北の攻撃をDF陣が跳ね返し、厚みを増した中盤の中央でセカンドボールを拾って押し込みました。11分には2列目でルーズボールを拾ったFW宇都宮翔菜太選手(#11)がロングシュート。直後の13分にも右サイドを飛び出した宇都宮選手のパスから、MF安羅夕雅選手(#7)がゴールを狙いましたが、米子北のGK尾崎巧望選手(#1)のセービングに阻まれました。

以降も米子北陣内で試合を進めた履正社は35分にDF石塚蒼空選手(#5)からのくさびのパスを受けた河野選手が後方にポストプレー。「良いタイミングで走り込めた」と振り返るMF倉田竜雅選手(#10)が中央から仕掛けてシュートまで持ち込みました。この一撃はGKに阻まれましたが、河野選手が冷静に押し込み、履正社が均衡を崩しました。

「前半は風もあり、攻撃が難しかった。チームとしてはっきりしようとしたのですが、一つのミスでやられてしまって、相手に飲まれてしまった」。MF仲田堅信選手(#8)の言葉通り、前半は苦戦が続いた米子北も、後半は開始早々に連続でCKを奪うなど履正社陣内での時間が増えました。「相手が被ると思ったので、DFとGKの間というのはチームとして常に狙っていた」(仲田選手)とボールを奪ったら素早くゴール前にボールを送り込みましたが、1点が奪えません。71分には一瞬の隙を突かれて局面をひっくり返されると、河野選手からのリターンパスを受けたMF石橋一輝選手(#18)に決められました。

2点差とされてからも諦めずにチャンスをうかがった米子北は、78分にロングボールから抜け出したFW田中太賀選手(#27)のシュートでCKを獲得。ゴール前に上がったボールをDF藤原壮志朗選手(#3)が頭で合わせ、1点を返しましたが、反撃は続かず2-1で履正社が勝利。連敗を断ち切る白星に河野選手は「うれしい気持ちよりも、ホッとしました」と胸をなで下ろしました。

監督・選手コメント

平野直樹 監督(履正社高校)
開幕から九州遠征がずっと続き、子どもたちは不慣れな環境に対し、良いところもありましたが、弱いところが出ていました。今日は少しやり方を変えて、セカンドボールへの対応などを弱いところを修正し、あまりにも失点が多かったので無失点でいくぞと選手には言っていました。失点は残念でしたが、得点の取り方は非常に良かった。課題はありますが、一つ一つ解消していくしかありません。今日のゲームが、ウィークポイントを解消するきっかけになってくれればと思っています。

MF #10 倉田竜雅 選手(履正社高校)
ここまでの課題は失点の多さ。攻撃は奪った後に速い攻撃ができたときはチャンスになることが多いのですが、簡単に失うとすぐ失点につながっています。もっと一つ一つのボールを大事にしていこうと考えていました。今日は「3連敗は避けよう」と話す中、みんな久しぶりのホームで力も入っていました。まずは守備から試合に入って自分たちのサッカーをしていこうと話していました。チームとしてはセカンドボールが拾えていましたが、個人としては少なかったのが反省点です。

中村真吾 監督(米子北高校)
試合を重ねるにつれて、「あいつならここに蹴るだろう」と分かったり、連係が良くなってきた中で、今日は同じ高体連のチームが相手だったので、負けられない試合でした。前半のうちに選手が負傷し、苦しい試合展開になる中でも悪くない試合ができていただけに、せめて勝ち点1が取りたかったです。今日は勝ちたい思いが履正社の方が上でした。うちはがむしゃらさが足りなかった。プレミアリーグは甘くないと分かって良かったのかもしれません。

MF #8 仲田堅信 選手(米子北高校)
勝てる試合は試合の入り方が良くて、先制点が取れていたのですが、今日は前半の最初に失点し、失速したのが敗因です。個人としてはボランチに下がってから蹴り合いが続いていたので、自分のところでボールを収めてサイドやFWを狙っていたのですが、上手く噛み合いませんでした。メンタルの部分やどんどん前に行く姿勢は、プレミアの1試合1試合を通じてすごく成長していますが、課題は決定力。チームとして意識しているシュート本数を増やしながら、決定率を高めていきたいです。

その他の試合結果

ヴィッセル神戸U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)大津高校
横浜FCユース 3-3(前半0-1、後半3-2)ジュビロ磐田U-18
静岡学園高校 3-2(前半1-1、後半2-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
名古屋グランパスU-18 1-2(前半1-0、後半0-2)神村学園高等部
東福岡高校 1-0(前半0-0、後半1-0)サガン鳥栖U-18

大津高校(熊本)とのホームゲームに臨んだヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、49分に奪ったFW田中一成選手(#11)のゴールによって、1-0で勝利しました。浮上のきっかけをつかみたい11位の横浜FCユース(神奈川)と12位のジュビロ磐田U-18(静岡)によるカードは両者譲らず、3-3の引き分けに。静岡学園高校(静岡)は、サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)に一度は追い付かれながらも、DF大村海心選手(#20)が後半に2得点を奪い、今季5勝目をマークしました。1-1のまま試合終盤を迎えた名古屋グランパスU-18(愛知)と神村学園高等部(鹿児島)の一戦は90+4分にFW西丸道人選手(#13)が今季12点目を記録し、神村学園が逆転勝ち。東福岡高校(福岡)とサガン鳥栖U-18(佐賀)による九州対決は東福岡に軍配が上がりました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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