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なでしこジャパン、MS&ADカップ2023とFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に臨む23人を発表
2023年06月14日
日本サッカー協会は6月13日(火)、MS&ADカップ2023およびFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)メンバー発表会見を千葉県内で開催し、田嶋幸三JFA会長、佐々木則夫JFA女子委員長、池田太なでしこジャパン監督が登壇しました。
池田監督は2021年10月、なでしこジャパンの監督に就任。以降、経験のある選手、若い選手を融合させながらチームづくりを進めてきました。今大会は、池田監督体制で迎える初のワールドカップとなります。会見の冒頭、田嶋会長は「池田監督は新たな戦術でなでしこジャパンをつくりあげてきてくれた」と評価し、新たななでしこジャパンで臨む今大会に期待をのぞかせました。
佐々木委員長は、代表活動の期間中、2011年FIFA女子ワールドカップの優勝メンバーがチームを訪ねたことに触れ、「ワールドカップ優勝という歴史をつくってくれたOGが『過去にとらわれず、あなたたちらしさ、あなたたちらしいサッカー、思いを掲げて正々堂々とワールドカップを戦ってきてほしい』と、今の選手たちにメッセージを伝えてくれた」と話しました。そして、この日に発表された、なでしこジャパンのパーパス(存在意義)「BE YOUR BEST SELF-最高の自分であれ-」を紹介。これまで日本女子サッカーが培ってきた「ひたむき」「芯が強い」「明るい」「礼儀正しい」というバリューを携え、常に最高の自分で挑戦し続けていこうというメッセージを胸に、ワールドカップを戦うことを伝えました。
次に、メンバーを発表するにあたって池田監督は、チーム関係者、全国の指導者、保護者らに感謝を述べ、「これから発表させていただく23人は日本女子サッカーの代表として、そして今まで支えてくれた方々への思い、23人に入れなかった選手の思い、その全ての思いをしっかりと心にとどめ、責任と覚悟、大好きなサッカーで世界の頂点を目指すという喜びを持って戦ってほしいし、(共に)戦っていきたい」と前置きして、選手の名前を読み上げました。
23人のうちWEリーグでプレーする選手は14人、海外のクラブでプレーする選手は9人。チーム最多4度目のワールドカップとなるのは熊谷紗希選手(ASローマ)で、2011年の優勝を経験した唯一の選手となりました。また、ワールドカップ初出場となるのは、前回大会では直前に負傷離脱となった植木理子選手、田中桃子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、猶本光選手、清家貴子選手、高橋はな選手(以上、三菱重工浦和レッズレディース)、田中美南選手、守屋都弥選手(以上、INAC神戸レオネッサ)、林穂之香選手(ウェストハム・ユナイテッド)、長野風花選手(リバプールFC)、千葉玲海菜選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、宮澤ひなた選手(マイナビ仙台レディース)、そして、19歳の石川璃音選手(浦和)、藤野あおば選手(東京NB)、浜野まいか選手(ハンマルビーIF)の14人。千葉選手と高橋選手はけがから復帰しての招集となりました。
JFAはこの日、7月6日(木)に「なでしこジャパン壮行会-BE YOUR BEST SELF-」を開催することも発表しました。なでしこジャパンは7月14日(金)、ユアテックスタジアム仙台(宮城県)で行われるMS&ADカップ2023でパナマ女子代表と対戦した後、ワールドカップが行われるニュージーランドへ出発。7月22日(土)にザンビア女子代表、同26日(水)にコスタリカ女子代表、同31日(月)にスペイン女子代表とグループステージを戦います。
登壇者コメント
田嶋幸三 JFA会長
今大会はWEリーグがスタートして初めて迎えるFIFA女子ワールドカップです。プロリーグが誕生し、日本はアメリカ、ヨーロッパに追いつこうと努力してきました。新たななでしこジャパンがどのように世界と戦うのか、楽しみなワールドカップです。池田太監督は、2022年のFIFA U-20女子ワールドカップで準優勝した選手たち、そして2021年の東京オリンピックで戦った選手たちをしっかりと結び付け、素晴らしい試合を展開してくれると信じています。あと1カ月に迫ったFIFA女子ワールドカップ、ぜひ皆さんと一緒になでしこジャパンを盛り上げていきたいと思っています。
佐々木則夫 JFA女子委員長
池田太監督は2021年10月に監督に就任し、約1年と9カ月、なでしこジャパンのFIFA女子ワールドカップに向けての準備を進めてきました。就任当初から、池田監督は勇気、感動を与えるような試合をやるんだと、常日頃から選手たちに伝えています。もちろん勝負にはこだわりながら、そうした意気込みを持って戦うことが伝統のなでしこジャパンではないかと思います。そうした意味を含めて、ワールドカップでの池田ジャパンの戦いに期待しているところです。
池田太 なでしこジャパン監督
私が監督に就任してから、選手はそれぞれ自分の成長と、強いなでしこを取り戻そうという大きな志を持ってさまざまな挑戦を繰り返してきてくれました。私は自信を持ってこの23名を選び、来月から始まるFIFA女子ワールドカップに向けて、また準備を進めていきたいと思っています。
世界のサッカーは急速に成長しています。もちろん、今大会に参加する上では頂点を目指し、大きな志を持って戦います。しかし、大きく成長する世界のサッカーにおいては厳しい戦いとなるでしょう。そうした中でも、我々なでしこジャパンが、勝利を目指して諦めずに戦っている熱い試合、熱い一瞬一瞬を皆さんと共につくり出せていけたらと思います。
皆さんと約1カ月後のワールドカップに向けて大きな渦をつくっていければ幸いです。ぜひ皆さん一緒に戦ってください。
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