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【Match Report】U-17日本代表 8-4でインドに勝利し、準々決勝進出

2023年06月24日

【Match Report】U-17日本代表 8-4でインドに勝利し、準々決勝進出

AFC U17アジアカップ タイ2023のグループD第3節が6月23日(金)に開催され、ラジャマンガラ国立競技場でU-17日本代表はU-17インド代表と対戦しました。

日本はこの試合を引き分け以上でグループステージ突破、負けた場合は敗退の可能性が高いという状況で迎えました。加えて1位突破のためには、勝利した上で2位ウズベキスタンを得失点差で上回る必要が出てくる可能性が高い状況でした。ただ、森山佳郎監督は「まずは勝つことを意識させたい」と、裏の対戦カードの経過などは選手たちに伝えず、目の前の戦いに集中することを求めました。

この試合で日本は、酷暑の連戦であることに加え、「全員で戦って良いムードを作り、ノックアウトステージへ向かうこと」(森山監督)を意識して先発メンバー7名を前節から入れ替えました。

GKには上林大誠選手(モンテディオ山形ユース)、DFに小杉啓太選手(湘南ベルマーレU-18)、永野修都選手(FC東京U-18)、本多康太郎選手(湘南ベルマーレU-18)、柴田翔太郎選手(川崎フロンターレU-18)が入り、中盤の中央に矢田龍之介選手(清水エスパルスユース)と宮川大輝選手(ガンバ大阪ユース)、両サイドに望月耕平選手(横浜F・マリノスユース)と川村楽人選手(東京ヴェルディユース)、前線に高岡伶颯選手(日章学園高)と名和田我空選手(神村学園高)が入りました。

試合は日本が先行する形で13分に動き出しました。ワンツーパスで敵陣を突破した柴田選手のアシストから川村選手が鋭いシュートでDFの隙間を射抜くシュートを決め、早くも先制点を奪いました。さらに41分と45分には名和田選手が連続してゴールを奪い、3-0とリードを広げて折り返しを迎えます。

しかし、「前半は良い形で折り返せたが、後半は自分たちの甘さが出てしまった」と宮川選手が試合後に猛省したように、3人を入れ替えて臨んだ後半は、立ち上がりの47分に相手のFKから失点するなどペースが乱れます。日本は52分にセットプレーの流れからDFの永野選手が押し込んで4点目を奪い、54分には交代出場のMF吉永夢希選手(神村学園高)のクロスから望月選手が決めて5点目も奪い取りますが、そこから試合は乱打戦の展開になってしまいました。

「自分たちで相手に『いけるかもしれない』と思わせてしまった」と森山監督が言うように、62分にカウンターから失点すると、69分にはビルドアップでのミスを奪われてさらに失点。5-3と詰め寄られてしまいます。その後は交代出場のMF中島洋太朗選手(サンフレッチェ広島ユース)、山口豪太選手(昌平高)、杉浦駿吾選手(名古屋グランパスU-18)がそれぞれ追加点を奪うも、さらに1失点も記録する打ち合いの展開で、8-4という「なかなか経験したことがないような」(森山監督)スコアで試合終了を迎えました。

試合後、森山監督は「ハーフタイムで3人を交代するなど準々決勝以降のことも考えての選手起用をした結果で、選手たちの責任だとは思っていない」とした上で、守備面や精神面での反省材料が出たこともポジティブに解釈。「次が本当に大事な戦いとなる」と、勝てばFIFA U-17ワールドカップへの出場が決まる26日の準々決勝へ気を引き締め直しました。

監督・選手コメント

森山佳郎 監督
前半は得点を3つ重ねて良い形で終了できましたが、後半はちょっとやることに統一感がなくなってしまって相手を元気付かせてしまいました。ただ、その中でも勝ち切って1位通過できたことは良かったと思います。ウズベキスタンの試合結果は全く気にさせないようにしていました。インドは一人ひとりテクニックを持っていてフィジカル能力にも優れた選手がおり、今後ユース年代の指導が充実してくれば、より手強い相手になると感じています。

MF #18 中島洋太朗 選手(サンフレッチェ広島ユース)
失点してしまって向こうに勢いがある、日本にとって良いとは言いがたい状況で試合に入ることになりました。そういう流れを変える気持ちで入りました。こぼれ球から得点もできて、アシストもできて、良い仕事はできたのかなと思います。ゴールはたまたまこぼれてきた形ですけど、しっかりその位置に入れていたことが大事だし、シュートもイメージ通りでした。

MF #19 宮川大輝 選手(ガンバ大阪ユース)
前半で3点取れて良い感覚を持って折り返すことができましたが、そのことで逆に隙が生まれてしまったと思います。後半の立ち上がりが良くなかったですし、原因は精神的なものが大きかったと感じています。どこかで試合はもう決まったような感覚があって反省しないといけないと感じています。後半はスタミナも切れてしまって、自分の課題だと感じました。

FW #14 名和田我空 選手(神村学園高)
チームとしては納得してはいけないような反省の多い試合だったと思います。しっかりみんなで改善して準々決勝に臨んでいかなければいけません。個人としては2点を取れたのは良かったですし、自分がチームに貢献できるのはやはりゴールだと思っているので、それを決めることができて良かったです。ノックアウトステージでも、このまま得点を重ねていければと思います。

YouTube(AFC):#AFCU17 - Group D | Japan 8 - 4 India

AFC U17アジアカップ タイ2023

大会期間:2023年6月15日(木)~2023年7月2日(日)

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