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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第79回 保坂拓朗 香港サッカー協会U-16代表監督兼エリートユースダイレクター

2023年06月30日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第79回 保坂拓朗 香港サッカー協会U-16代表監督兼エリートユースダイレクター

着任から3年目に入りましたが、引き続きU-16代表監督兼エリートユースダイレクターとして周りのスタッフと共に日々の業務に取り組んでおります。

現在、普段の業務を少し離れ、香港サッカー協会の指導者養成部門スタッフと日本での短期指導者研修に訪れております。私を含めた6名の香港サッカー協会スタッフが、JFA-C級D級チューター研修会にオブザーバー参加させていただいています。この研修を通じて、JFAのチューター養成の現場を見させていただくとともに、指導者養成のストラクチャーやその背景を学ぶことがこの日本での研修の狙いです。

ちなみに、香港での指導者養成システムで最初に参加できる講習会は、グラスルーツリーダー(計18時間、通常6日間構成)で、その取得後にD級ライセンス(計51時間、通常9日間)、さらにC級へと進むことができます。もちろん各国それぞれ、指導者養成の狙いや背景があり、特にどれが優れているということではなく、今後の香港サッカー協会指導者養成部門改善のため、様々な気づきや学びを見つけたいと思っております。

そのためにも、香港サッカー協会のスタッフとともにJFAのフィロソフィーを現地日本で触れることにより、JFAの指導者養成部門の「ライセンスの繋がりや各ライセンスでのアプローチ」のWhyとHowの部分を深く感じ、今後香港サッカー協会独自の指導者養成システムの発展に生かしていくことが期待されています。

香港は、親日家が多い印象を持っています。コロナ規制が明けた最初の海外旅行先に、日本を選んだ香港サッカー協会スタッフも少なくありません。日本の風土や文化に、香港の人たちを惹きつける魅力がたくさんあるのでしょう。しかし、それだけではなくきっと、彼らがこれまで触れ合う機会のあった日本の人たちも、彼らを日本好きにさせる大きな理由の一つだったと思っています。だからこそサッカーを通じて、今後とも日本と香港がお互いに親しみを持って助け合える関係性を培えるよう貢献できればと思っております。

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