7月20日(木)に開幕したFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023は、グループステージ48試合が終了しました。ノックアウトステージに進出したのは、なでしこジャパン（日本女子代表）を含む16チーム。8月5日(土)からは負けたら敗退の戦いが始まります。

ベスト16の顔ぶれを見ると、ヨーロッパの12チーム中8チームがノックアウトステージに進み、その強さがうかがえます。アジアからは日本と開催国のオーストラリアがグループステージを突破しました。

グループCの日本は初戦のザンビア戦に5-0で快勝し、続くコスタリカ戦も2-0で連勝スタート。グループステージ首位を懸けたスペイン戦も4-0で制し、無失点の3連勝で首位通過を決めました。ラウンド16ではノルウェーと対戦します。

ノルウェーは開催国ニュージーランドとの開幕戦で敗れましたが、ハウグ・ソフィー選手のハットトリックやキャロライン・グラハム・ハンセン選手の得点などでフィリピンに6-0と完勝し、得失点差でニュージーランドを上回ってグループAの2位に。L・リーグの日興證券女子サッカー部ドリームレディースでプレーしたヘーゲ・リーセ監督が指揮し、豪快なクロスや力強いミドルシュートが武器の古豪に日本が挑みます。

また、ラウンド16では前回大会優勝のアメリカと、東京オリンピック銀メダルのスウェーデンが激突します。グループステージ第2、3節で得点を奪えず苦戦した世界ランキング1位のアメリカと、セットプレーで得点を量産する同3位のスウェーデンの一戦は注目カードの一つ。日本が準々決勝に進むと、この勝者との対戦となります。

グループステージ3試合をほぼ満員のスタジアムで戦った開催国オーストラリアは、ナイジェリアに逆転負けするショックから立ち直り、東京オリンピック金メダルのカナダに快勝。エースのサム・カー選手はけがで今大会未出場ですが、ラウンド16のデンマーク戦以降、彼女がピッチに立ったときにチームの勢いがさらに増すでしょう。

ヨーロッパチャンピオンのイングランドはグループステージ3連勝を収め、前線で躍動したローレン・ジェイムズ選手がラウンド16のナイジェリア戦以降も母国をけん引する存在になりそうです。フランスが1位通過したグループFは、1勝1分け1敗のブラジルが7大会ぶりのグループステージ敗退。グループHの世界ランキング2位ドイツも、コロンビアに敗れるなどして史上初のグループステージ敗退が決まりました。

ナイジェリア、南アフリカ、モロッコのアフリカ勢の躍進も今大会のトピックです。特に南アフリカはイタリアを退けて女子ワールドカップ初勝利と初のノックアウトステージ進出。ラウンド16でオランダを苦しめる台風の目となりそうです。

2011年大会の優勝を知る熊谷紗希選手（ASローマ／イタリア）は「グループステージで3回勝ったが、正直ここからは関係ない。本当に気を引き締めて、ここからが勝負。負けたら帰らなければいけない戦いが始まる」と、スペイン戦後に真剣な表情で話しました。日本はラウンド16で勝利すると、その後オークランドで準々決勝、準決勝を戦い、決勝のオーストラリア・シドニーへと駒を進めていきます。

史上最多32チームが参加した女子ワールドカップの頂点に立つのはどのチームでしょうか。女子サッカー最高峰の戦いはノックアウトステージに突入します。

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023

大会期間：2023年7月20日(木)～2023年8月20日(日)
グループステージ
　第1戦　7月22日(土) ◯ 5-0 vs ザンビア女子代表
　第2戦　7月26日(水) ◯ 2-0 vs コスタリカ女子代表
　第3戦　7月31日(月) ◯ 4-0 vs スペイン女子代表
ノックアウトステージ
　ラウンド16　8月5日(土) 17:00（日本時間）vs ノルウェー女子代表　［放送予定：16:50～ NHK総合 ※2／FIFA+］
　※1 放送スケジュールは変更になる場合があります。｜※2 NHK+での同時配信・見逃し配信

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