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メニーナが藤枝順心を破り初戴冠! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2023

2023年09月19日

メニーナが藤枝順心を破り初戴冠! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2023

日本サッカー協会はU-18年代女子チームの真の日本一を決めるJFA U-18女子サッカーファイナルズ2023を、9月18日(月・祝)に埼玉県・NACK5スタジアム大宮で行いました。

同大会は全国高等学校体育連盟の所属チームと、日本クラブユースサッカー連盟の所属チームが対戦する大会として、昨年度に続いて実施。令和5年度全国高等学校総合体育大会の優勝チームである藤枝順心高校(静岡県)と、第5回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)の優勝チームである日テレ・東京ヴェルディメニーナ(東京都)による対戦で、暑熱対策として試合時間を当初の90分(前後半各45分)から70分(前後半各35分)に変更して行われました。

キックオフ前には両チームキャプテンによるリスペクトフェアプレー宣言が行われました。藤枝順心高の大川和流選手が「選手は全て敵味方ではなく、サッカーを楽しむ仲間であることを胸に全力を尽くしプレーします」と力強く宣言すると、メニーナの青木夕菜選手も「常に感謝と喜びの気持ちを持ってサッカーに関わり、スポーツの価値を高めていきたいと思います」と堂々と宣言しました。

夏の全国大会を制した両チームのボール際の争いは非常に激しく、序盤から攻守の切り替えが早い展開となります。16分にはメニーナの式田和選手が上げたクロスボールが、藤枝順心高の選手の腕に当たり、メニーナがPKを獲得。これを眞城美春選手が蹴りましたが、藤枝順心高GK菊地優杏選手が好セーブで失点を阻止しました。メニーナは徐々にボールポゼッションを高め、35分に式田選手が右サイドからロングシュートを決めてメニーナが先制します。しかし、直後のプレーで藤枝順心高も久保田真生選手のアシストから辻澤亜唯選手がゴールを決めて1-1とし、前半が終了。

後半もメニーナがボールを保持する展開は続き、43分に眞城選手がドリブルシュートを決めると、その5分後には樋渡百花選手が豪快なシュートで3-1とメニーナがリードします。藤枝順心高は大川選手が体を張ってシュートブロックするなど、最後まで闘志を見せましたが、メニーナの樋渡選手が終盤に再びゴールを決め、4-1で勝利したメニーナが初優勝を達成。試合後の表彰式では、両チームに対してスタンドから大きな拍手が送られました。

監督・選手コメント

中村翔 監督(藤枝順心高校)
クラブチームとの公式戦の機会が少ない中、どれだけチャレンジできるかという部分と、勝利して日本一を取ることを目指して臨みました。ボール保持率はメニーナの方が高くなると予想した上で、それが低いから勝負が決するわけではないので、狙いを定めてボールを奪い、攻撃する準備をしてきました。ボールを奪った後の精度に課題がありましたが、同点ゴールなどはそれを生かせた場面でした。少し不完全燃焼でしたが、チャレンジすることに価値があると思うので、これを受け止めて選手たちと話をしながらまた一緒に歩んでいければと思います。

DF #5 大川和流 選手(藤枝順心高校)
先に失点してしまいましたが、その次のプレーで同点に追い付いて波に乗る時間もありました。それでも追加点が取れず、後半はどんどん相手のペースに戻されて、連続失点となりました。悔しい気持ちでいっぱいです。メニーナはボールポゼッションが高いので、自分たちの強みであるハイプレスを強化してきましたが、まだまだ足りないと感じました。悔しいですが、ここでたくさん吸収できた部分もあったので、チームの成長につなげるいい機会にしたいです。全日本高等学校女子サッカー選手権大会で2冠を目指し、最高の形で終わりたいです。

坂口佳祐 監督(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
クラブチームと高体連チームにはそれぞれ特徴があり、事前の分析もしていましたがなかなか対戦できない藤枝順心の特徴を、ピッチ上で早くつかもうと選手に話をして臨みました。選手たちはよく適応し、最初はピッチに慣れずコントロールやパスでミスは多かった中、環境に慣れて徐々に主体的にサッカーをする時間が増えました。後半もボールを持ち、切り替えも早く攻撃に移るサイクルで点数を重ねることができました。皇后杯でさらに成長するため、一つでも多く勝ち上がり、なでしこリーグやWEリーグチームとの対戦に進んでいきたいです。

FW #9 樋渡百花 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
自分のゴールでチームを勝たせたいと思って臨んだので、メニーナの日本一に貢献できてうれしいです。高体連チームと公式戦をすることはあまりないのですが、どんなチームと対戦するときでも自分たちが一番強いと証明するために戦っているので、今日もそういう気持ちで戦いました。皇后杯の本大会で一つずつ勝っていって、またベスト4に勝ち進んだ2大会前のような結果を残せたらいいと思いますし、冬の全日本U-18女子サッカー選手権大会でも、自分たちのサッカーで優勝したいと思います。

大会日程:2023年9月18日(月・祝)
会場:埼玉/NACK5スタジアム大宮

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