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なでしこジャパン 試合翌日に地域の子どもたちと交流
2023年09月25日
なでしこジャパン(日本女子代表)は9月24日(日)、北九州市内でのトレーニングと女子サッカー普及イベント「JFAなでしこひろば in 本城陸上競技場」に参加しました。
前日のアルゼンチン女子代表との国際親善試合で勝利を収めたチームはこの日、リカバリーメニューと通常のトレーニングに取り組む2グループに分かれて練習を行いました。リラックスした雰囲気で始まったなか、冒頭は全員揃ってジョギングやステップワークで身体を温め、その後リカバリーグループはボールを使った軽運動を、トレーニンググループはパス&コントロールやポゼッション練習を行った後、約40m四方のサイズのコートでゲームを行い、短い時間ながら豊富な運動量をベースに攻防を見せました。全体練習終了後は、杉田妃和選手らが有酸素運動としてピッチを周回するジョギングをしたり、また室内では林穂之香選手らが筋力トレーニングに励んだりと、試合翌日ながら精力的にそれぞれの課題に取り組みました。
トレーニング後は地元の小学生を中心に約60名が参加した普及イベント「JFAなでしこひろば in 本城陸上競技場」に、福岡県出身である猶本光選手(小郡市)、杉田妃和選手(北九州市出身)に加え田中美南選手、植木理子選手、宝田沙織選手、石川璃音選手の計6名が参加しました。選手の自己紹介から始まったイベントでは、6つに分かれたチームに選手が一人ずつ入り、チームみんなで手をつなぎながらゴールを守る手つなぎサッカーを楽しみました。子どもたちからは終始歓声が上がる明るい雰囲気で進行し、選手も普段ピッチ上で見せる真剣な表情とは異なり、和やかな表情で子どもたちとのふれあいを楽しみました。前日の試合後の子どもたちとのハイタッチに続き、今回の活動ではサッカー経験の有無を問わず多くの少年少女と交流する場があり、選手たちはエネルギーをもらっています。
チームは翌日以降も北九州市内でトレーニングを継続し、26日(火)までトレーニングに励みます。
選手コメント
FP #9 植木理子 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
アルゼンチン戦、自分が途中交代で入る時には4点入っていたので、試合の主導権を握りながらも、動き出しのところで変化をつけられればと思っていました。守備ではボールを取られたあとの切り替えなどで自分の良さを出せたと思います。ゴールも決められてよかったです。
チームとしてオプションが増えて、色々なフォーメーションで色々な選手が輝けることはいいことだと思います。自分としては所属クラブでやったことのある並びなので慣れています。センターフォワードでもワイドでも根本的にやることは一緒なので、どちらでも自分の良さを最大限出せるようにということは意識していますし、そういう部分も楽しんでやれています。オリンピックのアジア2次予選ではワールドカップに比べてボールを握る試合は増える可能性があると思いますし、そういった中でゴールを奪うアイデアや攻め続ける姿勢は今回の試合で得られたことだと思っています。オリンピックという場所にたどり着くことは簡単でないですし、本当に負けられない試合がずっと続いていくので、自分自身もいい状態で臨みたいですし、そのためにも今回の合宿も大事な機会になっています。
FP #13 遠藤純 選手(エンジェル・シティFC/アメリカ)
先日の試合はチームとして大量得点、失点ゼロで勝てましたが、アルゼンチンも決して格下な相手ではないですし、そこは自分たちがワールドカップを含めて積み上げてきたことを発揮できたからこそ、結果に繋がったと思っています。今回は4バックにトライしましたが、これまでも全くやってこなかったわけではないので大きくは変わらないと思っています。ただオプションは増えましたし、戦う相手に合わせてチームとして選択肢が増えたことはすごくいいことです。昨日は左サイドの自分も攻め上がる機会が多かったですが、そこはチームとして決めているわけではなく流れの中で自分が行ったほうがいいのか、逆サイドが行ったほうがいいのか判断していますし、どちらでも対応できていると思います。それがチームとしての強みにもなっていますし、これまでと変わらないコンセプトの中で、変わらないスタイルで戦っていきたいです。
オリンピックアジア2次予選までチームとして集まることはないので、これからの1ヶ月は個人個人が所属チームに戻ってレベルアップしてまた集まりたいです。自分自身もアメリカでの残りの試合で結果を残すことはもちろんですし、ここまで積み上がってきたものを無駄にしないようにもっと成長していきたいと思います。
FP #17 清家貴子 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
3トップは所属チームでもやっている形なので、サイドでの仕掛けや自分の強みをこれから先ももっともっとより出せそうな手応えはあります。もっとドリブルで仕掛けたり、切り込んでシュートしたりという場面は自分としても作っていきたいと思います。その中でも、チームのためにも自分自身のためにももっとできるプレーを増やしていきたいですし、チームとしてのバリエーションが増えることで色々なポジションで求められるクオリティが上がると思うので、そこは自分自身も高めていきたいと思います。
代表活動ではみんなにまた会えてすごく安心する気持ちもありますし、レベルの高いメンバーの中で自分をもっともっと高めていきたいなと、合宿に来るたびに思っています。ワールドカップでも本当に色々な経験をさせてもらいましたし、それと同時に自分としてももっとやらなければならないことも見つかりました。最後のクオリティ、試合を決める力はこのチームを助けるためにいずれ必要になるところだと思うので、そこは意識して取り組んでいきたいです。
FP #20 三浦成美 選手(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)
アルゼンチン戦はスタジアムに入った瞬間に日本の応援が聞こえて、自分が日の丸を背負っているということを再び感じられてワクワクしましたし、この場所が好きなんだなと改めて実感しました。幸せな時間でした。個人として成長したいという思いで半年前に海外に移籍して、まずはチームで信頼を勝ち取ってそこで試合に出ることが代表を見据える上で一番必要なことだと思っていましたし、そこで結果を出して見てもらえればワールドカップにも絡めるかなという思いを持っていました。そのためにどういうふうに生活したらいいかを日々考えて、自分なりにそれを頭に入れて過ごす毎日がいまも続いています。環境が変わったことでいい意味で柔軟になりましたし、自分の身体もタフになったなと思います。
チームとして新しいフォーメーションにトライする中で、自分はアンカーもやっていましたが、アメリカではそのひとつ前のポジションでもプレーしています。より自分の中で幅が広がっていますし、両方のポジションを理解しているので、自分の良さを出すプレーと周りを生かすプレーをバランスを取ってやっていきたいです。この前の試合での出場時間は短く、まだ長く自分のプレーは見てもらえていないと思うので、一つひとつの練習でこの半年で自分が得たものをどう表現するか、覚悟を持ってやらなければいけないと思っています。