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静岡学園、次節への弾みをつける勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第16節

2023年10月02日

静岡学園、次節への弾みをつける勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第16節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは9月30日(土)と10月1日(日)に第16節を実施。エスプラットフジスパーク(時之栖富士) ATHLETIC FIELD(人工芝)では静岡学園高校(静岡)と神村学園高等部(鹿児島)が対戦しました。

ピックアップマッチ

静岡学園高校 3-0(前半1-0、後半2-0)神村学園高等部

リーグ前半戦を首位で折り返した静岡学園ですが、後期はけが人が出たこともあって勝利を挙げられずにいました。試合前、川口修監督から「崖っぷちにいる今節、踏ん張れるか、踏ん張れないかというゲームになる」と発破をかけられていたチームは、並々ならぬ思いで神村学園との一戦に臨みます。

静岡学園は4失点を喫した前節から守備を立て直すべく、従来の高い位置からのプレスではなく、守備ラインを低く設定しつつ中央を締めてボールをはじき返していきます。奪ってからはサイドの推進力を生かして見せ場をつくると、22分に最初のチャンスが生まれます。MF田嶋旦陽選手(#16)のクロスボールから、最後はMF宮嵜隆之介選手(#37)がゴールを狙いましたが、シュートは枠を捉えることができません。29分にMF野田裕人選手(#13)が倒されて得たFKも、神村学園のGK川路陽選手(#1)に阻まれました。

均衡が崩れたのは37分。「前線でのプレーは初めてなので難しかった。相手から逃げたり、スペースに入って(パスを)引き出したりすることを意識した」と話すMF高田優選手(#10)が左サイドでタメをつくると中央にパス。タイミング良く走り込んだMF志賀小政選手(#11)が見事なコントロールショットを決めて、静岡学園が先制しました。

対する神村学園は後半、サイドチェンジを用いつつ攻撃に出ます。相手を揺さぶり、空いたスペースにMF福島和毅選手(#10)らが進入を試みます。しかし、静岡学園も「逆サイドに振られるのは分かっていた。素早くスライドして人数をかけて守ることを意識した」とDF井口晴斗選手(#2)が語る通り、組織された守備で対応します。

終盤、静岡学園は攻撃陣を大幅に入れ替えます。「フレッシュな選手が入って守備の強度が上がった」(川口監督)ことによって、速攻からチャンスをつくる場面も増えていきました。すると83分にMF岡元和士選手(#22)のクロスボールをDF提坂煌世選手(#3)が合わせて2点目をマーク。90+4分にはMF天野太陽選手(#35)のパスからMF大平青空選手(#26)がゴールネットを揺らし、静岡学園が3-0で勝利しました。静岡学園は次節、暫定首位につけるサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)との一戦に挑みます。

監督・選手コメント

川口修 監督(静岡学園高校)
自分たちのミスで4失点した前節の反省を踏まえ、イージーミスをしないように、失点をしないよう1週間かけて今節に向けて準備してきました。選手が自信をなくしている部分もあったので、(今回の神村学園戦には)今シーズン初めて守備的なスタンスで臨みました。勝って踏ん張れたことによって、次の試合へのモチベーションアップにつながります。

DF #2 井口晴斗 選手(静岡学園高校)
シーズン前半戦は試合の中で課題を解決し、結果につなげていましたが、後半戦が始まってからそれができずに勝つことができていませんでした。そんな中、前節は4失点して負けたので、みんなでミーティングをしました。その結果、練習での意識が変わり、神村学園戦で勝つことだけに集中しよう、と全員が同じ方向を向くことができました。次節に向けて自信が深まる試合になりました。

有村圭一郎 監督(神村学園高等部)
今節の選手たちのプレーはとても残念でした。1対1の局面で勝つ、相手よりも先にボールに触るといった気持ちが圧倒的に足りませんでした。絶対に負けたくないという気持ちを示すことができなかったことで、セカンドボールの争いではほとんど相手に先に触られてしまいました。そして、それが1試合を通しての差となって現れたと捉えています。

MF #10 福島和毅 選手(神村学園高等部)
ここ2試合に勝てておらず、得点も取っていないので、今節はゴールを挙げて勝つことだけを意識していました。得点源の(名和田)我空選手が不在の中、自分がもっとチャンスをつくって点を取りたいと思っていましたが、全くうまくいきませんでした。次節以降は試合内容が悪くても最低でも引き分けに持ち込んで勝ち点を積み重ねていきたいです。

その他の試合結果

履正社高校 0-6(前半0-3、後半0-3)大津高校
ヴィッセル神戸U-18 2-3(前半0-2、後2-1)ジュビロ磐田U-18
横浜FCユース 2-1(前半0-0、後半2-1)サガン鳥栖U-18
名古屋グランパスU-18 0-0(前半0-0、後半0-0)米子北高校
東福岡高校 2-2(前半1-0、後半1-2)サンフレッチェ広島F.Cユース

履正社高校(大阪)とのアウェイゲームに挑んだ大津高校(熊本)は、MF碇明日麻選手(#10)がハットトリックを達成するなど攻撃陣が活躍し、大勝しました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)とジュビロ磐田U-18(静岡)による一戦は3点をリードするなど優勢に試合を進めた磐田が神戸の追走をかわして勝利。サガン鳥栖U-18(佐賀)をホームに迎えた横浜FCユース(神奈川)は後半の2ゴールによって今季5勝目を挙げました。名古屋グランパスU-18(愛知)と米子北高校(鳥取)の一戦は両者譲らずスコアレスドロー。東福岡高校(福岡)はサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)から2点を先取する展開となりましたが、終盤に追い付かれて手痛い引き分けとなりました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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