JFA 第11回全日本O-40サッカー大会は10月2日(月)に大会最終日を行い、エリース東京シニア40（関東2／東京）が初出場で初優勝を達成しました。

準決勝は2試合とも1-0で決着しました。1次ラウンド全勝の横浜シニア（関東3／神奈川）を相手に、北海道オッサンドーレ札幌40（北海道）は一瞬の隙を見逃しませんでした。スルーパスがこぼれたところに蛯名聡司選手が走り込み、飛び出したGKをかわして無人のゴールに決勝点を流し込みました。もう一方の準決勝では、エリースが前半に先制します。その後もOITA.over（九州2／大分) と互いにチャンスをつくり合いますが、1点を守り切ったエリースが競り勝ちました。

お互い初めて戦う決勝の舞台で、序盤にペースをつかんだのはオッサンドーレでした。前線へと早くボールを送り、蛯名選手のポストプレーなどから相手陣に攻め込みました。対するエリースは縦パスに2人が同時に走り込むなど、オッサンドーレの最終ラインの裏を狙い続けました。

この日の2試合目は、大会3日間で5試合目ということもあり、両チームは前半から選手交代でプレー強度を保つことを狙います。後半に入ると、エリースはインターセプトからパスを受けた玉田英史選手が惜しい一撃を放つなど攻撃に迫力が増していきます。エリースは相手最終ラインの裏に抜ける選手へのパスでゴールに迫りますが、オッサンドーレのGK川原大典選手も果敢な飛び出しを繰り返し、ゴールを守り続けました。

一進一退の攻防が続いた試合はスコアレスのまま、勝敗はPK戦に委ねられ、エリースのGK青木周平選手がセーブした1本差が勝敗を分けることになりました。

監督・選手コメント

石井孝幸 監督（エリース東京シニア40）
1次ラウンドは優勝経験ある2チーム、去年のベスト4と一緒の厳しい組に入りましたが、初出場なので胸を借りるつもりでやりました。結果として全5試合を1失点で終えたので、守備という強みが出たのかなと思います。大勢でこちらに来て、サポートも含めて一丸となって戦えたことが勝因だと思います。日本一になることというのは人生でそうあることではないので、幸せな大会でした。

田村慶 選手（エリース東京シニア40）
（50分で）勝ち切りたかったのですが、PK戦まで練習で準備していたので、それを出して勝てたので良かったです。1月から石井孝幸監督の下で準備を進め、苦しいときもありましたが、ここで日本一になるという目標を持って全員でやり切ったという感じです。1次ラウンドは苦しい戦いでしたが、サポートメンバーを含めた39人の力で、全て1点差で勝ち切りました。チーム全員で鼓舞して競争し合い、試合に出たいという気持ちになる積み重ねで、サッカーを続けられます。次は連覇を見据え、気を抜かずに準備していきたいと思います。

川原大典 選手（北海道オッサンドーレ札幌40）
PK戦の最後のキックに触れることができたのですが、回転が合わずにセーブし切れませんでした。優勝できず悔しい気持ちはありますが、結果は残せました。来られると思っていなかった決勝にたどり着いたのは、全員がしっかり走って、守備してくれたからだと思います。ペナルティーエリアからの飛び出しは、みんなが思い切って行けと言ってくれていました。コミュニケーションが取れていましたし、決勝を無失点で終えられたのは、守備陣が体を張ってくれたおかげです。どんなサッカーをしていくのか、また1年考えながらやっていきたいと思います。

遠山博人 選手（横浜シニア）
全国大会は難しい戦いになるので、準決勝や決勝は、どんなに準備してきても運が左右する部分が大きくあります。最後は残念でしたが、全国優勝するために準備してきたものを、1次ラウンドからしっかり出せました。3年前に優勝したメンバーからがらりと変わり、3分の2くらいの選手が初めての全国大会でした。できれば優勝の雰囲気を味わわせたかったです。日本一までは長い道のりですが、それが楽しみでもあります。簡単に取れないからこそ思いも強くなると思うので、また一からやり直して頑張りたいと思います。

大会期間：2023年9月30日(土)～10月2日(月)
会場：長崎県／島原市営平成町多目的広場（島原復興アリーナ）、島原市営平成町人工芝グラウンド（長崎県フットボールセンター）
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