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Sir ボビー・チャールトンの訃報にふれて 田嶋会長、川淵相談役、小倉相談役お悔やみ
2023年10月22日
1966年のサッカーワールドカップで地元イングランドを優勝に導いた伝説的プレーヤー、ボビー・チャールトンさんが21日、亡くなりました。86歳でした。
同氏の訃報に接し、日本サッカー協会会長 田嶋幸三、相談役 川淵三郎、同小倉純二からのお悔やみの言葉をお伝えいたします。
日本サッカー協会 会長 田嶋幸三
Sir ボビー・チャールトンは、マンチェスター・ユナイテッドの数々の栄光を手にした、まさに「世界のサッカーのレジェンド」。1966年のFIFAワールドカップでのイングランドの優勝はボビーさんなくして実現しなかったのではないかと思っている。
ボビーさんは福島県のJヴィレッジの名付け親で、東日本大震災の2年後(2013年)にJヴィレッジを訪れたとき、その変わり果てた姿に涙しておられた。Jヴィレッジが復活した姿をお見せしたかったが、叶わぬ願いになってしまった。
いつも日本のサッカーに心を寄せてくださったことを心から感謝している。日本のサッカーを名実ともに世界に誇れるものにしていくことがボビーさんへと恩返しだと思っている。謹んで哀悼の意を表します。
日本サッカー協会 相談役 川淵三郎
Sir ボビー・チャールトンの訃報に接し、心から哀悼の意を表します。
Jリーグ立ち上げの頃、マンチェスター・ユナイテッドを訪問し、プロリーグの在り方や規約の制定、プロ選手契約などさまざまな教えを請うた。
プレミアリーグがB Sky Bと契約し、テレビで生放送したらスタジアムに観客が来なくなるのではないかと心配されていたが、あに図らんやスタジアムは満員になり、後に訪れたときには約4,5万人収容へと拡大し、次に行ったときには7.4万人収容になっていた。オールド・トラッフォードのスタジアムの移り変わりをボビーさんと見てきたことも感慨深い。ゴルフもよくご一緒させてもらった。イングランドが誇るレジェンドと仲良くさせていただいたことを本当に光栄に思う。
ボビーさん、安らかにお眠りください。
日本サッカー協会 相談役 小倉純二
かねてよりご療養中と伺っていたが、あまりにも早い訃報に接し、驚きを禁じえない。
ボビーさんとは、私が1981年にロンドンに赴任してからのご縁で、Jリーグの立上げやFIFAワールドカップ招致など、今日の日本サッカーの礎を築く過程で大変お世話になった。
日本サッカー協会(JFA)が90周年を迎える際には、戦時中の銀器献納でなくなったFAシルバーカップの復元にもご尽力いただき、東日本大震災後には福島のJヴィレッジにも来ていただいた。被災地の子どもたちの英国訪問の際にも温かく迎え入れてくださった。日本サッカーに寄り添ってくださったお姿を決して忘れることはない。
御霊の安らかなることをお祈りします。
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