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皇后杯が開幕!湯郷Belleや初出場の日本大が1回戦を突破 皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会
2023年11月20日
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会が開幕し、11月18日(土)と19日(日)に1回戦の4試合を実施しました。19日のひたちなか市総合運動公園陸上競技場では、なでしこリーグ2部チームに大学チームが挑戦しました。
ピックアップマッチ1
岡山湯郷Belle 7-0(前半2-0、後半5-0) 札幌大学ヴィスタ
なでしこ2部で3位の岡山湯郷Belle(中国/岡山)と、2回目の皇后杯出場となる札幌大学ヴィスタ(北海道)の対戦は、21.5℃の穏やかな陽気の下で行われました。
前半の多くは札幌大が集中力の高い守備を見せ、相手選手を囲んでボールを奪うなど試合を優位に進めます。10年ぶりに古巣に復帰した湯郷Belleの横山久美選手は、最前線から中盤に下がってボールを受けるなどこれを打開しようと試みました。すると湯郷Belleは、前半終了前に内田好美選手のクロスボールから鳥海由佳選手が先制点を決め、その2分後には横山選手が追加点を挙げました。
後半、湯郷Belleは積極的に選手交代を行うと、途中出場の秋元美雨選手、新谷楓華選手が次々に得点。右サイドに投入された岸野早奈選手からもチャンスが生まれ、横山選手が2点を加えてハットトリックをマークしました。前半は札幌大が主導権を握る展開でしたが、ハットトリックだけでなく3得点も演出した横山選手の活躍で、流れを引き寄せた湯郷Belleが7-0で勝利し2回戦に進みました。
ピックアップマッチ2
ヴィアティン三重レディース 0-4(前半0-1、後半0-3) 日本大学
なでしこ2部で5位のヴィアティン三重レディース(東海/三重)は、皇后杯初出場の日本大学(関東/東京)の挑戦を受けました。
序盤から攻撃的に進めて次々とシュートを放ったのは日本大で、最前線の渡邉莉沙子選手を軸に攻めます。20分に日本大の藤原愛里選手が放ったシュートは、ヴィアティンのGK切畑琴乃選手がセーブ。その直後の左CKを蹴った牧野美優選手のボールは、ヴィアティンのゴールポストに当たってゴールは生まれませんでした。試合が動いたのは38分、藤原選手が豪快なゴールを決めて日本大が先制しました。
日本大は後半から途中出場した小林結奈選手が活躍を見せ、58分に相手GKのこぼれ球を小林選手が押し込んでチームの2点目を挙げます。78分にも小林選手が追加点を決めて3-0としました。日本大はその10分後にも藤原選手が追加点を挙げて4点をリードして試合を決定付けます。ヴィアティンは試合終了前にFKを獲得し、佐々木彩選手が直接ゴールを狙いましたが、ゴール上に外れて試合終了。皇后杯初出場の日本大が初勝利を手にしました。
監督・選手コメント
FW #10 横山久美 選手(岡山湯郷Belle)
立ち上がりから自分たちのリズムをつくれずになかなか難しい展開になってしまいましたが、結果を見たら大量得点を決めることができました。特に前半の内容はもう一回振り返らないといけないと思います。チームはまだなでしこ2部ですし、チーム自体もまだ甘いところもあると思いますが、それは伸び代しかないと思っています。オルカ鴨川FC戦との2回戦はチャレンジャーなので、失うものはないという気持ちで勝ちにいきたいと思います。
MF #7 井田久美子 選手(札幌大学ヴィスタ)
なるべくロースコアで試合を進めたいと話していましたが、前半残り5分での2失点がもったいなかったです。後半も失点を重ねてしまい、思うように自分たちのサッカーができませんでした。背後への動きが特長のチームだったので対応しようとしましたが、そこが出始めたときに対処し切れませんでした。今大会でまだまだだと痛感したので、もう1、2段階上げて練習して、年末の全日本大学女子サッカー選手権大会でもしっかり戦えるように突き詰めていきたいです。
貞清健一 監督(ヴィアティン三重レディース)
日本大は関東予選を勝ち抜いた実力チームですが、その強さを改めて感じました。私たちも予選を勝ち抜いた皇后杯の重みを感じながら臨みましたが、少しの球際やボールを運ぶ優先順位などは、相手の方が上回っていました。負けて悔しいですが、私たちもこういったところを目指さなくてはいけないと再確認しました。今季は技術面や戦術面で選手たちが頑張り、球際やゴールに向かうことを強調して辛抱強く戦った結果、なでしこ2部5位でしたが、引き分けも多かったので僕ももっと勉強して勝ち切る力をつけたいです。
FW #10 小林結奈 選手(日本大学)
前半はベンチで見ていて、DFラインの裏に走り込んでボールを受けられたらいいなと思い、試合に入りました。特に1点目はその狙い通り、裏に抜けてそのままゴールすることができました。2回戦の伊賀FCくノ一三重は自分たちより実力があるのは当たり前ですが、チャレンジャー精神を持ってどんな戦い方をすればいいのか考え、この1週間で実践できたらいいと思います。その先の女子インカレでも、昨季はベスト4だったので、達成したことがない優勝を目指していきたいです。
開催期間:2023年11月18日(土)~2024年1月27日(土)
【1回戦】11月18日(土)、19日(日)
【2回戦】11月25日(土)、26日(日)
【3回戦】12月2日(土)、3日(日)
【4回戦】12月10日(日)
【5回戦】12月16日(土)、17日(日)
【準々決勝】2024年1月14日(日)
【準決勝】2024年1月20日(土)
【決勝】2024年1月27日(土)